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2008年06月26日

IT業界は本当にブラックなのか?

最近、朝の情報番組などを見ていると、朝から非常にテンションが落ちるような報道ばかりされているような気がします。テンションが落ちるような事件の報道が多いということもありますが、テレビなどの報道姿勢についても、ちょっといやらしさを感じます。記者やコメンテータは、タブロイド誌のような興味本位での突っ込みや飲み屋での会話のようなやりとりも目立ち、このようなものを朝から見ていると、たしかにイライラします。また、このような集団での個人攻撃のような番組を見ていると誰しもが人間に対して攻撃的な感情を持つのではないかとすら思ってしまいます。

(NHKが良いという訳ではありませんが)
私の親がもともと朝はNHKの番組しか見ていなかったからかもしれませんが、朝は静かなに迎えるものだという家庭で育ちましたので、最近の民報の朝からの騒がしい情報番組などを見ていると日本は本当に大丈夫かとすら感じてしまいます。

人間が変になっていくプロセスはいろいろとあると思いますが、インターネット以外の影響としてテレビの低俗化というものもあるように感じます。報道などの番組のレベルも落ちているようにも感じてしまいます。


そんなこんなで、若い世代が夢を持てない時代になっています。

理由はたくさんあると思いますが、

情報が簡単に入手できるようになって、「自分の将来についてある程度見えている」という回答が気になります。

自分の今の姿、力ということが基軸になって、そこから将来を見ている(見えている)と、

今の自分の力だったら、これくらいが適当なんではないか・・・


大きな目標を掲げて、その目標に到達するために日々努力する

という生き方ではなく、目標を掲げること自体を避けるという傾向が見られます。

なんで、このような生き方、考え方になってしまったのか?

近くに夢をかなえた、夢を語る、夢に向かって頑張っている大人が少なくなったのではないかと思います。


当社は一般的な次世代リーダー育成もそうですが、今や社会インフラになったIT関連の技術者の育成などについても取り組んでいます。






ただ、そのIT関連業界の方々が夢を語れないという大きな問題があります。


IT業界不人気の理由は?


3K、5K、7K

などの言葉も学生や人材業界、マスコミが作った言葉ではなく、IT関連業界の先輩方が自分で言っているということもあります。

IT業界が7Kという意味の解説  ↓ ですが、

7Kとは、IT企業が就職で敬遠されるカ行で始まる7つの理由のこと。

【7Kの解説】
1980年代終わり、学生が就職活動で敬遠する職場の理由「危険」「汚い」「きつい」をカ行で始まる三つの理由であることから3Kと呼び、流行語にもなった。その派生語で不人気なIT企業を意味する新3K(3Kの汚いが帰れないに変更)という言葉が2005年以降使われるようになる。7Kとはそこへ更に「規則が厳しい」「休暇がとれない」「化粧がのらない」「結婚できない」という4項目が付け加えられたもので、新3K同様不人気なIT企業を意味する言葉である。

(引用:日本語俗語辞典

7K ⇒

・きつい
・帰れない
・給料が安い
・規則が厳しい
・休暇がとれない
・化粧がのらない
・結婚できない

自分の仕事に誇りをもつとどうなるのかと考えてみました。

・きつい ⇒ これは主観的なものなので何ともいえないですが、達成感を作ればきついことも喜びに変えることができると思っています。
・帰れない ⇒ これはリーダーのマネジメントの問題と思いますが、帰らなくてもいい状況を作ると決めたれた時間に集中するということをしないので、逆に生産性と品質の悪化を招くと思います。帰らないといけない状況下で、以下の仕事に集中して生産性を上げるか?ということを通常マネージャーは考えると思います。
・給料が安い ⇒ 付加価値高い仕事をしている会社は給料高いのですが・・・長時間労働の割には安いということであれば、それは長時間の仕事をしないと成果をだせないというマネジメントに問題を感じてしまいます。
・規則が厳しい ⇒ 就業規則は金融機関の方が厳しいと思いますが、セキュリティや守秘義務なのでしょうか、納期が厳しい、仕様が厳しいなどの話も大なり小なりどの業界でもあるような気がしますが・・・
・休暇がとれない ⇒ あれ?事前調整などをきちんとやればサービス業よりも休暇はとりやすいはずです。本当にトップエンジニアになるとひっぱりだこなので休みは取れないかもしれません、が、仕事は選べます。
・化粧がのらない ⇒ 私は男性なので何とも言えませんが、夜が遅いからと部屋が乾燥している、電磁波の影響(?)(笑)などでしょうか、化粧をしっかりとする職場でもないということは言えるかもしれません。
・結婚できない ⇒ これは個人の問題と思います。(笑)

IT関連業界はゼネコン構造になっていて、その末端で仕事をされている人たちは必ずしも恵まれている環境で仕事をされている訳ではないというのは事実ですが、その位置にいる人たちは上を目指して進んでいるかというと、そうでもないという現実もあります。彼らの言葉の端々にはマイナス的な言葉が常に出てきますし、実際の思考もマイナス思考です。

本当のプロフェッショナルとして仕事を行っている技術者と技術者という言葉に酔っているだけの個人事業者が混在しているということも事実です。

構造的な問題もあると思いますが、IT業界という大きな括りで考えるのではなく、IT業界でも社会的な存在意義のある仕事をやっている会社と、生活のためだけにやっている会社があるということを学生には伝えたいと思います。


IT業界だけに限らずに、どの業界でも社会的な存在価値がある会社とそうでもない会社があるということです。  


Posted by 森戸裕一 at 07:35Comments(0)人材育成