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2008年12月15日

基本があって応用力が活きる

昨日は、サントリー美術館と新国立美術館で開催されているピカソ展に行ってみました。

フランスのピカソ美術館には行った事がありますが、ピカソの絵画を年代順に日本でこれだけ多く鑑賞できる機会は少ないと思って最終日の昨日、ちょっと時間を作って見てきました。

ピカソの絵は、後期になってくると写実的に描いているというよりも2次元のキャンバスに3次元を組み込むということと、心理的な部分の描写も同時に行っているという印象を持ちます。それをメチャクチャな絵だと感じる人もいるでしょうし、写実的な絵よりも非常に奥行きがあって作者の気持ちを感じることができると言う人もいるのではないかと思います。

ただ、それができるのも描画の基礎的な部分に関しては既に習得しておりデッサンなどの力は他の画家と比較しても突出した力を持っているから、彼の独自性というものが認められているのだと感じます。

基礎ができる前から、すぐに応用的なものに手を出してしまう

これは、今の若手社員や学生の特徴でもあります。

コミュニケーションでも言葉の本質的な意味がわからないうちから、やれソリューションだ、モチベーションだ、プレゼンテーションだと、かっこいいと思っているのか聞いた言葉をすぐに口にしてしまいます。

インターネットなどで情報が氾濫して、言葉の本質を経験上理解する前に感覚的にかっこいいと感じた言葉に反応しているのではないかと思います。

職業観でも同じようなことが言えて、最近では学生がコンサルタントになりたいという割合が増えています。

コンサルタントというと経験に基づいて他の方々にアドバイスを出す仕事になると思うのですが、知識や感覚に基づいてアドバイスを出せるという領域も出来てきたのかな?と不思議な感覚に陥ることもあります。

人を育てるという仕事には大きな責任を伴いますので、簡単な気持ちで取り組むことはできないのですが、最近は育てられる方も育てる方も表面的な部分でお互いに情報のやりとりを行っているように感じるのはなぜなんでしょうか。

仕事を安易に取り組んでいると相手からの評価も得ることができないだけでなく、自分の成長も無いという状態になってしまいます。仕事をこなしているという状態から抜け出せなくなり、仕事自体に面白みを感じることができません。

学生さんに対して、仕事を楽しめる、新しい時代を生き抜く力をつけるように話をしていますが、そこにはそれらの考えも含まれています。

さて、六本木と言えば一時期は六本木ヒルズ、



が栄華を誇りましたが、最近ではメディアなどでもあまり取り上げられることはなくなってきました。

ただ、赤坂地区や六本木地区の再開発はちゃくちゃくと進んでおり、不況下でも東京の街は時代と共に変化しています。

ベースとして地方から人が押し寄せる街、東京

この街は多様な人たちを取り込むことで常に変化をしています。

変化ができる者だけが生き残ることができる、しかし、変化すべきものと、変化すべきではないものの切り分けをきちんとできるということが前提になるということも、これからの時代を創る中では考える必要があると感じています。  


Posted by 森戸裕一 at 04:43Comments(0)出張