2008年09月16日

大卒人材の価値について考える

高卒の人材と大卒の人材、どちらの人材の採用を優先しますか?

中小企業の経営者の中には、

うちの会社で大卒なんて、とてもとても・・・

という話を聞くことがあります。


大卒の人材と高卒の人材、何が違うのか?ということでいうと、働くのを猶予されて学業に専念したのが大学卒ということであれば、その定義は一部の学生にしか当てはまりません。

4年間、適当に単位を集めておけばいいという感じで学生時代を過ごしてきた学生もたくさんいます。

しかも、その時間的な猶予と自由という名のものに何も考えることなくダラダラと時間とお金を浪費してきたとすれば、その感覚を持った人材を会社に入れるほど余裕が無い会社が多いのも中小企業ではないかと思います。

正解という概念を教えるのが小学校

正解を出すことの楽しみを教えるのが中学校

正解を導き出すプロセスを学ぶのが高等学校

正解以外のものが存在するということに気づくのが大学

周囲やお客さんとの間で納得解という概念を理解するのが社会

大学では、受験勉強で正解と呼んでいたものを憶えるだけでなく、時代の変化などの条件によって最適解というものは変化するということを学びます。その答えが変わることが楽しいという感覚を教えていきます。

社会という曖昧な概念の土俵でビジネスという人の価値観に左右される答えが無い世界で成果を出し続けるということは簡単なことではありません。

自分は正解を覚えること、正解を導き出すことが得意だったというだけでは通用しないのがビジネスの社会です。

では、大卒の人材を採用する意味とは?



進路選択に関する振り返り調査:経済産業省からの委託調査(ベネッセ)


最近の学生は意外と真剣に社会で役に立つ仕事をやりたいと考えています。

お金を欲しいとか将来独立したいなどの自分中心ではなく、バランスを持った考え方を持っている学生が多いのも特徴になります。

少なくとも高校を卒業してすぐに働くということを選択せずに知的好奇心で大学という場に自ら進んだという人材を採用するメリットはあります。知的好奇心や向上心が高いのではないかという期待も持てます。

ただ、親や自分の見栄や遊ぶために大学を選んだという学生が多いのも事実です。

そのような環境の中で、我々は本来、大学生が持っておくべき素養、考え方を伝える、理解させることが重要ではないかと考えています。

学生には、人材を育てるという素養、土壌を持った企業を就職先として選択することを薦めています。

ただ、中小企業などではその土壌が無いということも多いという状況です。

人材を育てる社会環境をいかに作るのか

ということが、今、企業に求められていることになります。

雇用の流動化などを理由にして、人材を育てるよりも、出来あがった人材を外部から招へいするのが効率が良いと考えられる風潮もあります。

ただ、結局は、その完成している人材も外部から招へいされたということで自社の人材を育てるということを積極的に取り組まないので、いつまでたっても組織力の向上は望めません。

採用力

というのは、企業のブランドでも母集団形成のうまさでもなく、その企業の人材育成力に左右されるのではないかと最近では考えています。

現場が本気で人を育てる気持ちがあるのか?

ということを、学生には見てほしいと思っています。

人事担当者がいくら企業の考え方を語ったところで、現場に人を育てる風土が無い企業では、よい仕事はできませんし、何よりも仕事が楽しいとは思えません。

+1.9


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