2009年04月16日

同僚以上に同僚のことを考え、気遣う次世代リーダー候補

次世代リーダーを育成するということを目指して学生活動の支援や企業の若手社員育成、その若手を指導するメンター育成などを日々行っていますが、次の世代のリーダーとして活躍していく人材をどのようにして見抜くかということ聞かれることがあります。

組織の中で推薦されリーダーになるのであれ、将来的に自分で組織をつくってリーダーになるのであれ、リーダー候補となる人材は組織から何かをしてもらうという意識ではなく、組織に対して自分が何を提供することができるかということを常に考えているように感じます。

リーダーというのは自分が名乗るのではなく、周囲がリーダーとして推挙してくれたり、自然な流れの中でリーダーとして立ち振る舞っていたりするものなので、その人材の特性がリーダー向きかどうかというよりも、周囲との関係性でリーダーになるかどうかということになるのではないかと思います。

組織の中では昇進するという形で人事や上司からの推薦などでリーダーに引き上げられます。これも他人軸での評価です。

起業などして自分で会社をつくると自分でリーダーになるのですが、お客さまがリーダーと認めてくれないと売上が上がりませんので早い段階で会社はうまくいかなくなりますし、社員を雇っても社長と名乗っているその人間をリーダーとして認めれくれないので早々に会社を辞めていきます。

リーダーになる

ということは、自分でなりたい!と思っても、そうはいかないというものになります。


学生団体の活動支援などで将来的にリーダーになれるような人材をどのように輩出するかということを念頭にしていますが、どれだけ組織のために、他のメンバーのために自分が行動できるかということに指導の軸をおいています。

学生などの若手人材の持つ個性などを潰さないようにして、将来の経営者や幹部社員になる人材が持たないといけない考え方である「周囲に何かを求めるのではなく自分が何を提供できるかを考える」という姿勢を保たせます。

当然、個人が持つ資質がありますので、必ずしも誰もがリーダーにならないといけないという訳ではありません。
リーダーになりたくても資質がなく苦労する人もいますし、リーダーではなくメンバー、サポーターとして大活躍する人たちも多いと思います。


当社が次世代のリーダー育成を目標に仕事を創り出す意味というのは、組織の数だけリーダーが必要で本当のリーダーは次のリーダーを育成してくれるので組織に良い循環が生まれると考えているからです。

不幸にもリーダーの資質が無いのにメンバーの時の業績だけでリーダーに推挙されてしまい、メンバーの育成もできないし、自分が動くのではなくメンバーを動かして成果を出すことができないなどの理由で精神的に参ってしまう人たちも増えています。

将来の経営者や幹部社員を育成するということを考えた場合、リーダーという役割を早期に正しく認識してもらうということも重要なことと思います。


5年ほど学生団体の支援をしてきて、将来、リーダーとして活躍するだろうと予感するような学生スタッフも多くいます。逆に、この学生がリーダーになると大変だろうなと感じてしまう学生もいました。

人は自分の気の持ちようで変わることができますし、周囲との関係性の中で素直に学べばリーダーになっていくこともできます。

どの環境に身を置くと自分が成長できるという考え方ではなく、どの環境にいても自分がその組織に働きかけることで自分が成長できる環境(場)を創ることができるということを常に意識して仕事をしてほしいと卒業していく学生には伝えます。

簡単ではありませんが、簡単だったら世の中リーダーだらけになりますので、リーダーになるということは簡単なことではないということだけは若い人たちには伝えます。

お客さまのことをお客さま以上に考えることができる

ということがビジネスでの成功の鉄則だとすれば、職場の仲間のこともその仲間以上に思いやり、気遣うことができるようになることがビジネス的な成功を手にするための第一歩ではないでしょうか。





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Posted by 森戸裕一 at 07:40│Comments(0)人材育成
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