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2009年10月16日

覚悟を決めた人間の仕事

NHKの番組を見ていて、マリナーズのイチロー選手がインタビューで、

「なぜバットを替えるということをしないのか?」

(19歳のときから16年間バットを替えていない)と聞かれて、

「人間はどうしてもうまくいかないときに自分以外の責任にしたがる」

「道具に自分を合わせるという覚悟がないといろんなところにできない理由をもっていってしまう人間になってしまう。その覚悟がないと結果はでない」

という話をしていました。


自分が選択した環境で自分を磨いて結果を出す。

言うのは簡単ですが、すぐに自分以外の環境に責任を転嫁して楽をしようとするのが人間です。

転職を繰り返す人は、今度は頑張ろうと思っても、やはり環境のせいにしてそこでも自分を変えることができないのかもしれません。

ただ、皆、同じように苦しいはずなんです。

ただ、自分を成長させるために日々努力するか、その努力を避けるために周囲に責任を転嫁するか、人間は誰しも弱いはずなのに、そこで踏ん張れるかどうかの精神力の差がその後に大きな差として現れています。


自分の会社の社員には大きく成長してもらいたいと思っています。

成長しきった人材を採用して大きな成果を出すという経営もありますが、成長する可能性を持った人材を採用して大きな成長を期待するという経営もあります。


小さなところで満足しているようであれば、それに対しては厳しい目標を設定する必要がありますし、自分の能力で対応できる仕事ばかりをやろうとしているのであれば、新しい未知の仕事を探し出してくる必要があります。

大きな変化が訪れている時代に、新しいことにチャレンジしていかない社員に、自分のやりたいこと、興味があることしかモチベーションを上げることができない社員に、どのようにして自分を変えるということに気づいてもらうのかということを考えながら仕事を創っています。

自分もこんなに頑張っているんだから君たちも頑張れ という仕事の仕方はあまり好きではありません。


自分が努力している姿などは見せずに、いざというときに「さらりとやってのける」という姿がカッコいいと思っているのであれば、人の数倍の努力をすればいいだけです。

本をどれくらい読むのか、睡眠時間をどれくらい削るのか、限られた時間でどれくらいの人に会って話をするのか、すべては自分の覚悟からくる選択で、どれくらいやればいいというものはないです。


ただ、社員に「素直になる」「一度決めたことは継続する」「成長したいのであればチャレンジする」ということを常に言い続けている立場で考えると、自分がやらないわけにはいきません。


社員皆が将来はリーダーになるという覚悟を決めて仕事をしているわけではありません。

ただ、プロジェクト個々では覚悟を決めて仕事に取り組んでくれます。

覚悟を決めた人間は周囲のせいにして自分を正当化しようとはしません。

その姿勢がプロフェッショナルの姿勢ではないかと思います。



覚悟を決めた人間の仕事は見ていても非常に気持ちがいいものです。




  

Posted by 森戸裕一 at 07:15Comments(0)組織改善