2007年12月27日

自分は何者なんだろうか?

クライアント企業でプロフェッショナル人材を育成する際に考えることがあります。

プロフェッショナル人材というのはいったいどのような人材なんだろうか?

その人はプロフェッショナルでありたいと思っているのだろうか?
その人の周囲はその人をプロフェッショナルと認めてくれるのだろうか?
その人はプロフェッショナルとしての資質(専門知識、専門技術)を保有できるのだろうか?

基本的にプロフェッショナル人材育成計画などを考える場合には、最後の資質を研修などで伸ばすことばかりに目がいきますが、前の2つも重要だと私は考えています。

資格などはわかりやすい例で、自分が取得したいと思っている資格で、周囲もその資格の難易度と取得した後のメリットも知っていて、何よりも資格取得したことでその人に知識も備わっているということが証明できたとであれば、そのプラスの循環はどんどん加速していきます。

弁護士資格や医師資格などは、そのような資格の代表ではないかと思います。

弁護士先生!
お医者さん!

と呼ばれていると、自ずとそのような立ち振る舞いになっていきます。

他人からの認知が知識習得のモチベーションとそれに付随して自分も目標達成による資格保有者としての自覚も出てきます。ステイタスというのは、そのような自覚から生まれてくると思っています。

芸能人オーラなどと言われるものは、周囲から認められて生まれてくる自信、自覚からでているのではないかと思います。
(売れなくなったら自信がなくなるのでしょう、オーラがいっきに無くなります)

ですから、若くして成功したベンチャー企業の社長なども自分自身が持つ自信と他社からの賞賛の言葉で一種のオーラが発せられています。

それから、自分をブランディングするということもよく言われますが、大リーグのイチローなどから発せられる言葉がよくそれを表しているのではないでしょうか。
彼の言葉は、イチローという一流のベースボールのプロフェッショナルを客観視して発せられることが多いと感じます。それは、自己認識の自分(鈴木一朗)と大リーガーであるイチローを別人格で管理していて、その両方の人格をマネジメントする3人目の自分がいるという感覚だと思います。

私なども、経営者である自分と家庭での自分、大学などで教えている自分とボランティアやっている際の自分で別人格のような形でプロデュースしていることを感じることがあります。
(実際には人格を管理している自分が、それぞれのケースでの気付きを別人格の自分にも与えているという感覚です)

特に講演している際は、講演の聴衆によって今日はどのような講演者がベストか?ということは考えながら話しています。上斜め45度くらいの角度から私と聴衆を見ている第三の自分もいます。

それで、今日、ソフトバンククリエイティブ様主催イベントで講演した際のストリーミング映像が以下のサイトで見れるようになりました。(無料のユーザー登録は必要なようです)

自分は何者なんだろうか?
緊急提言!!情報編集・発信力の違いが地域格差を助長する


人格を変えていると言っても、このバナーのように鬼のような形相では話してはいません。(笑)


それから、今日は独立前からお世話になっているビジネスリーダーの方々との会食でした。

先日、新聞社の方とご一緒した際に「インターネット全盛の時代の新聞のあり方」について質問されたことがありましたが、私は新聞は新聞の役割があると思っています。四六時中、インターネットを活用している私も新聞はきちんと定期購読しています。

なぜか?というと、ネットはやはり自分の興味で記事検索します。検索エンジンやRSSを活用してキーワードなどで絞り込むことが一般的です。必要な情報を深堀りしたり、関連する記事を同時検索するのは得意です。

しかし、新聞は自分の興味がある記事の周囲の通常であれば私の興味が無い記事まで私の目に入ってきます。そこでさまざまな気づきを与えてもらえます。その新聞の効用を意識しておかないと自分の視野が狭くなってしまいます。

自分が何者か?ということを考える際には第3の目を意識することと、その目を養う行動が伴う必要があります。

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Posted by 森戸裕一 at 17:32│Comments(0)人材育成
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