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2008年06月30日

デジタルとアナログの融合で価値創造

昨日も、ちょっと時間が空いたので書店に入ったらすごい数の本を買ってしまいました。

昼間はアマゾンで本を数冊購入していたのに、書店に入ったら、また別の本を買ってしまっています。
自分が読みたいということもありますが、世の中の人がどのような本を読んでいるのかということも気になります。

本は図書館で借りるべきか、買うべきか

ということを考えることがありますが、私は買ってしまいます。

まあ、私が購入した本を社員にも読んでもらいたいということもありますので、そのような思考になるのですが、一時期、図書館を使っていた時は、今、必要かどうかという観点とは別にとりあえず目についた本はすべて借りていました。
しかし、とりあえずの本はあまり読まないんですよね。

では、今は?

というと、本は購入することにしていますので、一応は最終的にレジに持っていく前に本当に今、必要か?ということは考えています。一応、お金を払うので必要かどうかということを吟味しています。

この吟味するという行為が、行動につながっているようにも思います。

私にとって本というのは知識をインプットするための道具なので、その知識をどのように活用するかというイメージ化をしないと行動にはつながりません。そのイメージ化が本を購入する時に吟味という思考の際に出来あがっているように感じます。

新しいテーマで講演などをする際には関連する書籍は10数冊は読まないと不安に感じます。
ネットなどで情報を収集することも多いのですが、どうしてもネットの情報は断片的になります。
書籍は著者が最終的に落とし所を作ってくれていますので、情報として頭にインプットされるときに、きちんとアンカーを打ってくれるような気がします。頭にインプットされていく中で足りない情報があればインターネットなどで補完すれば最終的には全体がつながります。

ネット社会になればなるほど、このようなアナログの情報を使って断片化された情報をつなげるということが必要になります。
断片化された情報のシナリオ化は書籍がむいていますし、付加価値情報を得る場合には人に会うということがよい場合もあります。

ロジカルプレゼンテーションやロジカルライティングなどの研修講座の依頼なども受けていますが、テクニック的に必要なのは、このようなデジタルとアナログの融合などの部分でがないかと思います。

情報なども最終的には人が活用するものなので、人がどのような思考で作りだした情報なのかなどの情報の背景などを理解することも重要になります。ものごとの本質は、可視化、表出化、言語化された意図(裏側)にあるということを認識すると世の中の動きが見えてくるのではないかと最近は感じています。

同じような意図で作られている情報であれば、真似ることで新しい価値を生み出すことは可能です。
情報化・知識化時代では、情報を精査して真似るというテクニックも価値創造のプロセスでは重要になっています。
ただ、その情報の精査という部分にノウハウがあるような気がします。  


Posted by 森戸裕一 at 12:38Comments(0)ビジネススキル

2008年06月29日

組み合わせから新しい価値を創造

質を極めるためには、量をこなさないといけない。

ということはよく言われますが、自分の実感からしても、やはりそれは頷けます。

独立して7年目になりますが、独立してから様々なテーマの講演を全国で1000回以上おこなってきました。
http://www.kouenirai.com/search/detail-200608-2466.html

講演などにのぞむときに、どのような心境なのか?ということも、よく質問されますが、今日はどんな人が参加してくれるのかということを楽しみにして講演にはのぞんでいます。

普通は、沢山の人の前で講演する機会などは自分で望んでもそうそうあるものではありません。
たから、そのような機会をいただけるということを楽しむという気持ちは常に持っておきたいと思っています。

何度も私の講演や研修を受けている人もいますが、その人たちから、

森戸さんの講演は何度聞いても新しい発見がある

と言われると非常に嬉しくなります。

講演などでは、私が一方的に話をしているようにも見えますが、私の方からすれば受講者から出される空気を察知して、それをコントロールしながら話しているという感覚があります。非言語のメッセージになりますが、表情や目線から受講者が何を考えているのかということは常に見るようにしています。100人くらいまでであれば、ひとりひとりに気配りすることもできます。

その中で、講演前に自分が考えていた講演の雰囲気とは違うものになることもあります。講演の中で新しい発見を得ることもあります。自分が演じて創ろうとしていた価値とは違う価値が創造できたときに、また自分自身で新しい発見があります。

その発見を次の講演などに活かしていきますので、アウトプットばかりしているように見えても、新しい価値を創ることができているのではないかと思います。

アウトプットの場を同時にインプットの場にして、そのインプットされたものを次の機会には組み合わせて新たな価値にするという感覚を持っています。

これは営業の場でも、社内での会議などの場でも同じです。
場から学ぶという感覚を持つことで、次はその学んだことを組み合わせで活用することができます。

どのような場でも学べるということを言うのは簡単ですが、実際にどのような気持ちを持っていれば学べるのかということも聞かれます。私は、相手を真剣にさせるということができないと学べないと答えます。自分が真剣になるということは当然ですが、相手も真剣になってもらわないと教えてはくれません。

相手を真剣にさせるためには、相手以上に相手のことを考えて行動しないといけません。

当社の営業担当者にも、

本気になれ
相手以上に相手のことを考えろ
自分が自社が本当に相手のために相手の会社のためになると信じろ
買ってもらうのではなく、信じてもらえ
売っているのは商品でもサービスでもなく、価値であり信頼だ

ということを言い続けています。

自分の人生に真剣な人間しか、相手の人生に真剣に向き合えない

自分の会社のことを真剣に愛している人間しか、相手の会社のことを真剣に愛することはできない。
相手の会社のことを真剣に愛することができなければ、他社の課題解決などの仕事はできない。

だから当社の社員は自分の人生に真剣に向かい合っています。





今年の新入社員のKくんは20歳なんですが、必死に会社のため、お客さまのために動いています。
すぐには仕事ができないので、毎朝、自主的に会社に早く出てきて先輩の机の掃除などを行っています。
彼の掃除には気持ちが入っています。それが掃除自体は見ていなくても感じ取れます。
http://www.gakulog.net/10260/

今年3年目になるHくんは25歳になりました。お客さまからはある程度は営業担当者として認められるようになってきましたが、会社としてはさらに上を目指させている(上記の内容です)ので、日々、自分自身の気持ちと戦っています。
彼も入社以来、会社の掃除をやっていますが、社会人になって丸2年掃除を自主的にやっている人間などは最近では珍しいのではないかと思います。先輩よりも先に出社して自分を律するために掃除をして仕事の準備をして始業を待つということで、朝から先輩と一緒に仕事ができるレベルまでの態勢が整っています。
http://www.gakulog.net/10012/

経験者採用ということで昨年末に入社してきたKくんは自分自身の人生を非常に大切にしています。先人の教えをきちんと理解して自分の人生を正しく生きようとしていますし、年齢的に下の社会人経験が乏しい社員のフォローをきちんとしてくれています。自分が人生を賭けて何を成し遂げることができるのかということを自問自答している段階かもしれませんが、その答えはお客さまが教えてくれるのではないかと思っています。お客さま、同僚、家族、知人からどれだけの「ありがとう」を貰うことができるかが人生の質につながるということを彼は知っています。
http://www.gakulog.net/10278/

同じく経験者採用ということで昨年の早い時期に入社してきたOくんは全然畑違いの業界から入社してきて、その畑違いの業界の知識、技能で当社のビジネス領域で価値創造をしてくれています。非常に明るい性格なので会社の中、お客さまとの間での潤滑油として動いてくれています。物理的に見えなかったものを見えるような形に変換して視聴者に価値を感じてもらうということにチャレンジしています。
http://www.gakulog.net/10242/

同じく経営者採用ということで一昨年に入社してきたNさんは新しい事業領域の切り開きと当社のブランディングを担当してくれています。当社は創業以来、私が講演などを行うことでブランディングしてきた会社なので、会社の名前と私の名前がまだまだ同等くらいの知名度しかありません。その中で商品、サービスを売り出すことで自社ブランドを高めるという仕事を必死に頑張ってくれています。知名度が無い会社、サービスのブランド価値を高めるという仕事は簡単ではありません。ブランド価値というのは自分たちが感じることではなくお客さま、市場が感じることなので、自分が何を発信したいのかではなく、相手が何を感じてくれるのかということを常に意識しておく必要があります。それを必死になって考えてくれています。
http://bps.yoka-yoka.jp/

同じく経験者採用ということで3年前に入社してきたOさんは当社の生命線とも言えるセミナーや研修の教材、資料作成などを担当してくれています。教材や資料というのは人の理解を補完する役割なので、その場面場面を想定して作らないと機能しないことになってしまいます。その場面想定が非常に絶妙と感じています。「ナレッジネットワークさんの研修資料は非常にわかりやすいですね」と講師の私などが褒められることがありますが、このようにバックオフィスがしっかりしているので価値が創造できているということ実感する瞬間です。

同じく経験者採用ということで5年ほど前に入社してきたKさんはこれらの社員をきちんとまとめてくれています。当社が東京の大手企業、外資系企業からの信頼を得れているという要因は彼女の力が大きいと感じています。最近は九州でも大規模な商談対応も増えてきましたが、そのプロジェクトのマネジメントも絶妙です。スコープの捉え方、そのスコープの中で最大の価値を創造するためには何をしないといけないのかということを知っています。彼女を目標にして他の社員もがんばってくれています。

このような個性あふれる社員が組み合わさることで、今までの社会にはなかった価値を創造して提供することを当社は真剣に考えています。ひとりではできないことが、組織では実現できます。自分だけで考えるのではなく、人の力も組み合わせてみるという冒険心が自分の力を伸ばすことになります。

誰が欠けても当社が目指す価値は創造できません。
また、当社の社員は、「今の仕事でなく別の仕事だったら力を発揮できる」「転職すれば自分の力は発揮できる」「独立すれば自分の力は発揮できる」などと自分の今の状況を環境のせいにして自己肯定するような人間はいないと思っています。

また、彼らの人生を充実したものにする場を提供し続けることが経営者である私の仕事ではないかと考えています。

誰にでも可能性はある
今の努力が将来を創る

将来の可能性を潰すのは自分の甘え
今、努力ができないのであれば、将来もできない
仕事に好きな仕事も嫌いな仕事もない、好きなことしかしない自分と嫌いなことでも好きになれる自分のどちらかしかいない

好きなことを仕事にしてHAPPYになった運が良い人もいるのは事実
ただ、そんな博打に自分の人生を賭けるのではなく、人が皆に望んでいることを好きになる方が人生はHAPPYになると私は考えます。  


Posted by 森戸裕一 at 08:01Comments(0)ビジネススキル

2008年06月28日

人の採用に秘策はあるのか?

昨日まで、富士通ファミリー会のリーダーズ・フォーラムの講師を担当していました。

バランス感覚溢れる次世代リーダー育成支援プログラム
第4回 Leaders' Forum~リーダーが導く 自分と部下のキャリアビジョン~


1泊2日の合宿型の研修で受講者の皆さんと2日間みっちりと自分と組織のキャリア形成について考えてみました。

研修では、自己キャリアの棚卸しと部下のキャリア形成について演習を中心にした形で実施しました。

今回のキーワードは、自分を元気に、組織を元気に、自分の人生を意味あるものに、ということです。

リーダーは部下を育成するのが使命ですし、部下が組織に所属することが楽しくなるような働きかけをしていかないといけません。気難しい顔をして統制する従来型のリーダーではなく、涼しい顔をして部下の仕事をサポートする新しいリーダー像などについても紹介してみました。

元気なリーダーや社内にいないので若手社員も元気がなくなっています。
若手社員が元気が無いという前に、自分は他人に元気を与えていることができているのか。
自分の上司のマネジメントができていないという前に、自分はマネジメントについて理解しているのか。

いろいろな角度で、自分の会社の現状を振り返ってもらっています。

参加者の皆さんが、来週の月曜日から各職場で活躍されるのを楽しみにしています。



最近、大学の就職課の方々とお話をする中で、企業の人材育成や研修に力を入れている会社はどこですかという質問を受けることがあります。大学の就職課の職員の人の立場で考えると、大学の学生を就職させてからも、きちんと面倒を見てくれる会社を知りたいという気持ちがあるのでしょう。

当社が採用支援的なお仕事をさせていただくようになった背景もそこにあります。離職率が高く、次々に人材を補填しないといけない会社ではなく、人材採用の広告費などはあまり持たないが、採用した後はきちんと研修などを通じて人材育成しているような会社を積極的に学生に紹介したいという思いがあり、採用関連の支援もさせていただくことにしています。

企業がどれくらい人材育成に力を入れているかについては、ある程度、把握しています。

それもあり、来月は人材採用と育成に関する企業の採用担当者向けの説明会を行うことにしています。



日時 : 7月25日(金) 13:30-15:00
会場 : 福岡市中央区天神2丁目3-26 ibbFukuokaビル6階
定員 : 30名(事前申し込み制です)


当社では、企業の人材育成を専門におこなっていますが、最近ではどの企業もなかなか良い人材を確保するのに苦労しています。そのような状況下で良い人材を確保できない中で人材育成のプログラムを作ることにも苦労しています。

企業の人材採用関連の支援会社も沢山ありますが、人材紹介や人材採用代行などを中心におこなっている会社がほとんどなので、当社としては採用の前段階で人材育成を行って企業の内定者研修、新人研修と連動したサービスを提供できるようにしていきたいと考えています。

学生にとっての最高のキャリアパスは?
企業にとっての最高の採用活動とは?
企業にとっての最高の人材育成とは?

などを考えながら新しいサービスを提供していきたいと思っています。

  


Posted by 森戸裕一 at 08:19Comments(0)人材採用

2008年06月27日

人脈の広げ方、保ち方

今月の「ふくおか経革広場」からのブログ投稿のお題は、『人脈の広げ方、保ち方』です。




企業に勤めていた時と、起業してからの人脈は変わっているかというか、増えてはいるのですが、人脈についての基本的なベースと人脈に対しての考え方はあまり変わっていません。

相手から人脈と思ってもらえるか

ということです。

自分が人脈と思うのではなく、相手に人脈と思ってもらえるために何をすべきか

ということを常に考えています。

学生などの若い世代にも、

自分が何をしてもらうかではなく、自分が何ができるかを考えるのが社会人
自分がやりたいことだけやっているのは子供で、相手がやってもらいたいことをやってあげるのが大人

などのことを言っています。

就職にしても、どこどこから内定をもらったではなく、どこどこに入って何を成し遂げるのか

ということを考えなさいと指導しています。
学生の段階では理解することはできないのかもしれませんが、考えさせるということは重要と考えています。


人脈も、自分が相手を利用するための人脈ではなく、相手が自分を利用してくれる人脈を大切にしたいと思っています。(当然、利用しようとしてきたときに、その人の本音の部分は見えるので、そこで人を判断している部分はあります)

そうすることで、人脈は自然に広がってきます。
また、よい人脈を保つこともできます。

前職時代からお世話になっている人たちは、別に私が起業して会社経営を行っているからといって別に接し方は変わっていません。私をひとりの人として接してくれます。


経営者は孤独だと言われますが、それについては私もそのように感じることがあります。
別に信頼できる友人がいないという訳ではなく、企業経営についての最終的な決断は自分が下す必要がありますので、その部分では孤独を感じることがあります。経営者が交流会などを見ていても、そのような孤独を感じている人間が自然に集まっているということも感じます。
ただ、そこでの人脈はというと少し微妙な部分もあります。彼らと話をしていると、企業の売上高が人間(経営者)を評価するような部分もありますし、自分の実力以上の化粧をして見栄の張り合いをしているようにも感じます。

社会に対して提供している価値というのは数値化するのは難しいですが、そのような価値を評価してもらえるような仲間を人脈として持てれば非常に有意義な人生が送れるのではないでしょうか。

次世代を担う人材を育てる、困っている地区、企業、人に単純に何かを与えるのではなく、彼らが自立できるようなプログラムを提供してお互いにWin-Winの関係とつくるということにチャレンジしていきたいと思っています。


今回の投稿とは関係ないですが、札幌で以下の講演を行うことになりました。



日時は、



になります。

案内全文が掲載されているWebサイトは ⇒ コチラ

来るべき本格的なグローバル化(ここでは海外からの人材流入)の時代に地方都市の企業は、どのようなことを考えておくべきなのか、準備しておくべきかということを話したいと思っています。  


Posted by 森戸裕一 at 07:02Comments(2)ビジネススキル

2008年06月26日

IT業界は本当にブラックなのか?

最近、朝の情報番組などを見ていると、朝から非常にテンションが落ちるような報道ばかりされているような気がします。テンションが落ちるような事件の報道が多いということもありますが、テレビなどの報道姿勢についても、ちょっといやらしさを感じます。記者やコメンテータは、タブロイド誌のような興味本位での突っ込みや飲み屋での会話のようなやりとりも目立ち、このようなものを朝から見ていると、たしかにイライラします。また、このような集団での個人攻撃のような番組を見ていると誰しもが人間に対して攻撃的な感情を持つのではないかとすら思ってしまいます。

(NHKが良いという訳ではありませんが)
私の親がもともと朝はNHKの番組しか見ていなかったからかもしれませんが、朝は静かなに迎えるものだという家庭で育ちましたので、最近の民報の朝からの騒がしい情報番組などを見ていると日本は本当に大丈夫かとすら感じてしまいます。

人間が変になっていくプロセスはいろいろとあると思いますが、インターネット以外の影響としてテレビの低俗化というものもあるように感じます。報道などの番組のレベルも落ちているようにも感じてしまいます。


そんなこんなで、若い世代が夢を持てない時代になっています。

理由はたくさんあると思いますが、

情報が簡単に入手できるようになって、「自分の将来についてある程度見えている」という回答が気になります。

自分の今の姿、力ということが基軸になって、そこから将来を見ている(見えている)と、

今の自分の力だったら、これくらいが適当なんではないか・・・


大きな目標を掲げて、その目標に到達するために日々努力する

という生き方ではなく、目標を掲げること自体を避けるという傾向が見られます。

なんで、このような生き方、考え方になってしまったのか?

近くに夢をかなえた、夢を語る、夢に向かって頑張っている大人が少なくなったのではないかと思います。


当社は一般的な次世代リーダー育成もそうですが、今や社会インフラになったIT関連の技術者の育成などについても取り組んでいます。






ただ、そのIT関連業界の方々が夢を語れないという大きな問題があります。


IT業界不人気の理由は?


3K、5K、7K

などの言葉も学生や人材業界、マスコミが作った言葉ではなく、IT関連業界の先輩方が自分で言っているということもあります。

IT業界が7Kという意味の解説  ↓ ですが、

7Kとは、IT企業が就職で敬遠されるカ行で始まる7つの理由のこと。

【7Kの解説】
1980年代終わり、学生が就職活動で敬遠する職場の理由「危険」「汚い」「きつい」をカ行で始まる三つの理由であることから3Kと呼び、流行語にもなった。その派生語で不人気なIT企業を意味する新3K(3Kの汚いが帰れないに変更)という言葉が2005年以降使われるようになる。7Kとはそこへ更に「規則が厳しい」「休暇がとれない」「化粧がのらない」「結婚できない」という4項目が付け加えられたもので、新3K同様不人気なIT企業を意味する言葉である。

(引用:日本語俗語辞典

7K ⇒

・きつい
・帰れない
・給料が安い
・規則が厳しい
・休暇がとれない
・化粧がのらない
・結婚できない

自分の仕事に誇りをもつとどうなるのかと考えてみました。

・きつい ⇒ これは主観的なものなので何ともいえないですが、達成感を作ればきついことも喜びに変えることができると思っています。
・帰れない ⇒ これはリーダーのマネジメントの問題と思いますが、帰らなくてもいい状況を作ると決めたれた時間に集中するということをしないので、逆に生産性と品質の悪化を招くと思います。帰らないといけない状況下で、以下の仕事に集中して生産性を上げるか?ということを通常マネージャーは考えると思います。
・給料が安い ⇒ 付加価値高い仕事をしている会社は給料高いのですが・・・長時間労働の割には安いということであれば、それは長時間の仕事をしないと成果をだせないというマネジメントに問題を感じてしまいます。
・規則が厳しい ⇒ 就業規則は金融機関の方が厳しいと思いますが、セキュリティや守秘義務なのでしょうか、納期が厳しい、仕様が厳しいなどの話も大なり小なりどの業界でもあるような気がしますが・・・
・休暇がとれない ⇒ あれ?事前調整などをきちんとやればサービス業よりも休暇はとりやすいはずです。本当にトップエンジニアになるとひっぱりだこなので休みは取れないかもしれません、が、仕事は選べます。
・化粧がのらない ⇒ 私は男性なので何とも言えませんが、夜が遅いからと部屋が乾燥している、電磁波の影響(?)(笑)などでしょうか、化粧をしっかりとする職場でもないということは言えるかもしれません。
・結婚できない ⇒ これは個人の問題と思います。(笑)

IT関連業界はゼネコン構造になっていて、その末端で仕事をされている人たちは必ずしも恵まれている環境で仕事をされている訳ではないというのは事実ですが、その位置にいる人たちは上を目指して進んでいるかというと、そうでもないという現実もあります。彼らの言葉の端々にはマイナス的な言葉が常に出てきますし、実際の思考もマイナス思考です。

本当のプロフェッショナルとして仕事を行っている技術者と技術者という言葉に酔っているだけの個人事業者が混在しているということも事実です。

構造的な問題もあると思いますが、IT業界という大きな括りで考えるのではなく、IT業界でも社会的な存在意義のある仕事をやっている会社と、生活のためだけにやっている会社があるということを学生には伝えたいと思います。


IT業界だけに限らずに、どの業界でも社会的な存在価値がある会社とそうでもない会社があるということです。  


Posted by 森戸裕一 at 07:35Comments(0)人材育成

2008年06月25日

きちんとした企業のきちんとした研修

今日は東京で研修を実施しています。

ビジネス的な視点からIT業界のトレンドをよむ

という研修ですが、重要なのは

よんでどうする

という部分です。


セミナーや研修などでも、オタク的に参加する人、ビジネス書を狂ったように読む人がいますが、

参加してどうする
読んでどうする

というものをきちんと考えないと無駄な出費を繰り返してしまうだけになります。

今日の研修に参加した方々には、

気づきはあったと思いますが、気づいてどうするか

ということが重要です。

ということを伝えています。


今、出来ないことは、一生できない

いつかできる、環境を変えればできるようになる。

というのは幻想であって、年齢だけを積み重ねても、内面は変わりません。


今日の参加者が、自分の人生、無駄にしない!

と感じてもらえれば、今日は1日・・・研修した意味があります。

(しっかし、1日も研修をやると疲れが残りますね・・・ 完全に講演型の体になってしまっています)

今日の会社さんは、きちんとした会社さんでした。  


Posted by 森戸裕一 at 19:37Comments(0)人材育成

2008年06月24日

疲れた~、復活した!

先日から、何というか困った調整事がいくつかありました。

価値観が違うということはわかるんですが、学生と調整をしているようなことが続き、少々、疲弊していましたが、マイナスなことは口に出してはいけないということで、今日は、プラスのことしか口から出ない「居酒屋てっぺん」の大嶋社長の講演を聴講しました。

はい、元気になりました。

日経ベンチャー様のセミナーに、ここ何か月か参加しているのですが、大嶋社長の講演は楽しかったです。

一風堂の河原社長からもお世話になっているということを言われていましたが、たしかに飲食に対する思いが似ているように感じました。それから、最近は研修事業なども考えているということで、アントレプレナーセンターの福島社長の影響も受けているようなことを言われていました。

周りを元気にするオーラを持っている人から、元気をもらって、明日は別の会社を元気にする研修を行ってきます。  

Posted by 森戸裕一 at 23:26Comments(0)ビジネススキル

2008年06月23日

若年者育成のあり方

先日、
「森戸さんは、学生団体の支援ということで何をされているのでしょうか?」
という質問をセミナーの際にいただきました。

基本的には学生団体の運営は学生スタッフの自主性に任せていますが、組織としての考え方や学生に認識してもらいたい社会の仕組みというものに関してはMLなどを使ってアドバイスなどを出しています。

九州学生ネットワークWANの場合には、プロジェクト制で様々な事業への取り組みを行っています。



例えば、昨日、新しいプロジェクトのリーダーに就任した学生から以下のようなメールが来ました。

On Sun, 22 Jun 2008 23:38:48 +0900 (JST)
<*********@*****.ac.jp> さまのメールを引用します:

>WAN理事、スタッフ各位
>
>お疲れ様です。〇〇です。
>
>私、〇〇は6月19日(木)WAN定例ミーティングの信任投票において
>承認いただき、2008年度後期CANPASS→スクールのプロジェクト
>リーダーに就任をいたしました。
>
>遅くなりましたが、ここにご報告申し上げます。
>
>----------------------------------☆☆
>〇〇大学 〇〇科
>NPO法人 九州学生ネットワークWAN
>
>〇〇 〇〇
>Email:******@******.ac.jp
>HP:http://kg-wan.net/index.html
>☆☆----------------------------------
>


このメールに対して以下のような返信を送りました。

〇〇さん

おはようございます。森戸です。

後期のCANPASSのプロジェクトリーダーになったということ、了解しました。

プロジェクトリーダーの役割
プロジェクトメンバーの役割
川崎代表の役割
プロジェクトに参加表明していない他のWANのメンバーの役割

などを明確にして、プロジェクトのスコープも明確にして、プロジェクトの目標達成のために頑張ってください。

まずは、年間スケジュールを確定してください。
後期ということでプロジェクトが定義されていますが、後期の前にプレ講座などを設定して、後期を盛り上げるという手段を講じることもできます。ここらへんは、川崎代表などと打ち合わせをしてみてください。
それを経て、プロジェクト定義書とWBSが確定するのではないかと思います。

社会では、それぞれが役割を持って仕事をしています。

例えば、社長というのも役割です。
社長という仕事は会社の社員を育てるということが90%くらいの比率になって、あとの10%は事業を継続できるようにお金を引っ張るということと、社員が出した起案の実行の是非を判断、事業の方向性の提示をすることくらいです。
社長の責任というのは、社員の誰が辞めても、失敗しても文句を言わずに対応策を練るということと、そして最悪一人になってもお客さまのために自分で体を張るという覚悟を持って市場に対して継続した価値提供の約束をする。
ということになります。

自分自身がきちんとできることと、人を育てることができるということが社長という役割を果たすためには重要になり、自分がやりたいことをやるためだけに独立、創業したような人は、人(社員)を育てることができないので結局は会社という形態を保持しているだけになってしまいます。独立だけして他の会社の仕事の手伝いをやっているだけであれば、他の会社の従業員になっているのと何ら変わりません。雇用されていない分、リスクだけをとって従業員をやっているということになってしまいます。

WANの学生スタッフの皆さんは、就職活動を通じて、どこかの会社を選択して、社員(従業員)という役割を担うことを覚悟するというプロセスを体験しているのではないかと思います。
社員の役割も様々ですが、基本的には社員はプロジェクトメンバーとして動くことになりますので、自分の考えだけでなく、会社のミッション、プロジェクトのミッションに従って、自分を律して動くことができるような能力を磨いてください。

〇〇さんはプロジェクトリーダーとして動くことで、会社の上司の気持ちが理解できるようになってもらえればいいと思います。上司という役割は、プロジェクトの目標達成とスコープ順守に責任を持つということです。
責任というのはネガティブなものではなく、必達するために必死になるという姿勢をメンバーに見せるということと、最後まであきらめないということです。結果責任を取らせるかどうかというのは、代表の度量と、組織としての最初の約束事がそのようになっているかどうかだけです。

WANは結果責任を取らせる団体ではありません。
プロジェクトを成功させたいということで、リーダーが必死になっているか
どうかを見て、アドバイスを出すための団体です。

がんばってください。

ナレッジネットワーク株式会社
代表取締役 森戸裕一
http://www.tisiki.net
組織活性化ブログを公開中 ⇒ http://knowledge.yoka-yoka.jp/




大学生に難しい課題を強いていませんか?

ということを言われることもありますが、社会に出てある程度の活躍をしたいと思っている学生には、これくらいのことは理解して取り組んでもらいたいと思ってやっています。

考え方ややり方を教えてあげればできるようになります。
学生に対してこれくらいのことは教えてあげれなければ、逆に学生からなめられることにもなってしまいます。
終身雇用的な意識が薄らいできた中で、企業においても採用した新卒者などにはきちんとした教育を行わないとスキルだけを教えても、従来型の仕事の考え方を強いてもやはりうまくいきません。

逆に、年収や社長や部長などの組織の中での役割や独立などばかりに目がいって、近道ばかりを考えて自分の足場を固めることもできない若者も増えていますので、学生の間に仕事というのは社会に価値を提供することということと、組織というのはそれぞれの役割の人間が協力して目標達成を目指しているということを理解させることは重要と考えています。

一時期は社長になりたいという学生がたくさんいました。
最近はコンサルタントになりたいという学生が増えてきました。

仕事の内容を少し勘違いしているのではないかと感じることがあります。
自分の人生に真剣に向き合い、自分の人生をかけて何を社会に提供するのか?ということを考える過程で、社長になるという手段も考えられます。ただ、それだけ大きな価値を提供しようとしているのであれば、相応の覚悟はいるということになります。
コンサルタントということを名乗るためには、どうかするとクライアント企業よりも強くクライアントが組織的に強くなることを望まないといけません。職に就いて自分の価値を周囲にお客さまに認めてもらうためには、相当な覚悟がいります。その覚悟が無くてもお金がもらえたという今までの状況にあった親を見て育った子供たちが甘い考え方になっているようにも感じます。

自転車操業的な自営業をやってきた親の日銭を稼ぐような努力をみて育った学生は、今の世代でも世の中の厳しさを知っています。本当に貧乏でお金を稼ぐことの厳しさを肌身で感じて育ってきて学費も奨学金や自分でまかなっているような学生は、働くという厳しさを今の世代でも知っています。
ただ、国民総中流的なサラリーマン全盛時代を親として持っている今の学生世代は、社会に出てお金をもらう厳しさ、仕事というものの本質を親の背中から学ばない中で、就職活動をしてしまっているようです。

それらを早い段階で知らせて、若い世代に本質的な努力をしてもらうことを私たちは次世代人材育成と呼んでいます。

きちんと教えてあげれば、今の学生は知識レベルは高いので伸びる部分もあります。
真剣に考える、仕事の本質を知るということを教えてあげれば、彼らは納得してくれます。

人材採用についてのポイントや新入社員研修の考え方などについての人事担当者向けの説明会を7月25日(金)に予定しています。


あと、先日の東京での次世代システムエンジニア向けの講演についての受講者の感想などがブログに書いてありました。

http://yamamoto.xrea.jp/2008/06/post-83.php

ちなみに私はNTTドコモユーザです。
端末デザインなどが後手後手になっているという話はしたと思います。(笑)  


Posted by 森戸裕一 at 10:35Comments(0)人材育成

2008年06月22日

自分と会社の社会的存在意義

人に何かを気付いて行動してもらう。

社会人になってから継続して意識している私の仕事の基軸です。

人材に投資しなくて、どこに投資するのでしょうか?

前職ではコンピュータシステムを構築する人材に対して、システムを作るのが仕事ではなく、システムを作って社会に価値を提供することが仕事であるということを、プログラミング、ネットワーク構築、セキュリティなどのことを教えながら訴えてきました。

独立してからは、経営者やエンドユーザに対して情報というものを基軸とした人の動きを考えるということが情報化戦略であるということを訴えています。

「情報は人が使って価値を生み出す」という当たり前のことを再認識してもらいたいと思っています。

例えば当社の社員や学生には、推薦本を読ませて、その書評をブログなどに書いてもらっています。

http://www.gakulog.net/10012/archives/0002401.html
http://www.gakulog.net/10278/archives/0002399.html

http://www.gakulog.net/10168/archives/0002354.html

書籍からどのような情報を得て、その情報をどのような形で編集して情報発信するのかということを見ているということもありますが、情報を編集するというプロセスの中で自分の頭の整理ができるのではないかと思っています。また、その情報を他の人が見るという緊張感もあるので真剣に考えます。

ただ、この情報発信も継続的に行うから力になるのであって、途中で挫折するのであれば、それはそれで、そこまでの能力ではないかということも判断できます。

人の知識ベースの能力など大差はないですが、情熱を持って仕事に取り組める、決めたことを徹底的に継続する、社会に価値を提供することが仕事であるという考え方を曲げないということやれるかどうかという部分では大差ができると感じています。


次世代人材を育成することが自分の仕事であり当社の使命であると考えて、情報を活用した人材育成、付加価値を持っている人材育成を中心にクライアント企業、大学、NPOなどとの関係性の中で価値創造していきたいと考えています。

九州に会社の本拠をおいている意味というのは、地域で連携することの重要性を九州の地場企業や学校関係者に理解してもらいたいからです。学生団体なども連携するのはあまりうまくありません。自分たちがやりたいことを自分たちが勝手にやりたいという気持ちが強すぎて、連携することで大きなことを実現するということまで頭がまわらないという状況のようです。その小さな志が自分の成長を妨げているということを教えていかないと、首都圏や関西圏と九州の学生の意識レベルの差は広がっていく一方のような気もしています。  


Posted by 森戸裕一 at 19:09Comments(0)人材育成

2008年06月21日

日本で一番難しい大学

昨日は、サイバー大学でインターンシップに参加する学生さんと面談して、私の授業(インターンシップ論)のメンターの中嶌さんとそのまま一緒に食事へ。

途中、小野先生と大学事務局の大木さんも合流して楽しい会食でした。

メンターの中嶌さんは几帳面で本当に授業をきちんとサポートしてくれます。(感謝感謝です)
中嶌さん自身も専門学校や大学でキャリアサポートなどの経験をお持ちなので、授業を受講している学生のことを親身に考えてくれるナイスガイです。

サイバー大学は、開学して2年目の大学で、しかも完全インターネット講義というチャレンジをしていますので、いろいろと課題もあるのは事実です。しかし、その課題をひとつひとつクリアしていく過程が非常に楽しいと感じています。
課題がでるということは成長ののびしろがあるということにもなります。
独立行政法人などになっても変化ができずに苦しんでいる歴史がある大学の課題とは違った課題を持っています。

課題が出てきたとき、その課題の解決に楽しく取り組めるか

精神的な余裕がないと、このような考え方はできないのかもしれませんが、信頼できる楽しい仲間と一緒にいれば精神的な余裕もでます。

お互いを信頼して組織として課題に取り組む

これを継続して実践していけば、必ず強い組織ができていきます。


継続といえば、サイバー大学の学生は自分を律して自発的に授業を受講、課題に取り組むということをしないといけません。
授業を受講する時間は自由なので意思が弱いと単位を落としてしまいます。

そういう意味ではサイバー大学の学生は、授業の時間が決まっている従来型の大学の生徒よりも、自分を律することができる人間になるということが言えるのではないかと思います。
また、24時間、先生に質問できますので、疑問がわいたときにその疑問をすぐに解決したいと思っている学生などには夢のような大学です。

先日の日本経済新聞社様主催の講演でも、サイバー大学は他の大学よりも卒業するのが難しい大学だということを話しました。

その難しさというのが、4年間、自分に甘えずに、自分を律する難しさです。
偏差値などでは測れない人材としての価値を生み出す可能性があります。

3年後にはすばらしい継続力を持っている卒業生が出てくるのではないかと期待しています。


新しいサービス(インターネット教育)を提供して、その新しいサービスが付加価値として市場に認められると大きな変化が生まれます。微力ながら私はそのような新しい価値創造のお手伝いをすることに意味を感じています。


今日は、システムエンジニアの付加価値について、将来を見越したキャリアパス構築などについて講演してきます。  


Posted by 森戸裕一 at 09:19Comments(0)人材育成

2008年06月20日

日本経済新聞社様主催のイベント

昨日は日本経済新聞社様主催のセミナーで『インターネット時代の情報収集力・編集力 ~右脳と左脳の使い方~』という講演をしました。

雨にもかかわらず多くの方にご参加いただきました。
ありがとうございます。

勘が働くという言葉がありますが、勘という脳の働きも情報の蓄積から生まれるものなので、左脳的な情報収集、分析、編集という作業を経て、よい勘が生まれるという話をしました。
経営者の仕事というのは可能な限りの経営判断に必要となる情報を集めて、その情報から自身の経験などを踏まえて決断するのが仕事になります。ただ、その勘を働かせるための材料が最新の情報ということを忘れている経営者もいます。

インターネット時代になり情報が氾濫してきていますので、ある程度の情報の絞り込みが必要になっています。

その情報の絞り込みは、人に頼る方がいい

様々な経験をしている人は情報の絞り込み方も鋭いので、自分が興味のある情報分野に精通した人が発信する情報を常にウォッチしておくということがインターネット時代を生き抜く知恵になるのではないかと考えています。

昨日のイベントには当社の社員も数人参加していましたが、懇親会も含めてよく動いてくれていたと思います。

イベントなどで社員がどのように動くか

ということを見るとそれぞれの社員の察知力がみえてきます。

イベントなどではある程度、次の展開が見えますので、それを察知して自発的に動くことができるのか、自分のペースでボーとして動けないのか、これらも事前の情報のインプットによって変わってきます。

人の表情を見て瞬時にその人が思っていることを察知して自分が行動する

これらも、左脳と右脳が絡んでいるように思います。

『私は左脳派だ』、『私は右脳派だ』などと言って苦手なことを克服する努力を避けるのではなく、両方の脳を鍛えて知識と行動を結びつけるイメージ力をつけてもらいたいと思っています。  


Posted by 森戸裕一 at 18:23Comments(0)講演

2008年06月19日

札幌での収穫

今日、札幌から福岡に戻ってきました。

札幌では、就職活動関連のイベントに参加して、営業戦略策定などの面でご支援をしている企業の方々との面談、『北海道経革広場』などの企画でご協力いただいている団体様へのご挨拶など、スケジュールしていた仕事をこなして、夕刻からは7月8日にイベントを主催している学生とご飯を一緒に食べました。

7月8日のイベントを主催する学生(北海道大学3年生)のブログ

学生は好奇心の塊なので、その好奇心を尊重し、個性はつぶさないようして、その中で社会の仕組みを教えていくということを各地でやっています。九州がメインにはなりますが、私の出張と絡めるような形で全国の学生をサポートできればと思っています。

昨日もイベントを主催する学生2人に、札幌ビズカフェで、

『今から1時間で、このビズカフェを学生で満員にするために、どんな方法がある?』

などの質問をしながら、彼らの発想力を試していました。

デマを流す(笑)
お金を渡す(笑)

などの方法が出てきましたが、それらを悪意がない形でできないかなども一緒に考えていました。
知恵というのは日々の生活の中から生まれます。
常に考えるという習慣をつける中で、彼らが社会人になったときに必要となるスキルは磨かれるのではないかと思います。

彼らの発想は非常に面白いので、それにちょっとだけヒネリをつけるということでアドバイスをしていきました。

ただ、普段はあまりヒネルということをやっていないのかもしれません。相当、考えこんでいました。(笑)

そんなこんなで深夜まで楽しく話をすることができました。
その中で彼らが持つ可能性というものを感じることができました。

今回は、これが札幌での一番の収穫です。



福岡に戻ってきて、梅雨特有のジメジメとした不快指数の高い空気に少し元気を吸い取られましたが、今日は日本経済新聞社様主催のイベントでの講演なのでがんばりたいと思います。
  


Posted by 森戸裕一 at 17:26Comments(0)出張

2008年06月18日

不快と快適

昨日から札幌に入っています。
今の時期の札幌はとても気持ちいいです。

梅雨の時期は、九州は雨も多く空気が湿って不快ですが、札幌は快適です。

不快と快適

このように自分が感じることを言葉に出す時に気をつけないといけないのは、言葉というのは自分から発しただけで、そのような気分を倍増させるということです。言葉には「悪い言葉」と「良い言葉」があるので「悪い言葉」を発しそうになったら「良い言葉」に変えるというということを意識すれば、自分の気分をコントロールすることができるのではないかと思っています。

梅雨の時期は、九州の気候は不快、札幌の気候は快適

ということであれば、快適な札幌のことを常に話しながら仕事をするだけでも、ちょっとは違うのではないかとも思います。


イライラする
疲れた
おもしろくない
眠い
ダルい

こんな言葉ばかり使っていると、本当に気分が滅入ってきます。

楽しい
おもしろい
快調
爽快

「悪い言葉」が出そうになったら、逆の言葉を思い浮かべる習慣をつけると元気になるということを、放送作家の鶴間政行さんは著書で書かれています。



私も心がけようと思っています。  


Posted by 森戸裕一 at 14:18Comments(0)出張

2008年06月17日

福岡⇒東京⇒北海道

今日は朝一のJALのフライトで福岡から東京へ。



羽田空港からそのまま新宿に入り、3件の打合せを行って、午後からはJIPDECに行って情報化白書の編集関連の打ち合わせに参加して、そのまま北海道へ。

東京でお昼を食べる時間はありませんでしたが、夜は、お鮨を食べながらパートナー企業の方々と美味しい食事がとれました。

移動は過酷でしたが、充実した1日だったので、ほとんど疲れはありません。  


Posted by 森戸裕一 at 23:27Comments(0)出張

2008年06月16日

支持されないものは価値がない

今日は、先日NHKの番組でも取り上げられていた鹿児島県の阿久根市でインターネットビジネスセミナーの講師を行うために出張しています。



肥薩おれんじ鉄道のワンマン運転の列車は1両です。
川内から阿久根、出水などを経由して八代まで運転しています。

車内には「沿線の皆さまに お願いします!!1年に1回、おれんじ鉄道に乗ってください!」という広告も掲示されています。
このままでは危機的な状況のようです。

車が無い人たちの足として、このおれんじ鉄道は存在しているのでしょうが、いつまでも赤字で運営することはできないので何とか起死回生の案を考えられないかと思いながら、午後からのインターネットビジネスセミナーへの導線を考えています。

沿線住民からすると必要でもあり、必要でもなし。
ただ、必要な人がいるのであれば、必要とは感じていない人にも必要と感じてもらうような仕掛けが必要になりますね。
事業を継続していくためには、単に気持ちだけでは無理で、やはり黒字転換できるような方策を脳みそから汗をかくくらい考えないといけません。今日は、どのような方々と案を出せるか楽しみです。


さて、この阿久根市のセミナーやおれんじ鉄道の赤字とは直接は関係ないですが、資本主義社会においては、市場から支持されないものは価値がないものになります。


当社も直接的に間接的に様々な価値を市場に提供しています。

その中で売上があがらないもの、それは市場から評価されていないということなので価値が無いものということも言えます。

いくら志を高くして市場へ新しい価値を提供していたとしても、それが評価されなかったら対価をいただくことができないので事業を継続していくことは難しくなります。

当社では、オープンセミナーなどもおこなって受講者を募ることもやっています。

その申込みが無かったら、どのように判断するか?

そのセミナー内容に価値が無い
そのセミナー内容を市場に理解してもらうということに対しての執着が無い

これのどちらかです。

上は顕在化したニーズへの価値提供の場合の考え方で、下は潜在化しているウォンツへの価値提供の考え方になります。

当社の社員には、上の判断は簡単だが、下の判断は難しいということを言っています。

下の判断をするためには、社員がどれくらい市場に対して真剣に向き合っているかということも判断材料になるからです。


今週は、鹿児島から福岡にいったん帰りますが、翌日から東京、札幌、福岡、東京という出張スケジュールになっています。

今週末は、



のイベントでの講演です。

企業内の情報化人材育成について考えてみたいと思っています。

企業の情報化を推進する上で、パソコンが使える人を育成するのではなく、情報を読める人を育成するのが命題になっている企業が増えていると当社は考えています。  


Posted by 森戸裕一 at 07:11Comments(0)ビジネススキル

2008年06月15日

「よそもの」と「わるもの」

今日は、京都から大阪空港(伊丹)経由で雨の鹿児島に入りました。

鹿児島は本格的な梅雨の時期になっています。
昨日は桜島の灰もドカッと降ったようです。

さて、昨日の京都での学生首脳会議の盛り上がり



の余韻を引きずったまま明日は鹿児島の地方都市でインターネットビジネスに関する講演です。


明日、主催者は参加者の人たちとはじっくりと話をしてみたいと思っていますが、地方都市の行政職員の方と話をしていると「あきらめ」ではないのですが、自分たちが時代に合わせて変化していくということに対しての意志は非常に弱いものを感じます。

今の時代は、現在の水準の生活を保つだけでも、努力と変化を求められます。
もし、努力も変化もなく、生活水準を保てるのであれば、それはどこかで誰かがサポートしてくれているか、知らない間に自分の身に憶えのない借金が背負わされていることになるのではないかと思います。

以前も投稿しましたが、不気味にカウントアップしている日本の借金時計は、私たちが今の生活水準を保つために、楽ではない変化から逃げるために、子どもとたちをはじめとした後世に残りしている恥の数字ではないかとも感じます。



今まではこのようなやり方でやってきた
私たちなりには頑張っているのですが
そのうちに良くなってくるのではないですか
景気は戻りますよ

いろいろな言葉が変化を嫌う大人から発せられます。

最近の私は講演などで、聴衆の方々に気づいてもらうために、考えてもらうために、極論を使って話をすることがあります。

昨日の京都での環境を考える学生首脳会議では、中部大学の武田先生がその役目を果たしていました。

ペットボトルをリサイクルする方が環境には優しくない

俯瞰的な視野でモノゴトを考える必要性を学生に教えていただけました。


地方の活性化のためには「よそもの」と「わるもの」の存在が必要ではないかと思っています。

その土地のしがらみがない「よそもの」
極論を言うことで考えてもらうためのきっかけを作る「わるもの」

私は敢えてその役割を担っても、次世代へのツケが削減できるのであればよいのではないかと思っています。

簡単ではないですが、誰かがやらないといけない仕事でもあります。  


Posted by 森戸裕一 at 23:47Comments(0)地域貢献

2008年06月14日

学生首脳会議

今日は京都に来ています。

第7回産学官連携推進会議に参加しようとも思いましたが、学生首脳会議にオブザーバとして参加しています。

最初の主催の学生文化開発研究所MINIAの学生スタッフから参加の打診があった際には、学生首脳会議というイベント名の『首脳』という言葉に違和感を覚えていましたが、逆に気になって参加してしまいました。(私が彼らの戦略にのってしまっているのかもしれません(笑))

参加者は関西の学生団体のリーダーを中心に200名。



会場はすごい熱気で、なんとなく元気がない、なんとなく冷めていると思われている世代も、意外とこれからの日本も捨てたもんじゃないかなと思わせるくらいの雰囲気はつくれています。

MINIAのコーディネータの乾さんとも話をしましたが、京都では行政や企業の方々が学生に対して寛容ということを感じました。産学官連携でも大学の教員ではなく学生も積極的に参加してイベントなどを実行しています。福岡ではというと産学官連携というとちょっと年齢層が高い印象もあります。大学の先生や企業関係者、行政の人たちも「学生はね~」という雰囲気を持っているようにも感じます。

次世代を担う人材を地域をあげてサポートしていかないと将来的な視点で考えると地域の先行きは不透明になります。
福岡は学生の人口比率は京都に次いで高いので、京都の取り組みを参考にして学生と地域の連携を考えてみたいと思っています。

それと感心したのは、関西の学生のプレゼンテーションは面白いということです。
プレゼンテーションというよりも寸劇になっているところがユニークでした。
元気があれば将来は開けますので、彼らのパワーがニッポンを元気にしてくれることを願います。


企業の人材採用や人材育成などの支援を行っている中で、新しい世代を担う人材のやる気にどのような手段で火をつけるのかということを悩んでいる企業の人材育成担当の人たちが見学に来ていればヒントがもらえたかもしれません。

来月の10日は企業の人事担当者向けのセミナーなどを福岡で企画していますので、簡単にレポートしようと思っています。  


Posted by 森戸裕一 at 15:45Comments(1)人材育成

2008年06月13日

41回目の誕生日

今日は41回目の誕生日でした。

社員の皆からも誕生日プレゼントをいただきました。



会社の机の上に緑が増えました。
ありがとう。


午前中から東京から来ていただいたお客さまとお打合せをして、午後からは商談対応をしたのちに、福岡県情報サービス産業協会の会長の行政システム九州の平石会長と面談いただきました。

今回の平石会長との面談は「ふくおか経革広場」の地場企業のIT化を支えるパートナーのコーナーで福岡県下の情報サービス業界の代表としてのご意見をいただくというものです。

情報サービス業界は就職戦線では学生などからは人気が無いといわれている業界ですが、一方では経済基盤を支えている業界でもあります。経済基盤を支える業界の代表としてのご意見をいただきたいということでインタビューをお願いして、今回は2時間も時間をいただき熱く語っていただきました。

このインタビューの模様は近々、「ふくおか経革広場」で公開できると思います。



また、昨日の武雄市の樋渡市長のブログにも紹介されていますが「さが経革広場」では映像コンテンツを中心にして情報発信を考えています。

地方都市からの情報発信は映像コンテンツを中心に行う方がインパクトがありますので、さが経革広場では映像配信にチャレンジしています。


このように地域地域の特性をいかした形での情報発信支援を当社では支援しています。


明日は朝から京都に飛びます。  


Posted by 森戸裕一 at 23:23Comments(2)地域貢献

2008年06月12日

大学の講義

今日は福岡大学の経済学部で講義でした。

講義名は「情報社会と経済」ですので、実際に私がビジネスで行っている部分と重なる部分が多い講義なんですが、今日の講義では情報社会の中でどのように生きるべきなのかという部分を大学生の立場で話してみました。

情報過多の時代、先が見えない時代

にどのように生きるべきなのか、ということを90分話しています。

学生の反応も悪くはなかったのですが、やはり100人を超える学生への授業なので個々の学生と話ができなかったのが残念です。

ガクログ(http://www.gakulog.net)などにも学生が日常のこと、将来のこと、就職に関する考え方などを書き込んでくれていますが、彼らは気づくことでどんどん成長していっています。

小さいことですが、次世代を担う学生の皆さんに気づきを与えることでも社会貢献をしていこうと思っています。  


Posted by 森戸裕一 at 23:22Comments(0)人材育成

2008年06月11日

金沢に出張中

今日は金沢で講演を行う予定です。



中小・中堅企業向け経営者セミナー in 金沢


毎回、好評をいただいていますが、今回は金沢の経営者の皆さんの前で、具体的なIT導入手順、成功するIT導入の考え方について講演させていただきます。

今日は、小松空港からの最終便で福岡に戻ります。

明日は福岡大学で授業です。


来週は、日本経済新聞社様主催のセミナーで、

http://www.nikkei4946.com/seminar/seminar.cgi?ID=1803

講演させていただきます。

今月は講演などの仕事もそうですが、全国を転々とする月になりそうです。  


Posted by 森戸裕一 at 10:10Comments(0)出張

2008年06月10日

うれしい知らせ

今日は石川の金沢に出張しています。

朝から、非常にうれしい知らせが飛び込みました。

>ナレッジネットワーク株式会社
>代表取締役社長 森戸裕一様

>ご無沙汰しております。
>〇〇〇の〇〇です。
>季節の変わり目ですが、お変わりないでしょうか。
>
>私は、先日ようやく1年目を終了し、【新人賞】を頂くことができました。
>売上だけでの評価ではないのですが、
>売上でも全社員で2位という結果を残すことが出来ました。
>
>これも、学生時代からずっと支援して下さった森戸社長のおかげです。
>心から感謝の気持ちを伝えたく、メールを送らせていただきました。
>
>この1年最初から順調だったかというと、全くそうではなく、
>入社して半年間は売上が全く伸びなかったのですが、
>「新卒採用が大好きだ」という気持ちと、
>「あきらめない、信じ続ければ結果はついてくる」
>という気持ちだけで最後まで走りとおすことが出来ました。
>
>今になって思うのですが、私が今ここで働いているのは
>やはり学生のためだなと強く感じます。
>WANで出会った、感じた学生たちの頑張りを一人でも多くの
>経営者に伝えたいという気持ちで働いています。
>
>中々福岡に戻る機会が少ないので、
>東京に来られた際にお会いできたら幸いです。
>今後ともどうぞ、宜しくお願い致します。
>


当社では、数年前から学生団体(NPO法人九州学生ネットワークWAN)の活動支援を行っています。



単なる就職活動の面接対策やエントリーシート作成指導ではなく、このNPO団体では就職した後に企業で活躍できる社会人になるための予備校的な活動をしてもらいたいということで、他の団体とは少し違った形での次世代リーダー育成を目指した支援を行っています。

その活動を行っている学生の中でも、上のメールを送ってくれた〇〇さんは、飛びぬけた行動力を持っていました。

〇〇さんが3年生の中盤で就職活動に入る前に、私はある相談を受けました。

「私はどのような職業につくべきか悩んでいます」
「WANの活動を行う中で営業という職業に興味が出てきているんですが・・・」

〇〇さんは、芸術学部の学生です。
当然、芸術系のクリエーターなどの仕事に進むのが自然なんですが、

「営業っていう仕事も非常にクリエイティブな仕事で相手(お客さま)の頭に価値というものをきれいに積み上げることができれば作品(商品、サービス)になるし、乱雑に積み上げると、やはり崩れる(商品価値なし)」

ということを話したら、

表情が明るくなって、気持ちよく 「ハイ!」 と返事してくれて、

「では、私は営業になります!」と言ってくれました。

それからの、〇〇さんの残りの学生生活での行動は伝説になっています。

〇〇さんが就職した会社の先輩社員が私のもとを訪れて、

「〇〇さんが入社してきて、最初に 『私が学生時代に名刺交換をした経営者の名刺です』 って出した名刺の数を見て、正直、腰を抜かしそうになった」

ということを言っていましたが、本当に〇〇さんは、WANの中でも伝説の学生です。

〇〇さんの一番の強みは、周囲の助言を素直に聞けることと、まずは助言にしたがって行動してみて、そこで考えるということです。素直に助言を聞けなかったり、実際に自分が納得しないと行動できないなどの腰の重さでは、結局何も気づけません。

〇〇さん、これからは〇〇社において伝説の社員となるべくがんばってください!

〇〇さんのような先輩の活躍を見て、WANで活動している後輩も内定獲得がゴールじゃないということに気づきます。

あいかわらず、WANの後輩たちも私から厳しいことを言われながらも頑張っています。  


Posted by 森戸裕一 at 10:34Comments(0)人材育成

2008年06月09日

勝手に決めるな

若い世代の人間を話をしていると大なり小なり「自分はこういう人間なんです」という決め込みがあり、それを理由にして努力をしなかったり、他人の価値観を受け入れなかったりする場合があります。

学生の活動支援や企業の内定者研修、新人研修などのコーディネイトや講師を担当したりすることがありますが、知識や価値観を伝える中で既に価値観なり自分観なりができあがっているような若者が増えました。

これも市場に流通する情報が増えた結果かもしれませんが、思考の柔軟性が無くなってしまうと社会の価値観の変化に対応できなくなってしまう可能性が高くなってしまいます。

従来から、過去の成功体験にしがみついて自己変革ができない人や、中小企業などの事例は取り上げていましたが、最近では自分で成功体験を作る前に、他人の成功体験などを知るだけで自分の価値観をそこにもってしまう若者が増えてしまったということになります。

昨日は東京の秋葉原で非常に悲惨な事件が起きました。
犯人は25歳の若者ということですが、中学時代までは成績も優秀だったようです。ただ、独特の世界観を持っていたということも報道されています。

モノが溢れた時代に育ってきているので物欲なども少なく、バブルの崩壊や就職氷河期なども見ているので、がんばっても仕方ないと感じているのも仕方ないのかもしれません。ただ、その反面、以前であればビジネスの世界でガンガン頑張っていたような非常に優秀な人材が環境問題などに興味を持ち、社会貢献などの意識も強くなり社会起業家として活動をしていくということも珍しくないような状況になっています。

この社会の変化は、戦後日本が目指した消費大国アメリカで数年前から起きている変化に似ているように感じます。

ソーシャル・アントレプレナー的な生き方が以前よりアメリカでも注目されています。



マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった (ハードカバー)
ジョン ウッド (著), 矢羽野薫 (翻訳)
ハードカバー: 288ページ
出版社: ランダムハウス講談社 (2007/9/21)
ISBN-10: 4270002484
ISBN-13: 978-4270002483
発売日: 2007/9/21


昨日も書きましたが、先日の久米宏のTV番組「新ニッポン人」の中でも、

〇新ニッポン人の特徴
物欲が少なく、倹約家なので高い所得も望まない、消費額が少ないので少ない所得でも将来のために貯蓄はする。特に、車や酒、旅行などにお金を使うということはあまりない。お酒もビールなどは苦いから嫌いで、サワーなどを好み、「とりあえずビール」などの最初の乾杯を意識した周囲に合わせたお酒の注文なども好まない。海外旅行離れなども報道されていますが10年前と比較して若者の海外離れは4割減までになっている。休日は自分の家で過ごすことが多く、1マイル(1.6キロ)圏内で過ごすことが多い。日本では25歳前後の世代が育った時代は日本経済が崩壊し、先輩の就職の氷河期などを見てきているので、40歳前後のバブル世代(私はここです)とは対照的に潜在的に危機意識があり、あまりお金を使わないという習慣がついているのではないか。

ということが言われています。

25歳と言えば、



裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ) (講談社BIZ) (単行本)
山口 絵理子 (著)
単行本: 263ページ
出版社: 講談社 (2007/9/22)
言語 日本語
ISBN-10: 4062820641
ISBN-13: 978-4062820646
発売日: 2007/9/22


→著者(山口絵理子)について
1981年埼玉県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業、バングラデシュBRAC大学院開発学部修士課程修了。小学校時代イジメにあい、その反動で中学で非行に走る。その後、強くなりたいと高校の「男子柔道部」に自ら飛び込み、女子柔道で日本のトップクラスに。偏差値40から受験勉強3ヵ月で慶應大学に合格。大学のインターン時代、ワシントン国際機関で途上国援助の矛盾を感じ、アジア最貧国「バングラデシュ」に渡り日本人初の大学院生になる。必要なのは施しではなく先進国との対等な経済活動という理念で23歳で起業を決意。ジュート(麻)を使った高品質バッグを現地で生産し輸入販売する「株式会社マザーハウス」を設立。あらゆる苦難を乗り越えビジネスを軌道に乗せた彼女の生き方やビジネス理念は、多くの学生から若い社会人に感動を与えており、社長業の傍ら講演で飛びまわる。「フジサンケイ女性起業家支援プロジェクト2006」最優秀賞受賞。雑誌「ダカーポ」2007年1月号「次にブレークする人No.1」で紹介。

情熱大陸にも出ていましたが、山口さんの生き方は、本当に「新ニッポン人」的な生き方のポジティブな部分になるのではないかと思います。

誰しもが成功するわけではありませんし、彼女も成功したとは思っていないと思いますが、これらの情報だけを見ると、このような生き方に共感する若者が増えるのは理解できます。

我々の世代の生き方、考え方を押しつけることはやってはいけないと思いますが、集団の中で生きていくための考え方だけは、きちんと伝える必要があるのではないかと感じています。

その結果、25歳以下の世代が選択した生き方があるのであれば、社会人であれば、それは自己責任になります。

多様化する人の価値観を見極めてマネジメントしていくということは本当に難しくなってきました。

しかし、「熱い心と冷たい頭」で考えるのが多様化された時代を生きるための知恵ではないかと思います。

先日のNHKのプロフェッショナル仕事の流儀にUNHCR(国連難民高等弁務官事務所) ウガンダ・リラ事務所長 高嶋由美子さんが出演されていましたが、その中で元国連難民高等弁務官の緒方貞子さんからの言葉「熱い心と、冷たい頭をもて」という言葉が紹介されていました。難民救済というのは、難民が育ってきた環境や政治的な背景などもあり、救済と言っても非常に複雑な状況の中からの決断を求められる状況のようです。

日本も画一化した価値観ではなく、多様化した価値観を持つ人たちが幸せに過ごせるような社会を考えていく必要がありますので、次世代を担う人材育成というのは難しい課題ですが、難しいからチャレンジするということを社員の皆と考えていきたいと思っています。

自分はこういう人間なんだ

と勝手に決めるのではなく、いろいろな価値観を持った人たちと実際に話をして自分の価値観を社会の価値観と合わせてもらいたいということを若者には伝えていきたいと思います。  


Posted by 森戸裕一 at 06:36Comments(1)人材育成

2008年06月08日

気づくことで行動が変わる

来月は北海道で環境サミットが開催されます。
(私も7月6日から8日までは北海道に出張の予定です)

環境サミットの影響かもしれませんが、環境の日に合わせた形での環境についての特番などがテレビなどでは増えてきました。

今日、テレビを見ていて、

映画「KIZUKI」の紹介がされていました。



この映画は福岡で企画・制作がされています。

地方から発信できる情報は? 政治的な情報や最先端のビジネスの情報は東から、では西からどのような情報が発信できるのか?

情報というのは誰かから発信されて、誰かが受信することで何かを感じることで行動につながります。

気づくことで自分の行動をどのように変化させることができるのか?

これらの環境問題についての行動をしているのは若い世代が多いようです。

団塊の世代は戦後復興期に貧しい中で経済的な自立を果たすことが一番の目標、目的で、これは国民皆が共通に考えていた価値観ではないかと思います。

では今は?

恵まれた環境で育ってきた世代は、さらに恵まれたいと思うよりも、自分が恵まれているので、恵まれていない人たちのために行動するということは、昔の世代よりも素直に受け入れることができるようです。

ただ、自分が自立する前に、人のためにということになることも多く、その行動を継続していくということには難があるようです。
経済的に自立している、その若者の親の世代が、後世のためにどのような行動ができるか?それから自分たちの子供たちの世代と協働することができるかということがポイントになっています。

次の世代に暮らしやすい環境を残してあげる活動というのは、本当に人間らしい活動ではないかと思います。

経済的な部分だけでなく、環境的な部分で世界におけるリーダーシップを日本が発揮することができれば精神的に豊かな国になる可能性はあるのではないかと思います。

私はサイバー大学では、インターンシップ論の客員教授をやっていますが、ボランティアインターンシップなどについて興味がある学生が増えているということを感じています。

先日の久米宏さんの特番「新ニッポン人」の中でも20代の若者の気質の変化(お金を使わない20代も若者)を取り上げられていましたが、エコな部分でリーダーシップを発揮できる日本の若者が出てきたのは事実ではないかと思います。

いろいろな情報を発信することで、多くの人たちが気付いて、行動してくれれば、日本も今の環境を自分たちの子供や孫の世代まで残すことができますが、自分たちがよければそれでいいという感覚で行動していると最終的には一番大切な自分たちの子孫を苦しめることになりかねません。  


Posted by 森戸裕一 at 20:33Comments(0)地域貢献

2008年06月07日

戦略、戦術があったとしても・・・

企業に戦略、戦術があったとしても、従業員がその戦略を理解することができなかったり、理解できても何らかの自分の価値観があって納得することができなく動けない。

人を集めて企て(くわだて)をやって業をなしている企業というのは、人の採用、育成、組織内での合意、推進などの各フェーズにも戦略をもって目標達成を目指して動いています。

当社の従業員などを見ていても、一瞬、手が止まる、思考がマイナスに向かってしまうことなどもあるようです。

ビジネスはタイミングも重要なので、ベストなタイミングで動かないと従業員の納得などに費やすタイムロスなどが発生していたらビジネスは絶対にうまくいきません。

自分がやりたい、やるべきことと目の前の仕事とのギャップを感じているのか、自分の知識では理解できないことがあらわれたのか、感情的なものか、何なのかということを私は考えています。

従業員は企業から雇用されているのであるので、当然、個人的な感情は抜きに、与えられた資源、設定された期間、求められる品質を順守して仕事はやり遂げないといけません。

それがないと、企業は単なる従業員のための学習の場になってしまいます。
それでは事業を継続することは困難になってしまいます。

ただ、ここまで書いて、皆さんも読んでいて何か冷たいものを感じられるのではないでしょうか?

ここまでは、会社ではなく企業という表現を使っています。また、社員ではなく従業員という表現を使っています。

先日、前の日本テレコム社長の倉重英樹氏の話を聞きました。

会社というのは英語ではカンパニーと言う
企業というのは英語ではエンタープライズと言う

会社とは楽しいところで、そこにいる仲間とずっと一緒に何かを成し遂げたいと思える場所
企業とはまさに皆で社会に価値を提供する企て(くわだて)をして業を成して継続した価値を提供する場所

私たちも自然に言葉を選んで使っていますが、社員と言う言葉には冷たさを感じませんが、従業員という言葉には何か冷たさを感じてしまいます。(だから経済用語では社員ではない従業員を社員という呼称で呼んでいるのではないかと思います)

私は、当社の社員には幸せな人生を送ってもらいたいと思っています。
そのためには、今、乗り越えないといけない壁もありますし、実際に変えてもらわないといけない考え方などもあります。

経済的な成長と共に恵まれた環境で育ってきた私たちは、厳しい時代への対応方法を知りません。
国際的にも日本の経済的な成長は終わったと認識され、資源を持たない国である日本はこれから迷走していくだろうということだけは、国民の皆が理解しています。

ハングリー精神が無いから無理だ
辛い仕事よりも楽な仕事を選びたい
安定している(?)職業が安心

いろいろな人たちの話を聞いていると、日本だけは特権を持っていて未来永劫、今の状態が続くと思われているようにも感じます。会社も地域も国も常に経済的な競争にさらされていて必要と思われるものだけが残っていくという市場原理に基づいて変化しているということから目をそらすわけにはいきません。

だから、社員にも、競争社会での生命力を持つ、生きるためのスキルを習得する、ということを推奨しています。

自分が所属している場所を自分たちの力で支える

この意識を持ってもらうために、社員にはいろいろと情報を提供していますし、自分で自分が活躍できる場所を提供し、そこでビジネスを体験させています。

ビジネススクールを地域に根付かせる = Nさん
映像配信で地域の情報発信力を強化 = Oくん
Webでの情報配信による営業力強化 = Kくん
過去の人材採用の考え方を一掃する = Hくん
仕組化によるワークライフバランス実現 = Oさん
地方でのワールドワイドの仕事を体験 = Kさん

例えば、地域を活性化させるためのビジネスの立ち上げとして、弊社のNさんが中心となってがんばっているのがビジネスプロフェッショナルスクールです。

海外や東京のビジネスパーソンと勝負する場面が九州では増えてきています。

その勝負の場で負けないためには、戦略が必要ですが、その戦略を理解できるための知識も必要ですし、動けるためには自信も必要になります。また、巨大資本を持っている企業と戦うためには地域で連携することも必要で人脈は大切になります。

それらの九州の企業が抱える課題を私からNさんに渡して、企画してくれたのがビジネスプロフェッショナルスクールです。

ビジネススクールやMBAという言葉に対して九州の企業やビジネスパーソンなどには抵抗感があるということは話しています。また、当社の営業担当者が現場で説明してもお客さまが抵抗感を感じてるということを感じているようです。

しかし、今は抵抗感を感じていても、近い将来には自分たちのスキルセットを変化させることが重要になってくる。

九州経済が、今、必要なのは変革力を持つことだと言われています。
だから、その経済圏を支えているビジネスパーソン自体が変革力をつける必要があります。

自分が価値を感じていなかったことを感じることができるようになる

野菜が嫌いだった子供が大人になって味覚が変わって好きになるようなものです

食わず嫌いの人にも、ちょっと食べてもらう

だから、スクールの時間は1回2時間、8回コースで6万円にして誰でも受講しやすいようにして、自分の変革力を試す場を福岡に創ろうということを、当社のNさんも理解してくれて、うまく企画してくれました。


7月から8週連続で基礎コースが開催されますが、6月には営業担当者向けのコースを計画しています。

九州の営業担当者もそろそろスタイル変革の時期にきています。

売れた時代の営業スタイルでは、複雑化した市場ニーズへの対応は難しくなっています。

売れないのは不況だからではなく、市場ニーズと自社の製品やサービスをマッチさせるのが難しくなってきているということです。だから営業活動も科学的に考えていく必要があると当社では考えています。

確実に業績向上につながる「科学的営業の考え方・活かし方」
講師:長田周三

日時:6月28日(土) 13:00-18:00

「セールストークや顧客対応力さえつければお客様に受け入れられる」、「1日の訪問件数を増やせば、それだけ売上が上がる」そんな一般的な営業セミナーとは違った講座です。「営業」を科学的にとらえ、現在の営業のプロセスを見直し、「勝てる営業組織」の作り方を学びます。昨年実施して、好評だったこの講座。確実に業績につながる営業戦略の考え方を学びます。











これらは当社の営業担当者がお客さまへ今回のビジネススクールの説明をしているときに使っている資料ですが、マイクロソフトや日本ヒューレット・パッカード、キヤノンなどの営業資料制作や研修資料制作も当社で請け負っているので、最近ではあちらこちらの企業のIR資料制作、株主総会での資料制作、営業提案書制作などの依頼も来ています。

【資料制作代行サービスについての説明】
http://www.tisiki.net/development/vus/vus.html


ビジネススクールの立ち上げについては、ビジネス的な側面も当然ありますが、当社のサービスが地方の活性化、企業再生に役立てれればと思って、担当のNさんも本当に頑張ってくれています。

当社の仕事には社会的な意義がある

そんな仕事をたくさん作れればと思っています。

皆さんも、ビジネススクールに参加してみませんか?  


Posted by 森戸裕一 at 16:15Comments(0)ビジネススキル

2008年06月06日

目標達成力

昨日は東京でビジネスパートナーの方々との面談をいくつか行いました。

その中で、

目標設定力
目標達成力
推進力
巻き込み力
交渉力
調整力
癒し力
部下力

などについて話をしました。

個人的には、目標を設定してから、それを達成するための推進力、巻き込み力などが面白かったです。
ソーシャルスタイル的には、ドライバーの私としては目標は一人になっても確実に達成するものという認識しかありませんが、価値観という部分では皆で達成したいひととか、達成するよりもプロセスに目がいくひととか、いろいろなタイプのひとがいる中で、それぞれのタイプの喜びを見極めた上でどのようなマネジメントができるのかというのが推進力になるのだろうと考えてます。

また、

リーダーシップ
フォロワーシップ

なども組織マネジメントについての話題で、世代間の認識の違いなどについて議論しました。

その組織の中のコミュニケーションにITなどの情報機器が入ってきたら、

過去のマネジメントの常識、欧米のマネジメントの限界などについても言及していかないといけないかもしれません。

マネジメントのトレンドは現場から作られるものだと当社では考えています。
また、人材育成における研修のトレンドなどもダイナミックに変化しています。




ビジネスプロフェッショナルスクール(第四期)



インターネットで知識が循環する時代になって、知識は与えられるものではなく、知識は自ら得るものというのが常識になっています。

その中で、効率のよい知識習得の方法を当社ではいろいろと考えています。



「えっ?!2時間しか教えてもらえないの??」

「あーー、だから8回も教えてもらって6万円なんですね!」


「私の経験からいうと・・・、今の時代、本当に社会人研修って1日(6時間)も必要なんですか?」

「学士などの資格を提供するのであれば時間拘束も必要でしょうが、インターネットで簡単に情報収集ができる時代に、時間拘束前提の社会人研修というのもどうなんでしょう・・・」



社会人向けの研修に、本当に1日を使う必要があるのか?

「今までがそうでしたから」という回答は、お役所的としか言いようがありません。


2時間という制限があれば、いろいろと知恵が出てきます。
新鮮な刺激を受けて、たくさんの気づきを得ることもできます。


学び方、考え方を教えてもらえれば、あとは自分でインターネット、書籍などを使って自ら継続して学ぶことができるのではないかと考えています。

このビジネスプロフェッショナルスクールも第一期から第三期まで終了して、来月からは第四期になります。


九州のビジネスシーンにおけるグローバルスタンダードを意識した共通言語を作ることができればと考えています。

自分の未来は自分で創る

そんな人たちが増えてくれば、日本の将来も安泰です。  


Posted by 森戸裕一 at 06:12Comments(0)人材育成

2008年06月05日

「褒められる」ことは報酬

以前、気になっていたニュースですが、

自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の定藤規弘教授の研究チームが、他人から褒められると、ヒトの脳は現金を受け取った場合と同じ部位が活性化するという研究結果を発表した。



(ロイター 4月23日)


というものがありました。

自然科学研究機構生理学研究所
http://www.nips.ac.jp/news/2008/20080424/

組織の中に「成果主義」などを導入した場合にも、もともと組織内での信頼関係が構築されていない中で「評価する側」「評価される側」で金銭に関わる評価をしてもモチベーションがあがるわけがないということも言えるのではないかと思います。

組織内の信頼関係を構築するためには、褒めるということを実践しないと、自分は認められているという感覚は生まれません。

わざと褒めるのではなく、きちんと見ていれば褒めることはたくさんあります。

ついつい周囲の人のマイナス面ばかりを見ようとしている自分がいないかということを先に検証すべきだと思います。

  


Posted by 森戸裕一 at 23:28Comments(0)人材育成

2008年06月04日

学生の勘違い

就職活動をしている学生と話をしていたり、採用活動をしている人事の方と話をしていて、大きな勘違いをされていると感じることがあります。

例えば、IT業界なんですが、これは様々な業種・業務をシステムでサポートする業界です。

だから、どのような業種・業務の支援を行っているのかで同じIT業界でも仕事の本質的な部分は大きく違います。

製造業の製造ラインの管理をサポートする製造管理システムに特化しているIT会社は、私の頭での括りは製造業です。
流通業の流通ラインの管理をサポートする物流管理システムに特化しているIT会社は、私の頭での括りは流通業です。
医療関連の電子カルテやレセプトコンピューターなどの導入に特化しているIT会社は、私の頭での括りは医療業界です。

ただ、IT業界にもネットワークやセキュリティなどのインフラの新サービスを考えている会社があります。
ここは本物のIT関連のR&D(研究所)のようなものです。

IT業界という括りで採用活動をしたりする企業や、IT業界という括りで業界選定をしている学生などを見ると、ちょっと違うなと感じてしまいます。

学生も学生で、大手企業に入って何をしたいと言う問いへの回答などを聞いていると、自分は大量採用で部署へは振り分けられるということを忘れているのではないかと思うこともあります。勤務地も所属部署も自分の意向ではなく、会社の意向で決められるのが大手企業です。

わがままを聞いてもらえるのは、一握りの超エリート大学出身の方ではないでしょうか。

ほとんどの学生は、超有名な大手企業に入っても、営業という職種についたり、管理部門で人事や経理、情報システム担当、業務、購買部門に配属になったりします。希望する職種と違ったと言って早々に辞めていく新入社員もいます。

銀行に入って、国際部門で〇〇をやりたいと言っていても、地方支店で外回りというのはよくあることです。

会社に入って、自分の人生を賭けて、社会に対してどのような価値を提供したいのか?

というイメージがないまま、その職場で花形と呼ばれる部門へ所属されることだけを夢見ている場合もあります。

花形と呼ばれる職場に入るのだけが目的だったら、その職場も迷惑です。

ただ、その職場が必ずしも夢や希望にあふれているか?というと、また、これは外から見た職場と実際に入った職場が違うということがあるわけです。



そんな中でIT業界は職場どころか業界が大きく勘違いされているように感じます。
(ただ、実際に学生が思っているような5Kや7Kという職場もあるというのも事実です)

そんなこんなで、様々な業種の経済インフラを支えているエンジニアの育成と、そのような企業への採用支援を本格的に行いたいと思っています。

企業には大切な人材なので、きちんとした育成を考えていただきたいと思っていますし、将来を嘱望されている次世代の人材である学生には、目先のことだけでなく自分の人生と社会ニーズとの関連性、安易な業界マップを信じるなということを言っていきたいと思っています。

知識化・情報化時代という新しい時代になって、古い時代に表現された業界、職業特性では表現できない仕事も出てきています。その職業が、次世代の人材が担う職業ではないかと思っています。

九州から就職・採用地図を塗り替えたいと考えています。  


Posted by 森戸裕一 at 21:39Comments(0)人材採用

2008年06月03日

人から何かしてもらうのが普通な時代

昨日のテレビ東京のカンブリア宮殿は日本電産の永守社長が先週に引き続き出演されていました。

2008年6月2日放送
「再建のプロがわが社にやってきた!
~永守流 利益の出し方教えます~」

ゲスト:永守重信(ながもり・しげのぶ)氏
     (日本電産 代表取締役社長(CEO))

日本電産の永守重信社長は情熱の塊のような方です。

情熱を持ち仕事に取り組む
人の熱意は能力をも上回る
執念を持ち最後まであきらめない
ハードワーキングを否定するのではなく成果を出すために仕事をする
今すぐやる、絶対にやる、出来るまでやる

これらのことを当たり前のことと感じるのか、違和感を持つのか

今の社会は労働時間の制限やワークライフバランスなどの議論には熱心になっていますが、実際に自分の責任を全うするなど義務のことが議論されずに権利の問題ばかりが議論されているようにも感じます。

これらは両輪ではないでしょうか

強い日本、強い会社

があってはじめて、自分の幸せのことを考えることができます。

永守社長は、

人の能力の差なんて大きくて5倍程度
普通は2倍程度の差しかない

と言い切ります。

しかし、人のやる気は100倍くらいの差にもなる
下手すると1000倍くらいの差にもなる

と言います。

人にモチベーションをつけてもらうという選択するのか、自分でモチベーションをあげる決意をするのか

人はそれぞれと思いますが、若手社員や学生の育成を担当していて、人にモチベーションをつけてもらうということが普通になってしまっている人間を扱うことの難しさを感じます。

これが、カーリング型と言われる人材の本質かもしれません。

あの上司は自分のモチベーションを上げてくれない

こんな声が聞かれます。


アメリカが日本の面倒を見てくれなくなった

さすがに、そんな声は聞かれませんが、アメリカもサブプライムの問題やらで自分たちの国のことで大変なんでしょう。

それくらい、日本の会社の上司の人たちも大変なのではないかと思います。

そこに過保護に育った人材が流入して、面倒をみてもらうのが当たり前のような雰囲気でこられると、本当に会社は疲れてきます。


今回の番組の最後に、司会の村上龍氏が、

社員だったらやる気があるだけでもいい
しかし、リーダーはやる気だけでなく高い能力も必要になる
リーダーとして一番ダメなのは、やる気だけで能力がないということではないか

というコメントをされていました。


当社も次世代リーダー育成のためのビジネススクールを開催しています。



ビジネスプロフェッショナルスクール 第四期生募集中


当社の社員も何人か受講しているので、仕事の中でそのスキルを使うことを奨励しています。

知識だけを貯めこんでも使わなかったら意味がありません。
実践してこそ、その知識が実力に変わります。

仕事を行う中で、

自分は情熱は十分にあるのだけどビジネススキルが少し足りないな

と感じる20代の後半から30代の前半の次世代リーダー候補の方々のご参加をお待ちしています。  


Posted by 森戸裕一 at 06:59Comments(0)人材育成

2008年06月02日

先が見えないから楽しい

先が見える人生と先が見えない人生

どちらが楽しいのか?


先が見えないのは不安だが、可能性が無限大にある

企業経営をおこなっていて、仕事が減るとやはり不安ですが、仕事が減った分だけ新しい仕事が入る余裕ができた

このように考えると仕事を行うことが非常に楽しくなります。


学生などの就職活動の支援をおこなっていても、将来が見える業界や企業を選択する学生が多いのが気になります。

自分の可能性を信じていないのではないでしょうが、可能性よりも安定を選択しています。

ただ、この安定という視点が学生本人の視点ではなく、一世代前の親の世代の視点のような気がします。

参考:日経ナビ2009 人気企業ランキング

これらの人気企業への入社は確かに自分の人生を安定させてくれそうです。

ただ、その安定している人生を選択するという守りの気持ちが、自分の成長を妨げる可能性もあるということも教えてやらないといけません。

あえて地元の企業を選択する、あえて成長期の企業を選択する

先が見えないから必死でがんばる

先が見えていると思うとがんばれない


九州学生ネットワークWANの学生もオーストラリア領事館の留学フェアの運営ボランティアスタッフとしてプロジェクトに参加して、いろいろと勉強できたようです。

http://www.gakulog.net/10146/archives/0002281.html
http://www.gakulog.net/10289/archives/0002285.html
http://www.gakulog.net/10297/archives/0002284.html
http://www.gakulog.net/10290/archives/0002274.html
http://www.gakulog.net/10291/archives/0002271.html

彼らが学生生活、就職活動、プロジェクト活動で成長していっている姿をつづっているガクログ(http://www.gakulog.net)の先月のアクセス数は、



アクセス解析 URL : http://www.gakulog.net/
集計月:2008/05
総ページビュー数:685190

68万ページビューになっています。
とりあえずは100万ページビューのWebサイトになるように、皆で盛り上げていきます。



今の若い世代に何が足りないのか?

昨日は久米宏さんの番組「新ニッポン人 現わる」というものが放送されていました。

新ニッポン人という定義は、多種多様と思いますが、

例:新日本人の定義

社会環境の変化が、情報量の増大が新しい価値観を持った人間を作り出しているのだと思います。

その自分たちとは違った価値観を否定せずに、彼らに足りないものを教えてあげることで可能性を引き出すということをやることが次世代の人材育成になるのではないかと思います。

  


Posted by 森戸裕一 at 10:15Comments(0)人材育成

2008年06月01日

人間の持つ可能性

人間の持つ可能性は無限だと言われますが、実際にその可能性について見ると感動します。

今日は、



ドラリオン福岡公演に行ってきました。



 ↑ これは米国での公演のCMです。

出演者は中国の人が多く、上海で見た上海雑技団のアトラクションを芸術的に演出しているという感じです。

可能性を持っている人間が演じているのか、可能性を信じた人間が演じているのか、可能性を引き出された人間が演じているのか、彼らがこの道を選んだ理由はいろいろあるでしょうが、一般の人の想像を超えるパフォーマンスが目の前で演じられているのを見ると、人間の持つ可能性についていろいろと考えさせられました。


自分の持つ可能性を信じてがんばれる人生を過ごせる人生は楽しいと思いますし、その可能性を信じてる人がプロフェッショナルと言えるのではないかと思います。  


Posted by 森戸裕一 at 22:24Comments(0)雑感