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2008年11月15日

リーダーシップを発揮する場つくり

リーダーシップを発揮するという言葉がありますが、リーダーシップというのは、そもそも何なのか?ということを考えています。

先日紹介した「サーバント・リーダーシップ」の中で金井先生は、

「リーダーシップというのは決して特別な能力のことではない」

と言われています。

「リーダーシップは誰しも場面によっては発揮できるものだ」

と言われて、子供の遊びなどを例にして説明されています。非常にわかりやすいです。


たしかに、学生団体の支援などを行っていても、話が得意な学生、音楽などに興味があり楽曲編集できる学生、パソコンなどが得意な学生、コツコツと地味な仕事をこなすのが得意な学生、写真撮影がうまい学生など、様々な才能を持っている学生がいます。

人にできない何かを自分はできる

という部分があったら、その学生をリーダーにしてあげると自然にリーダーシップを発揮して周りを引っ張っていきます。

君はリーダーなんだから、周りを引っ張ってね!

と言っても、そこで行われていることに自信が無ければリーダーシップなどは発揮できません。

実際にNPO法人九州学生ネットワークWANなどでも対外的には学生代表という見せ方はしていますが、実際はプロジェクト単位で責任者を決めてプロジェクトメンバと一緒にプロジェクトを遂行する目的を明確にして目標を設定して必死にがんばっています。今回の「BizPASSウィーク」や1月6日の「BizPASSトップゼミ」などもWANが主体になって企画・運営などを行っています。当社の社員にはその目的を共有させて後方から支援するように言っています。

社会人が学生の活動を支援するというのも、サーバント・リーダーシップの形としては非常によいのではないかと思います。

サーバント・リーダーシップの基本的な考え方は、親が子供に対して感じる感情に似ていると金井先生は言われています。親は子供に対して自然な感情として尽くしたいと思っています。その尽くしていく中で親は今度は導きたいと思ってくると説明されています。

リーダーが、経験があるものが、メンバーに、経験が無いものに対して、尽くすという感情を最初に持って、それから導いていくという流れになっていけば、そのコミュニティは活発に動いていくと思います。その動く方向性(ビジョン)さえきちんと共有しておけば大きな力を持ち始めます。

今回の「BizPASSウィーク」で当社の社員はそれに気付いたのではないかと期待しています。


会社では、役職を決めて、

君は課長なんだから、マネージャーなんだから、ちゃんと部下を引っ張っていってください

と言われることも多いですが、自分が得意なことをやる集団だったら自然にリーダー的な動きになるでしょうが、自分よりも部下の方が得意な仕事だったりするとリーダーシップって発揮できるのでしょうか?

なんかイメージがつきません

ただ、その部下が実力を発揮できるように後方からフォローしてあげることはできます。

上司がそんな意識じゃだめだ!

と言われそうですが、そもそも上司という上や下という考え方自体がマネジメントをおかしくしているのではないかとも思います。

チームとして成果を出すために役割として組織のマネジメントを任せられたマネージャーという仕事はメンバーの動きをフォローしてやる仕事なんじゃないかということなんです。ということは、下ではないですが、後方のような気がします。

お客さまの方から見て、現場の営業部隊、営業支援部隊、そしてマネージャーという層での見え方です。

欧米流のスタイルでいくと、マネジメントを学習しているMBAフォルダなどが経営のトップに立ち組織全体をマネジメントするという感じなのでしょうが、日本の場合は組織を支えるのがリーダーではないかと思います。

【参考】湘南菱油さんの組織図
http://www.shounan-grp.co.jp/about/organization/index.html



上司は部下よりも偉いとかではなく、役割として部下が最大限に力を発揮できるようにサポートするのが上司ということではないかと思います。

ただ、これをできる人はそうそういないので、リーダーシップ研修というのが盛んに行われるのではないかと思います。

実際に会社の売上を作っているのは一般社員なので、その一般社員が働きやすい環境を作るのが上司の役目ではないかということになると、場作りをしてあげて一般社員がリーダーシップを発揮できるように上司はマネジメントするという形になります。

なんか話がややこしくなってきましたが、

上司は偉くない
上司の仕事は部下への奉仕

となると、今度は上司が威厳がなくなるのではないかということを言われますが、一生懸命に組織のために部下のために奉仕している上司を軽んじるような部下であれば、その部下の素養を疑ってみるべきではないかと思います。

ただ、これらの話も人材育成の観点や組織活性化、組織改善の場面での話です。

いけいけドンドンの成長期や本当に会社を立て直さないといけないという場合には、上司がグイグイ組織を引っ張っていく方がうまくいくような気がします。

どの地点で、部下が会社をひっぱるような形に切り替えるか?

この判断を経営者は的確におこなわないといけません。

当社も「森戸さんの会社ね」と言われるのではなく、「〇〇くんの会社ですね」「人材育成、組織改善の会社ですね」と社員や仕事が中心の会社として認知してもらうように変革を図っています。

人材採用の形も、企業、学校、学生、皆が疲弊してしまうナビや合同説明会が主体の「就活」ではなく、共感や期待、気付きなどが中心になって「社会人に早くなりたい!」と学生が思えるようなものにしていきたいと当社では考えています。その仕事、そのような価値創り、学生団体の支援を社員が一丸になってやっています。

「BizPASSウィーク」も昨日で終了しました。九州という地域に大きな価値を創る第一歩になったのではないかと思います。

当社の考え方、学生団体の考え方に共感してくれた団体様、企業様



に協力してもらって、昨晩は社会人と学生の交流イベントも開催されました。










てっぺんの大嶋社長の講演のときもそうでしたが、社会人も含めて全員が楽しそうにしているというのがポイントと思います。

仕事って楽しい

と考えてもらうような活動であれば、企業からも学校からも、そして学生からも歓迎されると考えています。

そのような価値創りを、当社の社員がリーダーシップを発揮して行ってくれています。

私は、後ろからフォローしているだけです。
(というか、BizPASSウィークの間も、東京、青森、北海道に出張していました(笑))

1月6日には、もっと規模を大きくして「合同企業説明会」ではなく

「学生と企業がそれぞれの将来ビジョンについて語る場」

と設定するようです。1月6日に設定しているのは首都圏や関西圏などの他県から帰省している学生も参加しやすいようにとの配慮です。

このような場が設定されれば、それぞれの立場の人たちが主役になれるのではないかと思っています。当社の社員もよく考えています。また、今回のイベントでもそうですが、協力してくれていただいています公的団体様、企業様にも恵まれています。当社の社員も非常によくしてもらっているようです。

1月6日のイベントに協力いただける企業様がいらっしゃいましたらお問い合わせください。

地元の学生は地元の企業で育成していきたいと思っています。


そんな組織つくりの話も、今度の火曜日の福岡での「奉行フォーラム」では話をしてみようと思っています。

OBC社主催「奉行フォーラム in 福岡」のセミナー申し込みページ

このブログからも申し込みしていただいた方がいらっしゃるようです。
(まだ若干席はあるのかな?定員は100名と聞いています)

火曜日にお会いできるのを楽しみにしています。  


Posted by 森戸裕一 at 14:08Comments(0)人材育成