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2009年09月21日

会社と企業、社員と従業員

経営的に考えると従業員を雇用するということは経営的な目標を達成するための投資であり、その投資が間違っていなかったかということを常に意識しながら自社の事業に必要な人材像について考えていかないといけません。

人はモノではないので投資対象というとイヤな感じを持つ人もいるのではないかと思いますが、会社というのは社会の利益になるような活動ができないと事業を継続することは不可能になります。経営者は自ずと事業を継続して社会に価値を提供しつづけることができる人材というものを求めます。

個人の生きがい、働きがい、都合に合わせて会社をコントロールすることはできません。そのために会社が存在しているわけではありません。

しかし、それでは個人である従業員は頑張ることができません。

会社ではなく、組織という概念の中で個人である従業員の生きがいを創りだすことができないのかということを考えながらお互いの都合の調整を行うのも経営です。


言葉というのは面白くて、会社と呼ぶのか、企業と呼ぶのかでもイメージは大きく異なります。

会社と呼ぶとそこには社員が存在して、企業と呼ぶと従業員が存在するというイメージが私の感覚です。

企業と呼ぶ場合にはそこには戦略があり、経営目標の達成のために従業員に給与や教育などの投資をしていくという姿があります。

会社と呼ぶ場合にはそこには社員の生活の場があり、1日の大半の時間を仕事に費やして自分の成長や仕事での達成感を得るために必死に働いている個人の姿があります。

世の中には様々な矛盾があり、その矛盾を調整していくことが仕事の本質のような気もします。


政権交代があり、官僚主導から政治主導にという話が持ちあがっていますが、官僚の人たちが仕事をさぼっているわけでもなく、現在の仕組みの弊害の調整をしているだけということを感じています。

調整能力がどれくらいあるのか?

ということが今回の政権の評価につながりそうです。



個人の思いの積み重ねでできる組織と社会からの期待でできあがる組織との間にはDNA的な部分で大きな隔たりがあります。しかし、それを「DNAだから」ということで片づけてしまうと何の解決にもなりません。

社員に経営者的な視点で仕事をしろ

と言われる人もいますが、その視点というのは自分の仕事と他の仕事との関係性を俯瞰的に見ろということだろうと思います。ただ、それであれば「上司の視点で仕事をしろ」に近いのではないかと思います。

経営者は常に事業を継続するために、一生懸命にがんばっている社員に活躍の場を継続して与えるために日々と最善の経営判断をしていくことを決意しておくことが必要になります。

その仕事が楽しいかどうかというのは個人差があると思いますが、自分のイメージする通りの組織運営ができなくてもそれは自分のせいなので自分がしっかりすることが先であり、社員を責める暇があったら自分の指導力をあげるということを考えないといけないと考えています。



  

Posted by 森戸裕一 at 09:21Comments(0)組織改善