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2008年10月01日

知識が重石になって行動ができない

情報化・知識化時代になって新たな社会問題になりそうなのが、情報や知識を収集しすぎて動けなくなった人たちです。

無理して働かなくても生活ができるような社会環境の中で「働かない」「学校にも通わない」人たちをニートと呼ぶのであれば、成功法則やビジネステクニックを収集しすぎて行動できなくなった人たちを何と呼ぶのか?と、最近は考えています。

書店に行けば成功本のような書籍が山積みで、テレビ・雑誌などのメディアやWebなどでも成功者の紹介やビジネステクニックのようなものの情報が氾濫しています。

そのような中で、自分で行動する前に頭が飽和してしまって行動する気力がなくなったり、情報を収集する過程で疑似体験したような感覚になって行動できずにモヤモヤしている人たちが増えています。

ただ、仕事の経験が無い大学生にビジネススキルを教えるように、経験が無い(イメージできない)状況で情報や知識を詰め込んでも、その情報や知識自体が行動する重石(おもし)になるように感じます。

特に営業などの仕事の場合には、お客さまの要求などは日々変化しますので、常にお客さまとコミュニーションをしていないと営業テクニックなどばかり気にしていても前には進みません。また、会社などの組織内のコミュニケーションも同様で、組織の中で流通している情報は日々増大しています。その情報を受身で取るだけだったら、そのうちのパンクしてしまいます。

情報の重みづけを理解できるようになるためには、自ら情報発信源とコミュニケーションをして情報の裏側に潜む意図を理解しないといけません。

会社などで情報を共有するために電子メールやグループウェアを導入しますが、個々の社員の情報処理力をきちんと考えて情報を流通させないと、ある一定の情報量(キャパシティ)を超えると情報を読み流すような傾向になるようです。

私も講演などで話をする時には、参加者の情報キャパシティを気にしながら話をします。

情報処理の許容量(キャパシティ)の話をする際は、講演開始から15分ほどマシンガントークをして、3割から4割の人が情報飽和状態を起こした際に、一旦、話を止めて情報キャパシティの話をしてあげるのが一番わかりやすいようです。

今日は、福岡から早いフライトに乗って東京に出てきています。

会社の内定式に出席するのでしょうか? 大学生のような人たちがリクルートスーツを着てたくさん飛行機に乗っていました。羽田空港も一種異様な感じのプチ社会人で溢れていました。

古いですが蟹工船か野麦峠かというくらい集団で地方出身の学生が東京での就職を望んで上京しています。

彼らの頭の中も、また、情報でパンパンになっているように感じます。

きちんと行動して社会の変化についていける社会人になってくれればいいのですが・・・  

Posted by 森戸裕一 at 12:33Comments(0)ビジネススキル