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2009年09月23日

情熱に憧れる人材と情熱を持ち続ける人材

TBS系の番組で「情熱大陸」という番組が日曜日の夜に放送されています。

毎回、情熱を持って仕事に取り組んでいる方々の日常にフォーカスして良い番組つくりをしてくれています。

この「情熱」という言葉を人材募集などに使うことができるのでしょうか?


情熱がある社員募集!


このキャッチコピーで本当に情熱がある人が応募してくるのでしょうか?

「自分は仕事に情熱を持っています!」と人前で堂々と言える人はどれくらいいるのでしょうか?


前の仕事では○○という仕事を担当していまして、そこで○○という成果を出しました。
最後まで諦めずに○○という目標に向かってチームをまとめあげました。


などのプレゼンは受けたことがあります。

事情はあるのでしょうが、そんなに情熱を持って頑張った仕事をなんで辞めたのですか?

ということになってしまいます。


その仕事には情熱が持てなかった

ということなどあるのでしょうか?


自分の情熱が持てる仕事がくれば頑張れる
自分が望む役職などをもらえば頑張れる

などのことを言っている人に仕事や地位を準備してあげますか?


不況だから仕事が無い

というのも米国の市場崩壊の影響を受けている製造業などでは当然なのかもしれません。

借金を繰り返してモノを買い続けていた米国経済というものの恩恵を受けていた虚構市場が崩壊したということであれば不況というか元に戻ったという言い方もできます。

狂乱市場が崩壊した後にどうする予定だったのか?ということを求められています。

市場変化に対応することも重要ですが、リーダー候補の人材は変化を自分で起こすくらいの力が必要になります。

情熱を持った組織にするためには、周囲からの力で情熱を持てる人材ではなく自らの力で情熱を持ち続ける人材を核に据えないといけません。

プロジェクトリーダーというのは、変化を自ら起こす、周囲に情熱を伝播させる、最後まであきらめないなどの要素を持つ人材を据えないといけません。

将来、会社を創業して、従業員を雇用して、市況に関係なく組織として市場に価値を提供し続ける人材を育てることを目標に学生NPOを創りました。

しかし、情熱を持ち続けることができる、どのような環境であれ環境のせいにせずに自分の力を信じて前に進み続ける若手人材というのは平和な日本には少ないということに気づきました。

その後、方針を変更して、どのような組織に所属しても諦めずに自分の力を信じて前に前に進む情熱を持った人材を世の中に輩出していくための団体にしていこうということにしています。

「情熱」

というのは、自分の考え方次第で持ち続けることもできますし、消すための理由付けを勝手につくることもできます。

学生にも若手社員にも私は「彼らレベルでは無理と感じること」を指示します。

その対応を見て彼らへの指導レベルを変えるということをしたいからです。

社員であれば努力もしないで無理と考えることは「仕事に対する甘え」と言われてもしょうがないことです。その甘えを指導という形で解消しないといけません。

雇用関係の無い学生に「彼らが無理だと思うくらいの負荷」をかける理由は「人材としての本質を見抜く」ということが目的と考えています。


学生レベルで

「簡単だ」

と思った時点で、彼らはやはり大人や仕事を軽く見てしまいます。

人間は常に加減というものを考えながら行動しているということも感じます。

この人はこれくらいのことしか求めない

ということがわかった瞬間に手を抜くということを覚えますし、いい加減な対応で相手に満足してもらおうとします。


このような感じで学生団体の指導をしていますので、自分の力の無さに気づいた学生などは、いろいろな理由で団体を去っていきます。

自分の好きなことができない
時間がとられすぎる
もっと自分の時間が欲しい

自分の甘さを擁護するような理由が次々に出てきます。


雇用関係はないので、どのように行動するのも自由ですよ

冷たいですが、私の対応はそこまでです。

たぶん社会人になっても、自分の都合よい理由をつけて逃げます。
最後の踏ん張りがきかない甘さを持っているので育てることは難しいかもしれません。


チャレンジして失敗ばかりしている社員は、いつか成功して大きな自信を持ってくれます。

しかし、逃げてばかりいる社員は、いつまでたっても成功ができないので自信を持つことはできません。


学生の間に逃げ癖はつけてほしくないので引き留めるという方法もありますが、そこについては次世代リーダー育成という大きな目標がありますので自分で情熱を持って頑張れる人材しか救わないというポリシーは持ち続けています。

人生は有限なので自分が情熱を向ける対象を絞り込むことで目標は達成できます。

私の仕事で考えると「次世代を担うことができる人材を育成する」というのがコアな人生目標になるので、その対象を学生、若手社員、次世代リーダーを育成できる現役マネージャー、経営者ということになります。

その次世代リーダー育成支援のためのツールとして基本のビジネススキル、人材育成メソッド、スピード化のためのITツールの活用などを組み合わせて組織改善支援をおこなっています。






  

Posted by 森戸裕一 at 05:18Comments(0)人材育成