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2009年04月20日

投資資産を負債にしないために

新入社員の研修などが多くなる時期なので、働く意味ということを考えさせられることが多くなります。

新入社員研修の講師などを行っていて、覇気の無いように感じる受講者がいると何とかしてあげたいと思ってしまいます。

新入社員研修という仕事を行う準備段階で、配属になってからの仕事への取り組み姿勢などを伝えていかないといけないのですが、単に説明するだけでは受講者である新入社員はこちらが伝えたい本質的な部分を汲みとることができません。

スキル研修であっても、そのスキルを習得する意味、メリットをきちんと感じてもらうような説明にしていかないといけません。

会社で仕事をするということは、会社が創り出す価値を最大化することに寄与するということになります。

その意味を理解する、行動をイメージする

ということを求めますが、本質的にそのようなことをやるために会社に入社したという意識が事前に持てているかどうかで感じてもらうことができるかどうかが決まります。

ホワイトカラー的な仕事の場合には、覚悟を決めて入社するということは少ないと思いますが、プロになるという覚悟を持てていないと厳しい言葉には委縮もしくは反発してしまいます。


医師や救命士、レスキューなどの人の命にかかわる仕事をおこなっている方々は、自分の一瞬の判断ミスや集中力の欠如で大きな事故をまねいたり、最悪、相手の命を落とす結果になることもあります。そのようなことを仕事にする人たちもいる一方で何となく作業を行うことが仕事だと考えて自分の権利主張ばかりを繰り返す人たちもいます。

職業選択は自由なんですが、自分が選択した職業でどれくらい自分の力を最大限に発揮するかということを決断してもらわないと継続して仕事を任せるということができない状況にもなります。

この仕事は本気にならないでもよい、命をかけるようなことが無いのでこの仕事を選びました

ということはないのでしょうが、仕事に取り組む姿勢については考えていかないといけないと思います。


以前の投稿で決断の先延ばしということを書きましたが、

いつか真剣になれる、環境が変われば自分は変われる

という幻想というか、人間の持つ防衛本能のようなものが、組織の活性化を阻んでいます。


真剣になってもらう、今、頑張る

ということを周囲が働きかけられるような組織をつくることが一番なので、そのような働きかけをできる人材を育成することが次世代を今よりもよくするということではないかと思います。


誰しも自分の力だけでは急に変化することはできませんので、周囲の働きかけで変化してもらう決断をしてもらうということを積極的に推進していくしかありません。

新人研修でどれくらいの働きかけができるかどうかわかりません。

ただし、それをやるという決意を持って新入社員には関わらないと、働きかけが間違うと彼らが企業にとってのコストになってしまいます。

誰しも、会社のただのコストになろうとは思っていません。

ただ、場のつくりかたを間違うと大きな負債を抱えることになるのが人材という資産を抱える難しさです。



  

Posted by 森戸裕一 at 23:57Comments(0)人材育成