2008年11月12日
厳しい環境の中で自分を成長させる
より高いステージで自分の力を試してみたい。
プロフェッショナル的な思考を持っている人であれば誰しも考えることではないかと思います。
キャリアアップというのは、転職などで語られることも多いのですが、同じ会社の中でより難しい仕事、より社会的な評価が高い仕事にチャレンジして成果を出していくということに取り組む姿勢が非常に重要だと私は考えています。
どうしても転職がともなうときには、前の会社で成果を出せずに場を変えるというケースが多いので、結局は次の職場でも同じことを繰り返すという結果になります。キャリアというのは積上げの考え方になりますので、目の前の課題にけりをつけて(成果をだして)いかないと次の課題をクリアする実力はついていません。
昨日の出張移動の中で、サッカー日本代表の中村俊輔選手の著書「察知力」を再度読んでみました。
察知力
中村 俊輔 (著)
新書: 213ページ
出版社: 幻冬舎 (2008/05)
ISBN-10: 4344980816
今週開催している「BizPASSウィーク」などのイベントの中でのスタッフの動きや参加している学生の動きなどを見ていると周囲にどれくらい目を配れているかということで個人差が大きいと感じています。
自分の能力よりもレベルが高い人間が集まる場に自分が置かれた場合に、最初にやらないといけないのはその場の空気に気を配り、その場はどのような目的で作られているのか、周囲の人間はどのような意識で動いているのかなどを察知しないといけません。
この「察知力」は、中村選手が自分の身をどんどんレベルの高いステージに置いていく中でどのようなことを考えて行動して認められるようになってきたのかという心の中の部分を中心に展開されています。
新入社員や若手社員のころは、仕事の経験が無い訳なので周囲の先輩などが、なぜ仕事ができるのか?成果を出せる先輩社員は他の社員と何が違うのか?ということを必死に観察して、その人たちの行動を模倣するということからはじまります。
最近では、先輩社員は「俺についてこい」「俺の背中をみて仕事覚えろ」というだけでは部下や後輩はついてこないと言われています。たしかにビジネス環境が激変しているという影響もありますが、若手社員が人の行動をきちんとみて、そこから学ぶという思考をもっていないということもワークプレイスラーニングの世界にも影響を与えているのは否めません。
学生などの動きを見ていても、周囲の動きに気を配っている、社会人の行動に興味を持っている学生はある程度までは仕事での動きを模倣してできるようになってきます。しかし、自分のことで手一杯、自分がやりたいようにやりたいという学生は何をさせても成長につながるようなきっかけをつかめないで苦労しています。
学生時代に体育会でもいいので厳しい環境で自分が認められるという経験をしてきた学生は、自分で周囲の人間の行動から学ぶということが習慣化されているようにも感じます。
最近の学生は、目の前のことにケリとつけずに、自分には厳しい環境が必要で厳しい環境であれば本気になれるということを口にする傾向もあります。これも甘ったるい環境で育ったツケなんだと思いますが、本気で厳しい環境に追いやったら、今度は引きこもります。
自分の実力を知り、周囲の人たちの凄さを知り、その人のようになりたいと思う謙虚さが、一番の近道だということを今週のBizPASSウィークで気付いてもらえたらと思っています。
新聞社からも取材してもらって、さっそく記事になったようです。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/59102
話題になるようなイベントを創れる学生の支援をできていることを幸せに感じます。
プロフェッショナル的な思考を持っている人であれば誰しも考えることではないかと思います。
キャリアアップというのは、転職などで語られることも多いのですが、同じ会社の中でより難しい仕事、より社会的な評価が高い仕事にチャレンジして成果を出していくということに取り組む姿勢が非常に重要だと私は考えています。
どうしても転職がともなうときには、前の会社で成果を出せずに場を変えるというケースが多いので、結局は次の職場でも同じことを繰り返すという結果になります。キャリアというのは積上げの考え方になりますので、目の前の課題にけりをつけて(成果をだして)いかないと次の課題をクリアする実力はついていません。
昨日の出張移動の中で、サッカー日本代表の中村俊輔選手の著書「察知力」を再度読んでみました。
察知力
中村 俊輔 (著)
新書: 213ページ
出版社: 幻冬舎 (2008/05)
ISBN-10: 4344980816
今週開催している「BizPASSウィーク」などのイベントの中でのスタッフの動きや参加している学生の動きなどを見ていると周囲にどれくらい目を配れているかということで個人差が大きいと感じています。
自分の能力よりもレベルが高い人間が集まる場に自分が置かれた場合に、最初にやらないといけないのはその場の空気に気を配り、その場はどのような目的で作られているのか、周囲の人間はどのような意識で動いているのかなどを察知しないといけません。
この「察知力」は、中村選手が自分の身をどんどんレベルの高いステージに置いていく中でどのようなことを考えて行動して認められるようになってきたのかという心の中の部分を中心に展開されています。
新入社員や若手社員のころは、仕事の経験が無い訳なので周囲の先輩などが、なぜ仕事ができるのか?成果を出せる先輩社員は他の社員と何が違うのか?ということを必死に観察して、その人たちの行動を模倣するということからはじまります。
最近では、先輩社員は「俺についてこい」「俺の背中をみて仕事覚えろ」というだけでは部下や後輩はついてこないと言われています。たしかにビジネス環境が激変しているという影響もありますが、若手社員が人の行動をきちんとみて、そこから学ぶという思考をもっていないということもワークプレイスラーニングの世界にも影響を与えているのは否めません。
学生などの動きを見ていても、周囲の動きに気を配っている、社会人の行動に興味を持っている学生はある程度までは仕事での動きを模倣してできるようになってきます。しかし、自分のことで手一杯、自分がやりたいようにやりたいという学生は何をさせても成長につながるようなきっかけをつかめないで苦労しています。
学生時代に体育会でもいいので厳しい環境で自分が認められるという経験をしてきた学生は、自分で周囲の人間の行動から学ぶということが習慣化されているようにも感じます。
最近の学生は、目の前のことにケリとつけずに、自分には厳しい環境が必要で厳しい環境であれば本気になれるということを口にする傾向もあります。これも甘ったるい環境で育ったツケなんだと思いますが、本気で厳しい環境に追いやったら、今度は引きこもります。
自分の実力を知り、周囲の人たちの凄さを知り、その人のようになりたいと思う謙虚さが、一番の近道だということを今週のBizPASSウィークで気付いてもらえたらと思っています。
新聞社からも取材してもらって、さっそく記事になったようです。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/59102
話題になるようなイベントを創れる学生の支援をできていることを幸せに感じます。