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2009年08月31日

敗因を風(不況)と呼んでしまう組織が学ばないといけないこと

昨日の選挙で与党が歴史的な大敗をしたということで、今日の夜から選挙関連の報道が続いています。

結果には原因があるわけなので、旧与党の方々も国民の判断は真摯に受け止めてもらって発展的な思考で政治活動に励んでもらいたいと感じています。

今回の選挙は国民の関心も高く投票率も前回の選挙を上回ったということですが、若者が選挙などに関心を示し始めたというのは喜ばしいことです。


衆議院選挙の投票率の推移

インターネットでの選挙活動は公職選挙法に抵触する部分が不明確なんですが、インターネットで政治に対する興味は生まれていますし、マニュフェストも含めて国民は非常に高いレベルの政治を求め始めたということも言えるのではないでしょうか。これがインターネットのインパクトということも言えます。

インターネットでの情報流通によって一般消費者がメーカーに対して高いレベルのサービスを求め始めたのと同じことが政治の世界でも起こり始めています。

これがインターネットのインパクトとも言えます。


自分たちの国の政治に興味を持つということは自分に将来に興味を持つということに等しいのではないかと思います。同様に自分が所属する会社に興味を持つということも自分の将来に興味を持つということに等しいと思います。

社会的な活動をして生活をしている私たち人間は、自分の所属する組織のあり様で幸せに感じたり、不幸に感じたりするものです。お金を沢山持っているから幸せ、お金が無いから不幸せなどのように単純なものではなく、組織内での仕事の持つ意味やその仕事を通じて自分が成し遂げた成果などで達成感を感じているということになります。

政治の場合には代議士制度になっていますので、私たち国民は間接的に国の運営に参加しています。どのような考え方の代議士に自分の意志を伝えてもらうのかを選択するのが選挙なので、今回、私の場合には初めて自分よりも年齢が下の方にその役割を委譲したということになります。

40歳以下の方々が次世代を担うという時代になったということを妙に実感しています。私たちができることはその次世代人材を育てること、サポートすることなのかもしれません。

与党のような安定している職場を嘱望している学生が増えてしまっている状況も、今回の選挙で意識が変わることを期待しています。次世代を担う人材には、誰かに頼る生き方ではなく、自分が頼られる生き方を選択してもらいたいと思っています。


当社のビジネスで考えると、お客さまが人材採用・育成の仕事を、当社の営業担当者(http://knblogharada.yoka-yoka.jp)に任せるという判断ができるかということになります。当然、選挙と同じように個人の後ろには会社(選挙の場合には政党)があります。

政党のマニュフェスト(公約)を会社の理念(考え方)とすれば、わかりやすいのではないかと思います。

会社の考え方をお客さまと直接的に接する社員が理解して、その考え方に沿って行動できるということが社員教育の基本的な考え方になります。当社の場合にはその考え方をどのように理解して行動しているかということをブログという形で情報発信しています。

政党(会社)の考え方は理解できるが、目の前の候補者(社員)の人間性は評価できない

という場合もありますし、

目の前の候補者(社員)の人間性は評価するが、政党(会社)の考え方は受け入れられない

という場合もあります。

国民からの期待、消費者からの期待にすぐに対応することはできないのかもしれません。今までは与党を批判するだけでよかったのかもしれません。今までは会社の施策を批判するだけでよかったのかもしれません。

ただ、政治の世界では自分たちが与党になったら、会社などで仕事する時には自分が会社の顔になったら、腹を括って自分の可能性に精一杯チャレンジしてもらうしかありません。

私もそうですが、企業が人材を採用する際に「即戦力」などと考えていることはあまりないのではないかと思います。「一度、やらせてみるか」という感覚に近い意識で「場」を与えているのではないかと思います。その「場」で自分の都合ばかり言っていると成長はできない人材と判断します。



会社が変化できない、社員が組織に帰属できない

などの理由で業績が落ちている会社が増えています。

今回の選挙の影響で更に厳しくなる業種もあると思います。ただ、それは選挙の結果ではなく、もともと何かに依存していたということが言えます。


今回の選挙の結果が、企業の変革のスピードを上げてくれることを望んでいます。


現在、企業業績が悪いのは不況のせいではなく、時代の変化に乗り切れていないのではないかという考え方を持つことが変革の第一歩になると考えています。

与党の代表の方々の敗因を述べる姿、言葉が「風」のせいになっていることが気になります。
国民が情報を得たことで賢くなっているという考え方をしないと成長はないように感じます。




  

Posted by 森戸裕一 at 06:15Comments(0)雑感