2008年08月09日

育成選手枠を作る?

ルールがあるようで、ルールが無い日本の新卒採用の世界で、地方都市でも優秀な人材を確保できるように、様々な企業の方々と議論を重ねています。

学生には学業に専念させるために、企業の学生青田買いを防止するために学校と企業の間で就職協定というものがあったということは知られています。

ただ、1996年には廃止され、最近ではインターンシップなどを通じて学生の能力を見極めたり、一部の大学の卒業生には早い段階で内内定くらいの内示が出されたりしています。

そもそも、終身雇用制度で人材確保を考えていた時代の就職協定などをもとに議論するのがナンセンスなのかもしれませんが、学生に学業に専念させるために職業観をつけさせるインターンシップを考える、大量採用、一括研修、現場配属、現場OJTという形の人材採用から育成の流れを、育成採用、段階採用、現場採用、個別教育などに変えるなどの大きなパラダイム変化を行うことが人材確保の流れを変えるということではないかと私は考えています。



育成採用の仕掛けについては既に取り組みを始めていますが、段階採用などについては紹介派遣制度などと同じようになるので少し考える必要があります。ただ、プロ野球の育成選手制度のような採用もありなのではないかとは考えています。そこにインターンシップ採用の可能性があるのかもしれません。

現場採用というのは人事権を現場に委譲するということで、組織としての成果目標も現場で立てて自立させるかわりに人事採用権も渡すという形になります。終身雇用制度という考え方が無い欧米に組織では成り立っていますので、日本でも検討する余地はあります。ここらへんは、今は派遣社員の登用という部分で現場裁量に任せている場合もありますが、組織の長がほしい人材というのは自分を支えてくれる人材だったりするので正社員の登用でも検討する必要はあると思っています。

個別教育というのは、育成採用からの流れですが、当社の場合は、学生NPOのスクール事業と連携することで学生時代から描かれていたキャリアパスを継承して個別に育成計画をつくるということも提唱しています。

就職協定が必要だという議論の中で、学業の妨げになるのでという考えもあるようですが、仕事を意識させることで学業に専念させるモチベーションを上げるという考え方を、そろそろ日本でも持っていいのでないかと考えています。

企業の思惑と大学の思惑の間には大きな壁があるのかもしれません。

その壁をNPOなどで埋めれたら、お互いにWin-Winの関係が築けるのではないかと考えています。

既存の概念にとらわれずに、新しい価値を創る仕事がいかに楽しいかということを学生には話をしていますし、その誰しもが歓迎するモデルを創造することに当社では使命感を感じています。

学生や次世代リーダー候補に『かっこいい大人』になることを提唱している人間が、既存のレガシーモデルというべき母集団形成、段階的な絞り込み、内定発行、囲い込みという呪縛にとらわれること自体が『かっこわるい』と感じています。

我々日本人は変化に弱いと言われています。

しかし、これからの時代は変化が激しい時代です。我々も進化していかないと時代の波に飲み込まれてしまいます。

多くの企業に、このような考え方は支持されはじめました。

社会が変化する波は来ているように感じます。

たぶん、地方都市は首都圏の企業がその波に気づいて行動をしてから、気づいて検討を開始ます。
ただ、それでは地方都市や地方の企業はいつまでたっても再生できません。


学生にも当社の社員にも、常に言うのは、

『なんともならない』と誰しも思うものを『なんとかする』のが仕事

ということです。

『なんともならない』と誰しも思うので『しかたない』と自分も甘えてしまうところを、これは大きなチャンスと思って踏ん張れる人もいます。

起業家や営業で成果を出す人は、他の経営者や他者の営業担当者よりもその踏ん張りがきくだけです。

その『なんとかできる人』は世の中の価値観も変えることもできます。


起業家と呼ばれる人間は、特別なことをしているわけではありません。

誰しもが難しいと思っていることを『なんとかしよう』という思いが強いだけです。

後世で偉人と呼ばれている人も同じようなことを考えます。


特別なこと、人と違うことをするという感覚ではなく、今は世の中に存在しないが、社会で必要とされることを創りだします。


私は、学生NPO団体で、学生スタッフに言っています。

どの学生団体を見ても、既存の就職活動の仕組みやインターンシップの仕組みありきで、その対策や支援を行っています。ただ、これからの時代を切り開いていく君たちには、その仕組みを更によく出来ないのか?ということを考えてもらいたい。君たちが発想力が乏しいと言われるのは、そのように完成したかのような世の中で育ってきたからだと思う。私は、皆さんと一緒に、今の就職活動の流れの中で改善した方がよいと思われる部分を徹底的に改善したいと思う。皆さんが、世の中の就職活動の常識を変えた『伝説の学生団体のメンバー』になることを望んでいます。


最近の日本、特に地方都市では、誰しもが自分の力で世の中を変えることはできないと思っています。

ただ、自分の力で自分の将来を切り開くことができなければ、地域は衰退していきますし、自分の人生もつまらないものになってしまいます。また、自分の家族や会社の同僚もどんどん不幸になってしまいます。

地方都市に生命力を復活させる仕事というのは、非常に社会性があると感じています。
また、そのようなことをできるメンバーが私たちの周りに集まってきました。

そういう意味でも、波が来ているのかもしれません。

九州や地方都市が考える、人材採用、人材育成、自社再生、地域再生の道は、海外の企業や東京に企業の考えるモデルとは違うはずです。


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