2009年04月07日

環境から育てられるのではなく自分が働きかける

先日の学生の就職活動支援イベント「BizPASSチャレンジ」の報告ページが完成したようです。

環境から育てられるのではなく自分が働きかける

http://www.kg-wan.net/BizPASS_seminar/challenge/report/


自分が仕事を行うというイメージが明確ではない学生が、就職支援会社から送られてきた企業情報をもとに企業を選択するという現在の就職活動の姿が本当にベストなのか?ということを常に問いかけています。

就職支援会社が作った企業の姿を見て自分の人生の方向性を決めるというのに違和感を感じています。自分の足で実際に現場を見ていないものを選択することができたとしても、その選択のプロセスが他人に依存しているので腹が括れていないように感じます。その結果、会社や社会に縛られてがんじがらめになってしまう危険性をはらんでいます。

目の前に他人から提示された条件から選択したというくらいの腹の括り方では、社会に出てから覚悟を決めた行動ができないのではないかと考えています。人間には大きな可能性があって、目の前の選択肢に無い結果を導き出すことも可能です。逆に言えばどの会社に入社したとしても自分が腹をくくって目の前の仕事から自分のイメージする最大限の結果を導き出すということができるようになれば、どこに所属していても心配することはありません。

ほとんどの変化は自分の内面から生まれるもので、転職などを繰り返して環境を変えても自分の内面は変わることはありません。誰かが作った選択肢から自分の理想と思いこまされている企業に入社できたとしても環境が自分を変えてくれるはずと思っている間は何も変わりませんし、このようなはずではなかったと思ってしまいます。

この会社(場)を自分の力で最高の職場環境にする

という覚悟が決まれば、自分の内面からの力で不可能が可能になるのではないかと思います。

でなければ、転職支援会社などの商材になるだけではないかと思っています。



新人研修などを行っていて腹が括れていない社員を見かけることもあります。

会社に入ってあげたとまでは思っていないのでしょうが、教育などを受けることで何か変えてくれるのではないかという依存的な姿勢が見えることがあります。

自分が成長する場、社会に対して価値を提供する場である場(会社)の選択を行う就職活動のプロセスで自分の内面を鍛える、内面から自分を変えるということをコンセプトにしている当社の「育成採用」という考え方は単なる採用支援ということではなく入社した後に社員が自分の働く場に対して良い影響を与えることができるような流れまで意識しています。


人気企業が出展している、自分の志望する業種が出展している

だからイベントに参加するという学生の意識を根本的に変える必要も感じています。

人気というのは他人が決めていますし、自分が志望するというのも誰かが考えた選択肢から選択しただけかもしれません。

目の前にある企業や業種の選択肢は既存の企業であって、ある程度、成熟した業界の、これから衰退する企業かもしれませんと言うと言い過ぎかもしれませんが、学生の人気企業ランキングなどを見ていると「働いたことない学生が広告会社からの情報をもとに選択するとこのような結果になるのか」というくらいの意味しか感じません。

金融危機以来、ビジネス環境は大きなパラダイム変化を余儀なくされています。

テレビなどのメディアや広告などを業種も非常に厳しい経営状況になってきました。これが一時的なのか業界自体が成熟から衰退期をむかえてきているのかなどをきちんと判断しないと、これから就職する学生にとっては将来を選択するという活動なので自分の選択自体が過去の業績などを基本にしていると大きなリスクを抱えることになります。

人間には大きな可能性があり、その可能性を花開かせるのは自分自身なので、可能性を開かせるための前提になる自分の場は自分で選択したという確信を持って社会人としての第一歩を歩みだして欲しいと思って支援を行っています。






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Posted by 森戸裕一 at 08:11│Comments(0)人材育成
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