2009年03月22日

突然、生を授かった我々の処世術

人の人生なんて毎日、突然の連続です。



自分では予測できないようなことが本当に毎日発生しています。
それにどのように対処するかどうかで次の突然もある程度決まってきます。

この連続、連鎖を正の連鎖にするには?

ということで日々、我々は突然への対応方法の習得に精進しているということになるのではないかと思います。


もともと、生まれてきたのが突然です。(笑)

自分で予測などしているはずなどなく、いきなり人生がスタートしてしまいます。

その突然はあまりにも突然すぎて、その気持ちを整理するために幼少期というのはあるのかもしれません。
慣らし運転です。

慣らし運転は学生期ということで、社会に出て自分の仕事で対価をもらう社会人になるまで続きます。

社会に出てからが本当の人生になりますので、学生時代には自分に降りかかってくる様々な突然への対応方法を学んでいきます。

社会人になるということも、ある程度、予測できる(自分で就職活動する)こととはいえ、突然の連続です。

慣らし運転では自分のために行動していた社会人予備軍だった自分に、周囲の人間のために行動しないさいと言われます。

これは、ほとんど理解不能な突然です。

動物として自分の本能で行動していたものを、相手の本能を理解して行動する(行動を律する)ということを求められます。

やはり、気持ちの整理ができないので、表面上はそれに従っているような顔をしながら、本心では葛藤しています。

それは、はじめて人間としてこの世に生まれてきたときの葛藤に似ています。

なんなんだ、これは!

という感覚です。

子供のころは違和感に対してそんなもんだろうと思って順応していたものが、大人になると違和感に妙に反発してしまったりします。

そうやって外見は大人なんですが、内面は子供の社会人ができあがります。

自分が社会に存在する違和感に順応出来ていない社会人です。


では、順応した社会人の発想は?

というと、今度は死を意識します。

いつかは死ぬという突然を肯定的にとらえて、どうせ死ぬなら小さい違和感を気にせずに目の前におこる偶然を肯定的にとらえて人生を謳歌しようと考え始めます。

どうせだったら、自分が死を迎えた後も、周囲の人たちの記憶に残る仕事をやっていこう、人生にしていこうと考えます。

これが、自分の人生に対して「腹を括る(くくる)」ということではないかと思います。


腹を括った人間でないと人に対して大きな影響を与えることはできません。

また、腹を括った人間でないと周囲を幸せにできません。
逆に腹を括っている人間に迷惑ばかりかけてしまいます。


経営者として考えると、このような「自分の人生に腹を括っている」人間を採用できれば、それだけで経営の半分は成功したようなものです。その社員は会社で発生する突然の問題を自分の人生の課題として解決対象として活動してくれます。

そこで価値が生まれます。

人材採用がいかに重要かということになります。


では、当社はそんなに良い人材ばかり採用できているか?

ということになると、答えは

NO

です。

こんなことを書くと当社の社員は怒りだすかもしれませんが、全員が全員、腹が括れている訳がありません。

中途でも、新卒でも、採用するときの面接で「腹が括れている」と思えた人間はまだ出会ったことはありません。

定期採用などをやっている会社じゃないので、自社の採用面接として会う人材の数は限られています。

私の採用面接までいった人はご縁なので採用することが前提で私は会います。

だから、採用される確率も高いわけです。

なぜ採用するのか?ということで言うと、その人材が目の前に現れるのも突然であり、その人間と波長が合えば「当社の仲間になって人生をよいものにしてほしい」と考えてしまうからです。

そして、仲間が増えてきました。

一緒に仕事をしていく、社会に対して自分の功績を残していく過程(これを仕事と当社では考えています)で、やはり、様々な突然が発生しますので、それを受け入れることができずに、道を別に選択していく人たちもいます。

いつかは死ぬんだから、自分らしい生き方をしたい

ということに気付いたのかもしれません。

ただ、目の前の突然(仕事)を放り出して別の道を選択することは、いつも残念に思います。

別の突然(仕事)に対しては対応できるのだろうか?と心配もします。

その仕事が自分の人生に大きな意味を残すものであれば、同じくらいのハードルになるので、同じ苦労をしないといけません。

結局、人生においては、別の道というのは存在しないのかもしれません。


だから、会社を経営しているというとかっこいいと考える人もいますが、毎日、そのような突然に対してどのように対応するのかという方向性を示して、目の前の仲間(社員)の人生を少しでも良いものにするために突然を肯定的に受け入れる柔軟性と突然を自分の成長のチャンスにするための力をつける手助けをしているだけです。

自分だけでは、大きな突然には対応できません。

だから、周囲の仲間の力を借ります。

賢い人は、突然を引き起こすお客さまの力までも借りて、突然への最高の対応をかんがえます。


先日の就職イベントの後に、学生スタッフの皆と打ち上げで飲みに行きました。

本当に学生スタッフは頑張ってくれていました。

できることなら全員を自分の会社の仲間として受け入れたいとも思いました。

ただ、この学生たちは、まだ腹が括れていません。

30人に近い腹が括れていない人材が会社に入ると、いっぱつで会社は飛んでしまいます。

やはり、無理です。


イベントや打ち上げでも、学生さんから、

「どうすればナレッジネットワークに入社できるんですか?」

と聞かれました。


少なくとも、SPIを受けろとか、適正検査を受けろとか、筆記だ、面接だとは言いません。

自分の目の前の現実、将来的に発生する突然に対して正面から向き合って必ず乗り越えるという腹が括れるか?

ということを聞くだけです。


自分の人生を大切にしている人間は、無理をします。

自分だけが幸せ、平穏な生活が幸せ、など独善的なことは考えません。

周囲も幸せになってもらわないと満足できないのです。

だから、自分の力を強くしようとします。


その個人の「自分の人生をよりよいものにする力」を最大化できる会社(場)を存続させておきたいと、私は考えています。

そのためには、今の仲間(社員)には、突然に対応できる力を更につけてもらいたいと考えて、毎日、厳しい突然をつきつけています。

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Posted by 森戸裕一 at 18:21│Comments(0)就職観
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