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2009年09月17日

今回の不況の持つ意味を考える

企業の組織改善支援をしているとジレンマに陥るときがあります。

経営方針として社員の意識改革などが求められていても、自分の都合だけで自分を変化させることに抵抗する社員が意外と多いからです。

経営を継続していくために変化を求める経営サイドと自分のスタイルを守りたい従業員サイドのせめぎ合いはどの会社にもあることなのでしょうが、

何のために?

という部分で考えると、経営サイドは経営を継続させるために時代の変化に合わせようとしているのですが、社員が自分のスタイルを守りたいと考えるというのはビジネスとは違った部分での防御本能のようなものにも感じます。

今まで自分はこのスタイルで評価されてきた

という意識がどこかにあり、変化することで評価されるかどうかわからないという状況下の中では変化するよりも現状維持でいた方が得策だという考えになるのは理解できない話しでもありません。

その変化できない社員をドラスティックに解雇する企業

には容赦ない非難が浴びせさせられます。

しかし、その経営サイドからの命令でも自分のスタイルを貫いている従業員サイドには非は無いのでしょうか?

そこらへんのジレンマを感じることが多いように感じます。


経営改善の話をなされていても居眠りしている社員

営業成績が足りなくても自分のせいではないと開き直っている社員

会社という場を自分の学習の場と居直っている社員


いろいろな社員が会社には存在します。

なにを生きがいに生きているのだろうか?

と感じることもありますが、それはそれで人の人生ですので私が意見する立場にはありません。

今日1日の自分の会社での存在にどれくらいの経費がかかっているか?

ということを知っている社員は少なく、

今日1日の自分の給料がどれくらいか?

ということを知っている社員は多いというのが現実です。


時間で給料をもらっているアルバイトや派遣契約社員であればまだしも、成果を出すことで対価をもらっている正規契約社員がそのような意識ではその会社で一生懸命にがんばっている社員が報われません。

自分ひとりくらい

という感覚で仕事を怠けている人はいないのでしょうが、楽するために○○をするという言葉を聞くたびに情けなくなる感情だけはどうしようもありません。


この不況、そのような意識の社員、そのような意識の塊の会社が淘汰されるために存在するとすれば、それはそれで意味のある不況なのかもしれないと感じます。


同時に何のために存在しているかわからない公的団体や自分の仕事を増やしたくないとばかり考えている職員の方々も同時に整理できれば今回の政権交代も意味が出てくると感じています。

政権与党である民主党も、やはりジレンマを感じることになるのでしょうか。



  

Posted by 森戸裕一 at 09:05Comments(0)雑感