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2008年11月29日

枠の中でハジケル力を身につける

昨日は、福岡大学のベンチャー起業論の授業に参加しました。

講師は石村萬盛堂石村社長でした。

石村社長に最初にお会いしたのは15年くらい前になるのではないかと思います。

石村社長が開催されていた早朝勉強会に参加したのがご縁です。

この早朝勉強会は隔週開催で朝6:30から経営者向けのビデオを見て参加者がお互いに感想などを言い合うという勉強会でした。当時、25歳くらいだったと思いますが、場違いだった私は温かく迎えいれていただきました。

その経験は、その後のサラリーマン生活や起業後の経営者としての考え方にいかされています。

石村社長は、昨日の授業でも「守・破・離」の話を中心に授業を構成されていました。

学生が受講している授業は「ベンチャー起業論」ですので、会社の存在意義などについて「守・破・離」の言葉を使って非常に論理的にご説明いただきました。

会社の存在意義とは市場が感じるものでで自分たちで唱えるものではない。

会社にしても人材にしても周囲から「なくなったら困る」と思ってもらうことで存在価値がでる訳で、その基本的なことが忘れられると関係性が崩れていきます。

市場の変化に合わせて変化できる会社だけが生き残る
時代の変化に合わせて変化できる人材だけが必要とされる

ベンチャー「開拓者」であるというのは特別なことではなく、時代を生き抜くためには必要なことであるということを今回の講義でも再確認できました。

ベンチャー=起業

というのは私は違うと思っています。

ベンチャー的な思考を持っているということは、

目の前の仕事に対して新しい発想で取り組むことができる
次の仕事を自分で創りだすことができる
常にワクワクした状態で自分の人生を楽しむことができる

ということではないかと思っています。


学生は、社会に出ると枠にはめられると言います。
だから、学生時代は学生しかできないことをやりたいと言います。

学生しかできないこと

という言葉の裏には、社会人なったらできないという意味が含まれていると思いますが、その思考自体が非常に保守的で「学生しかできないこと」ということ自体にも期待感が持てません。

人が共同生活をしている社会にはルールがあるので、そのルールが枠で、その枠の中では誰でも人生や仕事を楽しめるというのが共通の概念です。

枠にはめられると楽しめない
枠にはめられると個性が潰される

本当だろうか?

と思います。

もともと楽しむ能力が無い、個性と呼べるものも無いということを自分で理解しているが、認めたくないので外部要因のせいにしているというに感じます。

昨日の講義に出席していた学生も、個性を潰されたくない、自分がやりたいことをやるために起業をなどのことを考えているようでしたが、臆病なだけで虚勢をはっているのでは?と思う場面もありました。

枠というのは石村社長が言われる「守」であり、人として成長する、社会人として成果を出すためには「型」があるということを理解してもらうためには最適の授業だったのではないかと思います。


【守】仕事には基本の「型」があり、まずは、それを素直に習得する。
【破】「型」の習得ができたら、自己の個性に合わせてアレンジする。
【離】アレンジした形が馴染んできたら、自分のスタイルを確立する。


NPO法人九州学生ネットワークWANでは何を教えているのですか?

と聞かれますが、この守・破・離という部分でいうと「守」を学ぶことの重要性を感じてもらうということを意識しています。

仕事というのは楽しい
自分の人生は自分で切り拓く
自分を個性を探すのではなく自分の個性を周囲に確認する

ということを学生の間に理解することができれば、どんな仕事についても大丈夫です。

金融恐慌と呼ばれている時代、資本主義の暴走に警鐘が鳴らされたとも言われています。

資本主義と共産主義

という対立構造が崩れて、資本主義が無秩序に増大していった結果が今回の金融恐慌だとすれば、これからは新しい時代になります。そんな時代に社会人になる学生には自分たちの置かれている状況を「ラッキー」って思ってもらいたいと思っています。



がんばってください。


自分たちの将来は自分たちで創る



http://www.kg-wan.net/BizPASS_seminar/notice.html

学生が自分たちの将来について真剣に考えて、イベントを興し、そこで将来をイメージすることができれば素晴らしいと思っています。  


Posted by 森戸裕一 at 13:47Comments(0)人材育成