時代の変化の表と裏を考えてビジネスを考える

森戸裕一

2009年09月20日 09:42

社会人になって最初に手掛けた仕事というのはいつまでたっても憶えているものです。

私の場合には、システムエンジニアの育成を行うための教育を担当したので自分がまずシステムのことを徹底的に勉強するということと、その技術をわかりやすく伝えるということができるようになることを新入社員のときに求められました。

その時に主流だったプログラミング言語であるCOBOLが生誕50周年を迎えたらしいです。



http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0909/19/news006.html


毎日、大量のマニュアルを読んでシステムで検証していくという仕事を1年間やっていました。

先輩からレビューを受けるときには、

「○○システムについて説明して欲しい」

「○○システムの機能としては■■と▲▲があります」

「それは本当か?本当に■■と▲▲だけなのか?」

「そうだと思います」

「おまえが思うかどうかなど聞いていない。事実なのか?」

などのレビューで、徹底的に調べるということを教えてもらいました。


徹底的に調べるということが真実を伝えるということなります。

研修などでは受講者は講師の言うことは真実だということで聞きます。

その講師が中途半端な知識で「たぶんこうです」という形で話をしていると、その研修自体の意味が無いということになります。


最近ではインターネットなどで中途半端に得た知識だけで仕事ができる気になっている若手社員が様々な問題を引き起こしていますが、そこは先輩社員がきちんとレビューをして知識の検証をしてあげる必要があります。

知っているだけで先輩社員からの助言を面倒そうに聞いている若手社員にどのような形で気づかせるのかということが職場研修の課題になっています。

知識社会の裏側では知識になっていない情報の氾濫による弊害が生まれています。

情報化に関しては、表面的なメリットだけでなく、その弊害などもきちんと分析して対応をしていくことで本当の価値を享受できるのではないかと考えています。

そのようなサポートをできるサービスを創るのが、現在の当社の命題です。



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