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2009年01月08日

プロジェクト経験を通じて成長の糧を得る

ピュアな学生や若手社員に対してどのような助言をして自分の力で成長してもらうか?

ということを、いろいろと考えますが、一昨日のBizPASSトップゼミでは、企画・運営に携わった学生スタッフやそれを支援した当社の社員がプロジェクトを通じてどのように成長してくれるかということを楽しみにして、あまり口出しをせずに見守っていました。

そして一昨日はある程度の成功は収めることはできましたが、学生スタッフからの感想の中で以下のようなものがありました。

>しかし、このイベントがこんなにもスムーズに進行出来たのは
>ナレッジネットワークの森戸社長をはじめ、社員の方々がしっかりとレールを
>ひいていただいていたからなのです。台本は既に出来ていたのです。
>正直、私はあまり自分自身がこの企画を創りあげた!という感覚がないのです。
>

そのコメントに対して、以下のような助言を学生スタッフ全員には投げかけました。


****

BizPASSトップゼミの学生スタッフの皆さんへ

おはようございます。森戸です。

〇〇さんからのメールを読んでいて、ちょっとだけ助言です。

今回のイベントについてですが、ある程度のレールは当然ひいていました。
ただ、そのレール(方向性)に学生の皆さんがどれくらいの枝葉(付加価値)
をつけることができるかを私は見ていました。

「学ぶ」という言葉の語源が「真似る」ということは皆さんも知っていると
思いますが、人を育てるときには最初に土台を作ってあげて、そこに個性を
乗せていくということをやらないと、土台が無いのに個性だけでは仕事はで
きるようにはなりません。今回のプロジェクトは土台(仕事の型)というも
のを学生スタッフの皆さんに理解してもらうためのレールは引いています。

仲間に感謝する、参加者(企業、学生)に感謝する

そこから始まり、さらに感謝してもらうためにはどのようにしていけばよい
のかということを必死に考えてもらいます。

当社は企業の新人研修や中堅社員研修などを行っているので企業で活躍でき
る人材をどのように育成していくのかということを知っています。今の若者
が抱える課題も知っています。だから、学生のうちに皆さんには自分の現状
に満足せずに更に高いレベルを目指す姿勢、反省するだけでなくそれを糧に
するという行動などを習慣化してもらいたいと思っています。

最初に失敗すると「次も頑張ろう!」という気持ちは萎えてしまいます。
ある程度の成功とそこでの学びを次の課題として連続した活動をしていくと
気づいたときには大きな成長を果たしています。

自分が思ったようにしないとモチベーションが上がらないというのは子供ですが、
他人が敷いたレールの上でもそこで最大のモチベーションを発揮する力を
持っているのがビジネスパーソンです。

〇〇くんのミクシーのコメントに友人からの助言が書いてありましたが、あのような
意見をもらえるというのは本当にありがたいことで、その苦言は期待の裏返しと
いうことで、それに対応できるようになれば確実に成長できていると実感できます。
クレーム、苦情から目をそらさない、逃げずに対応していく人間だけが成長します。
仕事ができる人間というのは、そのようにして作られていきます。

社会人(今回の場合には当社の社員)を唸らせる、感心させるような考えと
行動をすれば、当然、レールなどは修正できます。正解ではなく納得解を創
るという形でプロジェクトに関われば確実にエンプロイアビリティは高まり
ます。(エンプロイアビリティ=雇用され続ける能力)

次のプロジェクトに参画することで、更にいろいろと感じてみてください。


***

若手社員などが仕事ができるようになるには時間がかかります。

石の上にも3年ということで、3年くらいの時間をかけてやっと一人前の仕事ができるようになりますが、気持ちが弱く、その前にくじけたり、自分で成長したと勝手に思って、さっさと転職したりと人材育成は企業経営者にとっては非常に難しいものですが、人間が持つ「恩を感じる」という感覚を信じて真剣に気持ちが弱い若者に向かい合うしかありません。

彼ら、彼女たちも好き好んで気持ちが弱くなったのではないと思います。気持ちが強くなるには厳しい環境に置かれないといけないのですが、気持ちが弱くても快適に生きれる日本という環境がそのような状況を作った訳ですので、それにはきちんと向き合わないといけないと感じています。

  


Posted by 森戸裕一 at 06:51Comments(0)人材育成