2009年06月15日

叱っているつもりでも怒っていると感じられる

『叱る』と『怒る』という表現について話をすることがあります。

よく言われることですがビジネスの世界では『叱る』というのは相手のことを思って忠告する、指導するなどの行為になりますが、『怒る』というのは自分の感情で相手を中傷したり、攻撃したりという行為につながります。

自社の社員、部下を『叱る』というのは組織としての共通の目標に対して向かっている中で個人の向かう方向の軌道修正を行ったり、スピードアップを狙って叱咤激励するということになります。

組織の仲間を『怒る』という行為でやる気を下げさせたりすることで戦力をダウンさせることに何の論理性もありません。戦力をダウンすることを選択することに指揮官としての意図があるはずがありません。

ただ、これも相手の受け取り方で『叱る』ということをやっているつもりでも『怒る』という行為に感じられることもありますので、『叱る』という方法論を論じる前に組織としてどこに向かっているのか、個人で目標に向かっているのではなく組織として目標に向かっているということを徹底的に意識させるということを徹底するのが先だと考えています。

組織としての方向性を理解していない、組織で働くという意味を理解していない中で『組織の中の一員の行動規範』などを説いて叱っても、相手にとっては意味不明なことに感じられてしまうのではないかと思っています。

近道や安易な成果を求める傾向にある若手社員や組織としての行動などの経験が乏しい社員を指導する際には方法論だけの『誉める』『叱る』ということを考えるのではなく、組織の一員としての行動規範などを理解させるなど自分の立場を明確にしてあげるなどのことを考えるのが先になる場合があると、自社や他社の組織改善を考えている中で思うことが多くなってきました。





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Posted by 森戸裕一 at 23:58│Comments(0)組織改善
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