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2009年07月14日

仕事をいただいた時の感覚の違い

当社では若手社員は朝、先輩社員よりも先に出勤して玄関周りやオフィス内の清掃をしています。

強制ではありませんが、先輩社員と比較したらまだまだ仕事で成果を出せない若手社員に活躍の場を与えるという点では必要なことではないかと考えています。

掃除を雑用だとか、嫌なことだとか思っているのであれば、それはただの苦痛です。

朝早く出勤させて苦痛なことをやらせている

そんな経営者は最低です。

ただ、掃除=嫌なこと と感じている若手社員がいるのであれば、それは学校で強制的にやらされた掃除がトラウマになっているのではないかと思っています。

 遊びたいのに強制的にやらされる掃除
 早く帰りたいのに強制的にやらされる掃除
 なんとかく皆が嫌がっていた掃除

学校などで強制的にやらさることで子供たちにとって掃除は嫌なことになってしまいます。


では会社では?

強制的ではなく、仕事で成果をだせない修行中の若手社員が何かとお世話になっている先輩社員のために、会社のために自分たちができることがないかと考えて、感謝の気持ちで掃除をするということになれば、彼らも先輩社員などから「ありがとう」という声をかけてもらえるチャンスをもらえます。

ビジネスというのは、お客さまからどれだけ「ありがとう」という言葉をかけてもらえるかということを競合他社と競っているゲームともいえます。

相手の口から「ありがとう」という言葉を引き出すためには、相手のことを必死に考えて、相手がやってもらいたいことを指示されることなくやってあげる、そのタイミングや行動の本気度で相手は感動して「あrがとう」という言葉が口から出てきます。


先輩社員から「ありがとう」と言われるくらいの掃除をするのには知恵と工夫が必要になります。

日々の積み重ねで相手も心の底から「ありがとう」という言葉が引き出せます。


強制的にさせることからは「義務感」と「やらされ感」しか生まれません。

自発的にさせることで「充実感」の「達成感」が生まれます。


そこに気づけた人間だけが仕事で付加価値を生み出します。

何となく仕事をしているのか、自発的に仕事をしているのかで、仕事の成果と個人の成長は大きく異なってきます。


掃除をしていることにやらされ感を感じているか「自発的」に「感謝心」を持って取り組んでいるのか、それを見るだけでもその人材の将来がすぐにわかります。

また、後輩社員が必死に掃除していることに対して敏感に反応しているのか、何も感じないのかでも先輩社員の人材育成の感度がわかります。

仕事さえしておけばいいんだ

という感覚で仕事している人の将来は保障できません。


平和委で豊かだった日本もそんな時代になってきているのではないかと感じています。


昨日も当社の社員と面談していて、

お客さまや市場を短納期で驚かせるのか? 高品質で驚かせるのか?

いずれにしても相手へのサプライズが無い中でのビジネスの成功は無いという話になりました。


社員の言い分もわかります。

納期が短くなったから、仕様が変わったから

という論理ですが、その論理がお客さまや市場をがっかりさせる理由にはなりません。

逆に、その条件が厳しくなったことが大きく評価されるチャンスになっています。


納期が短くなったのであれば皆で一致団結するというチャンスですよね? 仕様が変わったのであれば更によいものが作れるような環境になった訳ですから大きな成果を得るチャンスですよね。

人と同じような思考で、人と同じくらいの仕事をしていても時間を費やすだけで何の評価も得られない場合もあります。生命力が衰えてきた平和で豊かな日本人でも追い込まれたときには本人でも信じられないような力を発揮することがあります。

その潜在意識をどのように引き出してあげるのか?

頭ごなしに叱ったら最近の若手社員は殻に閉じこもり

 自分が否定された
 自分には無理だ
 自分の考え方とは違う

など、心の中で一生懸命に自己弁護しているような状況をつくります。

そのような状況にならないような叱り方は?

無いでしょう!(笑)


別室に連れて行って、相手に気づきを促すように・・・

などと言われますが、有効な方法とは思います。

ただ、本質的な部分で相手は気づいてくれていません。


このような状況になる前に何に気づく必要があるか?というと、

自分に仕事を任せてくれている先輩や会社、お客さまがいるということに感謝する

ということに気づかないといけないと思っています。


世の中は失業者が溢れています、海外を見ると仕事どころは食うに困っている人たちもいます。

その中できちんと仕事があって、自分に期待している人たちが周囲にいて、それに応えることで自分の存在を確認できるような状況に自分が置かれているということに感謝しないと仕事を楽しめません。

仕事を自発的にとりくんでいる人間は、どのような厳しい状況になってもゲームの難易度レベルがあがったくらいの感覚でワクワクして仕事に取り組んでいます。

仕事を義務感で取り組んでいる社員は、更に面倒なことがきた

と感じます。

生きていること自体も面倒なのか?と感じることもあります。

仕事に取り組む姿勢がすべてだということを社員を見ていても感じますし、学生にも伝えています。

その学生に、仕事に取り組む姿勢がポジティブで創造力豊かな社会人を紹介するというプロジェクトも当社の新人と2年目の社員が主導で進んでいます。

皆さん、楽しみにしておいてください。
若手社員でもきちんとした考え方をつけさせれば大きな成果を出すことができます。




http://canpass.yoka-yoka.jp




  

Posted by 森戸裕一 at 07:21Comments(0)人材育成