スポンサーサイト

上記の広告は2週間以上更新のないブログに表示されています。 新しい記事を書くことで広告が消せます。  

Posted by スポンサー広告 at

2009年01月04日

情報化社会と知識化社会は似て非なるもの

仕事初めは明日からですが、今日は昼から会社に出ています。

会社では、何人かの社員が明後日のイベントの準備を始めています。
イベントの運営スタッフの学生さんも年末・年始を頑張って企画や集客、運営マニュアルの作成などの準備をしてくれていたようです。今日はその確認会議を夕方からおこなっています。



今年の初っ端のイベントが「BizPASSトップゼミ」なのでスタートダッシュを成功させるためには、ぜひとも成功させてもらいたいイベントです。

昨年の後半は、イベントの企画や営業計画、実績管理などをある程度は任せてみて、実際に個々人でどれくらいの企画能力、管理能力(これは自己、プロジェクト共に)、統制能力などがあるのか見ていました。

自分ひとりではモチベーションの維持や目標管理、行動管理などができない場合には誰かをつけてあげてでも、その仕事力の原泉になる能力向上を図らないとその個人がネックになって組織力のアップは期待できません。ただ、稀に指示されなくても自分できちんと管理できる人間もいます。また、自分で管理できなくても周囲に自分から質問などをして自分の力で出来るようになる人間もいます。ただ、大方の人間の場合には誰かをつけてあげないと自分を律して仕事で継続して成果を上げ続けることが難しいのではないかと感じています。

新卒の社員でもないかぎり最初から細々した指示を出して「指示待ち社員」にしてしまう訳にはいかないので、様子は見ますが採用時には見えなかった個々の社員の特性が見えてくるのに半年くらいはかかるのではないかと思っています。その半年くらいは自分でどれくらい考えて行動できるのかということを見て、周囲がどれくらい関わってあげないと仕事にならないのかということを判断します。

正月に甥っ子や姪っ子と遊んでいて、彼ら彼女たち本人は自分だけで出来ると思って挑戦しようとしている遊びを、こちらが彼らには無理だと思って手伝ってあげたりすると「ふてくされたり」、「やる気を失ったり」する姿を見て、大人になっても同じだなと感じました。職場で人を育てるというのは本当に手がかかります。しかし、それをあきらめたら本当に完成された人材しか採用できなくなります。ただ、その完成された人材には教えるというコミュニケーションが取りにくいので社員間相互の特性理解などを行う場が少なくなってしまうという弊害も共存しています。

人の可能性を信じて、自分の可能性も信じて、絶対にあきらめないという強い意志で、自分たちの後世のためになる仕事(将来が今よりも良くなるための仕事)が創りだせれば自分の人生に対して絶対に誇りが持てると思っています。

そのような仕事をしたいという人たちを一人でも社会に輩出するために、学生などの次世代人材の育成の仕事はこれからも行っていきます。

正月も親戚などから「いったいどのような仕事をしているのか?」と言われました。

私の感覚は、言葉で簡単に説明できるような仕事は誰でもやっているので競合だらけで大変だと思いますし、過去から存在する仕事は私たちがやらなくても誰か昔からやっている人たちに任せておけばいいと思っています。今から必要になる仕事は、今まで誰もやっていなかった仕事ですので話をしても誰もイメージできません。

1990年からIT化支援と人材育成を両輪で行ってきた結果が、NHKが昨年の後半から放映はじめた「デジタルネイティブ」に近い形の次世代を創り出す人材の育成や社会に彼らの価値を理解してもらうことが当社のミッションになってきたように感じています。

新しい世代の人たちには理解してもらえても、古い世代には理解できない仕事が生まれてきています。
インターネットが仕事になるという感覚はインターネット第二世代と呼ばれる人たちが創りだしています。



インターネット第二世代の感覚で仕事を創りだされている「株式会社はてなの近藤社長」のインタビューは、

http://jp.youtube.com/watch?v=U_MDbSNWSUk

になります。

これらのデジタルネイティブの世代が社会に適合するためには、逆にこれらのデジタルネイティブの世代を社会が受け入れやすいようにするためにはということを日々考えています。デジタルネイティブと呼ばれる人間は特別な存在ではなく、自分の思考の中にインターネットというものが普通に存在して、自分たちが抱えている課題に関わっている人間とは即座にコミュニケーションを行います。

目の前にいる職場の同僚、利害関係は無いが同じような課題を抱えた見知らぬネットの向こうの見知らぬ人でも同じですが、お互いのコミュニケーションの中でイメージをしっかりと持てていれば自分の思考を活性化させるコミュニケーションは可能になります。それをある程度の形にしてお客さまもコミュニケーションに巻き込むことでお客さままでイメージの共有ができれば、それが一番のサービスになると考えています。

ナレッジの共有のためにはイメージの共有が必要で、イメージというものは情報から創りだされるために目の前に無いバーチャルなものになります。それが自分たちの将来に必要なものという定義もできますので、それを共有していくという作業がコミュニケーションになります。そこに各人が保有している知識や知恵が付加されていけばイメージがよりリアルなものに近づいていきます。そのような形でのナレッジマネジメント、それからナレッジの創造を行うというのが、これからの知識化社会のビジネス創造の基本形になりそうな感じがしています。

それを支援するツールなども次々に出てきています。

ただ、これらのナレッジを流通、理解、創造、発信するというプロセスは、情報を流通、分析、理解、発信するというプロセスよりも高度な形になっていきますので、企業内人材の育成については再考する必要が出てきます。

ナレッジ創造ツールを活用するための人材育成支援が今年の当社の大きなテーマになります。

同じように当社の社員もそれができるようになれるかということが課題になってきます。

皆さん、がんばってください。  


Posted by 森戸裕一 at 20:03Comments(0)人材育成