2008年03月13日
欲しい情報にたどり着くための情報検索術
今日は「ふくおか経革広場」からのお題の「欲しい情報にたどり着くための情報検索術」について書きたいと思います。
まず、世の中の情報流通量ですが10年前と比較してインターネットを中心に300倍ほどの流通量になっているということを考えたら、情報検索の行い方も変える必要があるというのは自明です。
グーグル(http://www.google.com)は、
世の中のすべての情報を整理する
と言っているようですが、彼らの運用するサーバ台数は昨年の段階で100万台は超えているようです。
グーグルの運用するサーバ台数(100万台)
日本で年間に出荷されるサーバ台数(60万台)よりも多いというのは驚きます。
それだけのサーバ台数で運用されているgoogleのサービスは、人間の知的創造活動を強力にサポートしています。
では、それらの情報検索サービスが私たちの生活にどのような影響を及ぼしているかというと、一部の知的好奇心の高い人たちには質の高い情報を提供して彼らの能力をこれまでの社会では考えられないほどのスピードで伸ばしています。
ただ、逆に知的好奇心が低い人との格差は広がる一方になってきています。
また、社会人になる前の学生などには、安易に情報が検索できること(彼らが言う正解が出せる)から知的好奇心を持てないような状況にしているという弊害もあると感じています。
では、知的好奇心が高い人はどのような情報検索を行っているかというと、情報を検索するのが先ではなく、その情報を得て何を創造するのかという部分までイメージしているように感じます。
検索結果を得て満足するのではなく、検索結果から何かを作り出すというイメージが知的好奇心をくすぐります。インターネットの検索エンジンから得る情報は連結されていますので、情報が表出化してから連結化することで自分の脳の中でイメージに変わります。
欲しい情報というのがイメージ(創造物)なのか、明確な言語(答え)なのかということでも情報検索が個人に与えるインパクトが違います。
中小企業の経営者に講演するときなどは、経営者の方々が日常的に目にしている情報(新聞、テレビ、業界紙、雑誌、セミナーなど)のキーワードをまず得て、それから検索エンジンでそれらのキーワードをインデックスとして利用して情報検索を駆使して、経営者の興味をイメージ化します。
最初に得るのはキーワードのみで、その新聞や雑誌の記事を読む必要はありません。それらを読むと、その記者のイメージが自分の頭に写像されてしまいます。
これらの知識創造プロセスも、従来の情報メディアを使っているときの流れとは違います。
新しい時代の情報検索は、従来のメディアから情報を得るというプロセスと違い、データレベル(1次情報)からの検索が可能になり、情報を生成する指標(視点)によって全く違うものになるということを認識する必要があるのかもしれません。
情報を生成した後は、頭の中で知識レベルに変えるために周囲とコミュニケーションするなり、インターネットの世界に情報発信します。
紺野登の「知で革新するワークプレイス」
最終的には知識は実際に活用して知恵に変わります。
今回のお題の「欲しい情報」という部分で、なぜ、その情報を欲しいのか?という部分をしっかり考えることができれば、情報の検索イメージも持てるのではないかと思います。
今回、書いたように知識レベルの充足のためなのか、単純に答えを探しているだけなのかということで検索の深みも変わってきます。
知識レベルの充足のためには、インターネットの検索でも識者を探すというイメージだと私は感じています。リアルの世界でも Know Who は大事ですが、ネットの世界で Know Who を作ることができたというのは、私の仕事では大きな力になっています。
まず、世の中の情報流通量ですが10年前と比較してインターネットを中心に300倍ほどの流通量になっているということを考えたら、情報検索の行い方も変える必要があるというのは自明です。
グーグル(http://www.google.com)は、
世の中のすべての情報を整理する
と言っているようですが、彼らの運用するサーバ台数は昨年の段階で100万台は超えているようです。
グーグルの運用するサーバ台数(100万台)
日本で年間に出荷されるサーバ台数(60万台)よりも多いというのは驚きます。
それだけのサーバ台数で運用されているgoogleのサービスは、人間の知的創造活動を強力にサポートしています。
では、それらの情報検索サービスが私たちの生活にどのような影響を及ぼしているかというと、一部の知的好奇心の高い人たちには質の高い情報を提供して彼らの能力をこれまでの社会では考えられないほどのスピードで伸ばしています。
ただ、逆に知的好奇心が低い人との格差は広がる一方になってきています。
また、社会人になる前の学生などには、安易に情報が検索できること(彼らが言う正解が出せる)から知的好奇心を持てないような状況にしているという弊害もあると感じています。
では、知的好奇心が高い人はどのような情報検索を行っているかというと、情報を検索するのが先ではなく、その情報を得て何を創造するのかという部分までイメージしているように感じます。
検索結果を得て満足するのではなく、検索結果から何かを作り出すというイメージが知的好奇心をくすぐります。インターネットの検索エンジンから得る情報は連結されていますので、情報が表出化してから連結化することで自分の脳の中でイメージに変わります。
欲しい情報というのがイメージ(創造物)なのか、明確な言語(答え)なのかということでも情報検索が個人に与えるインパクトが違います。
中小企業の経営者に講演するときなどは、経営者の方々が日常的に目にしている情報(新聞、テレビ、業界紙、雑誌、セミナーなど)のキーワードをまず得て、それから検索エンジンでそれらのキーワードをインデックスとして利用して情報検索を駆使して、経営者の興味をイメージ化します。
最初に得るのはキーワードのみで、その新聞や雑誌の記事を読む必要はありません。それらを読むと、その記者のイメージが自分の頭に写像されてしまいます。
これらの知識創造プロセスも、従来の情報メディアを使っているときの流れとは違います。
新しい時代の情報検索は、従来のメディアから情報を得るというプロセスと違い、データレベル(1次情報)からの検索が可能になり、情報を生成する指標(視点)によって全く違うものになるということを認識する必要があるのかもしれません。
情報を生成した後は、頭の中で知識レベルに変えるために周囲とコミュニケーションするなり、インターネットの世界に情報発信します。
紺野登の「知で革新するワークプレイス」
最終的には知識は実際に活用して知恵に変わります。
今回のお題の「欲しい情報」という部分で、なぜ、その情報を欲しいのか?という部分をしっかり考えることができれば、情報の検索イメージも持てるのではないかと思います。
今回、書いたように知識レベルの充足のためなのか、単純に答えを探しているだけなのかということで検索の深みも変わってきます。
知識レベルの充足のためには、インターネットの検索でも識者を探すというイメージだと私は感じています。リアルの世界でも Know Who は大事ですが、ネットの世界で Know Who を作ることができたというのは、私の仕事では大きな力になっています。