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2008年03月12日

地方都市の持つポテンシャル

今日は午前中に福岡を出て佐賀に入って、

タウン誌の社長とサイト連携についての打ち合わせ
佐賀県庁を訪問して、
 CIOと情報政策担当の方々と『さが経革広場』についての打ち合わせ
 生産振興部の方々と『佐賀農業青年創造塾』を絡めた農業振興についての打ち合わせ
はがくれ荘に行って、
 ITコーディネータの方と情報共有のための打ち合わせ
製造業組合様の例会に招かれ、雇用管理改善について講演



今日は、佐賀一色の日でした。


「森戸さんは、なぜ佐賀を支援しているのか?」

と聞かれることがあります。

私は、

「高いポテンシャルがあるのに、県民の人たちがそれを気づいていないのがもったいないので」

と答えています。



「今の佐賀に何が必要と思うか?」

と聞かれると、

「自信」

と答えます。



「人材だけで言えば、早稲田大学作ったのも佐賀県の人だし、ソフトバンク作ったのも佐賀県の人なんだから、もう少し自信を持ってください」「明治維新の際にも薩長土肥の藩士が活躍したんじゃないですか。情報化維新の現代でも薩長土肥(肥前)の人材で頑張れませんか?」

と言うこともあります。


私は今、隣の福岡に住んでいるので感じているんですが、福岡は東京に対しての引け目もあるのか福岡と比較して他の九州の地域を下に見る傾向もあります。(まあ、小学生のイジメのようなもんです) ただ、比較の尺度というのは様々なので何をもって上と言っているのかというのは難しいです。
東京の超大手企業の支店経済や大手製造業の工場誘致でわかりにくくなっていますが、地場企業、中小企業の業績の落ち込みの比率では、昔よかった分だけ福岡は厳しい状況が続いています。九州全体で状況改善のために協力して頑張れば良いのですが、九州では福岡が一番だという変な驕りが変化と成長を止めているように感じます。福岡もポテンシャルは高いんです。

東京出身の人に、福岡と佐賀はどっちがイケているか?と聞いたら、彼らは、

「九州なんて田舎でしょう。50歩100歩じゃない?」

と言うこともあります。(まあ、福岡の人に大分と佐賀を比較しろっていうようなもんです)
いずれにしても不毛な比較です。

たしかに九州は日本全体の経済規模の1割と言われてましたが、現在では0.5割経済くらいに落ち込んでいるのではないかと思います。


私は来週はヨーロッパに行く予定ですが、ヨーロッパでは極東の日本にはまだサムライがいると思っている人もいるようです。(まあ極端な例ですが、それくらい興味が無いのでしょう)その極東の国で、変な境界線を作って、どっちが都会だなんて議論している島国は民度が低いと言われてもしょうがないのではないかとも感じますし、意味が無いことです。

逆に、私はフランスのパリのエッフェル塔の近くのセーヌ川沿いの日本文化会館に展示されている有田・伊万里の焼き物をパリの人たちが興味深く見ている姿を何度も見ています。

パリの日本文化会館の伊万里展

文化を大切にする欧州では文化レベルが高い地区が注目されます。
佐賀には世界にも誇れる伝統産業(焼き物)というものがあります。
だから自信を持ってくださいと言っています。欧州の文化が理解できている人から見ると博多よりも有田や伊万里の方が有名だと思います。

地方の文化を何でも吸い上げている東京と世界の文化を何でも吸い上げている米国は風土が似ているようにも感じます。無理に文化を作っているような人工的なものを感じます。(江戸の文化は好きですが・・・)

日本人はもっと自国の伝統や文化に誇りを持つべきだと思いますし、歴史をもっと勉強すべきではないかと思います。英語ができても、自国に誇りを持てない、自国の文化などをきちんと話せない日本人は海外でも尊敬されません。

佐賀の人たちには、歴史の変革点では、佐賀は大きな役割を担ってきたということを思い出してもらって、自分たちの郷土に誇りを持ってもらいたいと思っています。また、その部分でのサポートをITの分野で出来ればと思っています。

日本全体が自国に誇りを持てないので、愛国心というものまでも学校教育で教えないといけないと議論されていますが、地方都市には日本という視点の前に自分の出身地に愛着と誇りを持ってもらいたいと思っています。

東京出身でもない人が、何も人生戦略もなくサラリーマンとして東京にしがみついているというのは、あまりかっこよくないと私は感じています。

今日お会いした佐賀の人たちは、地元に愛着と誇りを持っていて結構イケていました。
彼らと一緒に佐賀だけでなく、全国の地方都市全体を盛り上げることができないかと思っています。  

Posted by 森戸裕一 at 22:57Comments(0)地域貢献