スポンサーサイト

上記の広告は2週間以上更新のないブログに表示されています。 新しい記事を書くことで広告が消せます。  

Posted by スポンサー広告 at

2009年08月23日

部下をスパルタ方式で教えることができない時代に

リーダー研修などを行っていると、最近のリーダーの方々は非常に難しい立ち位置にいると感じることがあります。



甘い考えの若手社員が増えてきて、どのように部下を指導していけばよいのか悩んでいるリーダーが増えているようです。甘やかされて育ってきた人、わがまま放題で育ってきた人をどのように育てればよいのかということが企業の抱える課題になってきています。

指導すると凹んでモチベーションが下がったなどと口にする、ふて腐れる、コミュニケーションを取らなくなる、好きなことしかしない、いろいろと見聞きしますが、どのような対応をしていかないといけないのでしょうか? 本来やらないといけない仕事に取り組む前に非常に難しい課題を抱えてしまっています。

指導する(叱る)という行為が、彼らの甘えを出す絶好の機会になっている場合もあります。

せっかくやる気になっていたのに、そんなことを言われるとやる気が無くなります

ん~・・・、お金をもらう(給料をもらう、お客さんから注文をいただく)というのはそんなに甘いものではないんだけど・・・

このようなことが続いて精神的にまいっているリーダーも増えていると聞いています。


会社に入って成長させてもらおう(だいたい会社にどのような研修制度が整っていますか?などと聞いてくる学生は最初から他人依存な学生です)、その会社でのキャリアをステップにして次のキャリアをなどと考えている学生も目の前に厳しい現実が見えてくると次のキャリアを言い訳にして目の前のことすら懸命に取り組もうとしません。

と、学生や若手社員の課題を述べつつ、その人材を育成する立場にある管理職やリーダーに課題はないのか?ということを考えています。



部下を本気で指導できるのか?部下の指導を諦めずに取り組めるのか?なによりも自分はちゃんとできているのか?などを考えないといけない時代になっています。

スパルタで指導するというのも覚悟がいります。


愛のあるスパルタと言えば、接遇マナーの鬼講師と言われている平林都先生は、



最近、よくテレビなどで取り上げられています。

接遇研修の世界では有名な先生ですが、お金をもらってプロとして仕事をやっているのであれば当然やらないといけないことを受講者に教え込んでいます。





テレビ番組などでも紹介されて、全国の企業から研修依頼が殺到しているようです。

ブログなどでも紹介されています。

http://orion-bee.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-65d1.html
http://boss.allfine.jp/2009/06/29/
http://boss.allfine.jp/2009/08/18/


彼女のリーダー研修を見ていると、部下の甘さを指摘する前にリーダーにも甘さがあるということを認識させて本当のプロフェッショナルとしての立ち振る舞いを学ばせる必要性を再認識しました。


人の言動を非難する前に自分は本当にできているのか?

ということを考えると自分を精神的に追い込むこと無く、やるべきことが明確になるのではないでしょうか。


会社勤めをしているときに私の「やる気」を一番奪ったのは、バランスを取るための人事だったように感じます。部下の目からみて成果を出している上司が昇進していくのは励みになるのですが、終身雇用制度の中で年功序列人事でバランスをとるためにとりあえず役職を与えられている管理職が生まれると何となくやるせないものを感じたものです。

自分は頑張ったので、この職位を掴んだ

と言われる管理職の「頑張る」の意味が自分なりに頑張ったというくらいなので、それくらいの中途半端な処遇を受けているということを部下が見透かしています。

だから「頑張れ」と言われると、何となく「頑張るって意味わかっている?」と聞きなおしたくなります。

自分に甘い世代でも、それくらいは見透かしているのではないかと最近は感じています。



  

Posted by 森戸裕一 at 07:10Comments(0)人材育成