2008年12月16日

不況を乗り切る組織力と個人が感じる危機感

様々な会社の経営者や人材育成担当者と話をしている中で、この不況下になって社員の本質が見えてきたという話が出ることがあります。

厳しい経済環境化で個々の社員が本音の部分で何を考えているのか、実際にどれくらいの潜在的な能力を持っているのかなどが見えてきているということです。

会社が苦しい状況になってくると「泥舟からは逃げる」的に自分の保身ばかり考える社員、不安ばかり口にして目の前の仕事に手がつかない社員、ビジネス環境が厳しくなってきたことすら気付かない社員などいろいろなタイプの社員がいるようです。

逆に会社が苦しい状況になってきたことで自らリーダーシップを発揮して職場改善を働きかける社員、職場の雰囲気を盛り上げようとする社員、時代の変化を察知して新しい商品やサービスを企画しようと働きかける頼もしい社員などもいます。

日本全体が不況感が漂っている中で自分がどのように立ち振る舞うのか?という部分が、本当の意味でその人間の本質かもしれません。

米国の強さというのは、911のテロなどの時に見られるように自国の危機を感じたときに国民が一致団結できるという部分があると言われます。では、日本は?

今回の経済的な危機の中で、国民はどのように立ち振る舞うのか? やはり自分勝手に立ち振る舞うのか、会社のために組織のためにという形で動けるのか、これらのところを見ています。

若手社員は、このような危機感を感じたときにどのように行動するのか?

ということが、いつも議論になります。

私は、そもそも今の若い人たちは危機感というものを感じることができないのではないか?と言っています。

理由としては、危機感というのはある程度、視野が広くないと感じることはできません。また、守るものがないと感じません。仕事を広い視野で見ることができない経験が浅い社員が危機感を感じるのは難しいのではないか。自分がどうなりたい、自分がどうしたいということばかり考えている社員に組織活動での危機感は感じることは難しいのではないかと考えています。当然、すべての若手社員がこのような状況ではないと思います。

この危機感というのは個人が努力をするモチベーションになるもので、危機感を的確に感じる能力がないと人材は成長しないのではないかというのも私の持論です。

当社の社員にも、自分の仕事について常に考え、成果がでなかったら更に考えて、常に適切な危機感を持って仕事を通じて成長をすることを求めています。そのような仕事の仕方をしていると上司への提言や提案などが自然に出てくるのではないかと思っています。

人材が企業に採用されるシーンを考えた場合、これらの危機感を適切に感じることができる人材、組織の中で自分が成長するという意識を持っている人材が企業に採用され、自分勝手、自分に甘い、他人に無関心などの人材が採用されないという基本的なことを学生などに説明する際には、採用された後の上記のような話をします。

組織と個人がWin-Winの関係をつくるためきっかけを、今回の不況が作ってくれるような気がします。

また、厳しい環境の中で就職活動を行って乗り切った学生は、危機感と達成感を持つことができた人材になるでしょう。

本当に頼りになる人間は誰か?ということを見極める時期がきているのでしょう。


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