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2009年06月29日

人の欲を満たすのがビジネスの本質

社員に「経営者的な視点を持て!」と言っても、自社の経営者という立場の視点がわからないのであればその言葉の意味は無いということを以前の投稿に書きました。

将来は経営者になりたい

と言っている人間が、経営者的な視点を持てるかというのも違うような気がします。その人間は経営者という仕事を理解していない場合が多いものです。(というか社員(ビジネスパーソン)の仕事ということを軽く考えているだけかもしれません)

経営者というのは、社員の立場が理解できないと組織のマネジメントできないので、サラリーマンが嫌だということで独立したという個人事業に近い事業者と経営者というのは明確に定義を分けて学生などには話をしています。

学生などにはドライに言いきってしまいますが、彼らがサラリーマンにはなりたくないということなどを言っている本質はサラリーマンとしても一生懸命に働けないかもしれないという不安と甘えている自分を知っているからだということを理解しています。
(このような厳しい話をするので、今週末のセミナーに東京から来てもらう五十嵐さんなどから突っ込まれるのでしょう…(http://ameblo.jp/3rd-place-life/day-20090628.html))



ただ、経営者的な視点で考えないといけないというのは営業の世界では当然のことになります。

お客さまの経営者の立場で考えるとどのような投資(社員の採用・教育、システムの投資など)をお薦めすべきかということを考えることができるかどうかが営業の視点になります。

自分だったらという視点や、お客さまの担当者の視点だったらというのでは最終決裁者の同意を得ることができません。お客さまの意志決定は単に物品やサービスを購入するということではなく、その物品やサービスに投資するとどれくらいのリターンがあるかという視点になります。

当社の社員に指導するときも「満足レベルが低すぎる」ということがあります。

自分の満足レベルで考えているうちは相手を納得させる提案をすることはできません。

自分はこれくらい(低いレベル)で満足です

という意識は、最近の若い世代には多いので価値を最大化する、お客さまの満足度を考えて提案するなどの話をするときには苦労します。

人間の欲の部分が強すぎる

というのは嫌われる傾向にはありますが、究極の話をするとビジネスというのは人間の

楽(らく)したい
楽しみたい
儲けたい
幸せになりたい

などの欲の部分をサポートするということなので、そのサービスを提供する人間の欲の満足レベルが低ければ大したサービスを創りだすことができないということになります。

ギラギラしすぎるのもどうかとは思いますが、自分レベルの満足度を相手レベルの満足度と同化しないようにしないといけないということを教えることと、自分レベルの満足度を上げるということを教えないと多様化してきた市場の満足度に柔軟に対応することは難しくなってきます。

仕事で結果を出すためには考えて行動しないといけない

と言いますが、その考えるの部分が浅いというのは自分の満足度のレベルまでということは自明です。



男性と女性という部分での違いは無いと思っていますが、先日の教育担当者向けのセミナーで、

「最近は男性よりも女性の方が満足レベルが高いのでビジネスに向いているのでは?」

という質問を受けましたが、そうなのかもしれません。

草食や肉食という話をするつもりはありませんが、お客さまの欲の部分に敏感なのは女性になりつつあります。(というか、男性がおひとり様的に自分の満足の世界に引きこもっている場合が多いように感じます)

流行に敏感で、人から見られているということを意識する女性の感覚がビジネスには適しています。
(男性でも同様の感覚を持っている人はたくさんいますし、そのような人はビジネスでも大きな成果を出しています)

先日のリーダーシップ研修でも、

人(部下)から見られている

ということを意識するようにと何度も話をしました。

また、お客さんからも見られているということを意識して立ち振る舞いをするということがビジネスの場では基本になります。


当社でも、リーダーシップを発揮するのが女性が中心になっています。

がんばれ、男性陣!



  

Posted by 森戸裕一 at 06:10Comments(0)組織改善