2010年05月13日

やりたいことをちゃんとやっていますか?

自分がやりたいことをやるときには集中力も保てますし、大きな成果も出せると感じています。


しかし、仕事というのは自分がやりたいことばかりをできる訳ではありませんので、渡される仕事に自分で意味をつけて自分のやりたいこととして再定義する必要があると考えています。


他人がやってほしいことを察知してやってあげることで評価され、対価をもらえる

というのが仕事の定義とすれば、柔軟性を身につけて、察知力を身につけて、対応力、遂行力を身につけることで仕事力というのは高まっていくということになるのではないかと思います。


ワークライフバランスなどを考えた場合には、若い段階で愚直に取り組む必要があるのは仕事の遂行力を高めるということで、仕事の遂行力が高まれば仕事にかける時間も自分でコントロールできるようになります。

2年ほど前の記事ですが、
http://www.atmarkit.co.jp/news/200805/28/ipa.html
『「10年は泥のように働け」「無理です」――今年も学生と経営者が討論』

今はどうなんでしょうか。


仕事の成果と関係なく、時間だけを短縮すると人材としての価値も当然低下してしまいます。


社会に価値を提供する仕事人としての耐性や創造性が低くなってきていると言われる私たち日本人ですが、「やりたいことをやる」という豊かな国の「やりたいことがやれる」「やりたいことをやっても生活できる」という環境が生命力まで低下させているのかもしれません。


やりたいことをやるためには自分の能力を高める必要がある

やりたいことをやって生活できる日本も1000兆円の世界一の借金を背負っている


などの現実から目をそらすとギリシャのようなことにもなってしまうようにも感じます。


環境が変化しても変わらない、変えれないものが存在すると確実に歪みが出てきます。


やりたいことをやりつづけることができるような社会を後世に残すためには、現世を生きる私たちは「豊かな時代を謳歌」するのか「後世を予測し現世で歪みを是正する」ということを意識するのかなどのことを考えていかないといけないように感じます。


人間とはいえ、人間も動物なので自分さえ楽しければ、自分が楽できればという感覚は誰しも持っていると思いますが、その欲求と種を存続させるための環境整備との関係性をどのように調整していくかということが今の私たちの課題と思います。


動物は自分たちの生存のために種の存続のために必要以上のエサは食べないと思います。


やりたいことが必要なエサ以上のことを求めることであれば、それは再定義が必要なのかもしれません。





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Posted by 森戸裕一 at 23:52│Comments(0)就職観
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