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2009年10月12日

エチカの鏡 「男性は教育をしないとダメになる」

昨日、フジテレビの「エチカの鏡」という番組をみました。

子供の育てからについて脳科学的な見地から、性別の特性からいろいろと語られていました。

その中で、男性と女性の特性に近い部分で語られている部分が非常に興味深いと感じました。


「男性はきちんと教育をしないとダメになる」

「女性はもともと母性を持っているので生きていける」






細かい部分はわからないのですが、企業研修などをやっている中で感じることでもあります。

男性には教育が必要、女性には必要ない

と言っているのではありません。


ただ、男性には企業の理念や戦略、戦術などをきちんと理解させないと自発的には動けないという感覚を持っています。

もともと「戦う」という潜在的な特性を持っている動物でしょうから、その意味や作戦、行動規範などを理解させることができれば「がむしゃら」にそれを実行できるのでしょう。


女性の母性というのは「守る」という潜在的な特性になると思いますので、自分の環境を守るために必要な情報を渡してあげることで安心して自分の力を発揮してくれるように感じます。それから方向性や戦略などがなくても、ある程度は短期的な目標できちんとした成果を出してくれるのは潜在的な「守る」という特性があるからではないでしょうか。


最近は「草食男子」などの言葉で表現される男の子も増えてきましたが、遺伝子の進化(退化)でそのような男の子が増えてきたとは思えないので、やはり教育が絡んでいるのではないかと思います。(日本だけが遺伝子変化がおこる訳はないでしょう)

競争をさせない、戦わせない

兄弟も少ない、過保護に育てられる、学校では競争が無い

そのような男性として必要になる教育を受けていない結果が「草食系」につながっているのであれば納得もできます。

負けず嫌いも最近では2つのパターンがあるような気がしています。


本当の負けず嫌いは課題に対して正面から向かっています。

最近の負けず嫌いは課題から逃げて自分の体面(プライド)を保っています。



「逃げているんではないです、自分がやりたいことと違うんです」



予防線をはってくるという学生や若手社員の気持ちもわからないこともないです。

「そういうことだったんですね。やっとわかりました」
「もっと具体的に指示してください。そうすればできます」
「今はこのような仕事をしていますが自分には別の夢があります」

自分で課題をつくる、正面から向き合うことなく、相手に課題をつくってもらう、課題ができなかった場合の保険をつくる、などの傾向が強く出ている言葉が並びます。


(課題から逃げて自分の体面を保つために)
仕事で成果がでないことをビジネス環境、職場環境のせいにするかどうかということで判断することになるのですが、最近では逃げて体面を繕うという人が本当に多くなってきています。


転職を繰り返すというのにも、その職場職場で大きな成果を出して次の新しい課題に向かいあうというチャレンジ型の転職と、職場で自分の体面(プライド)からくる拘りで会社の方針に自分を合わせることができずに新しい環境を求めていく退行型の転職があるように感じます。

女性であれば環境を変えることできちんとその職場の環境に合わせて仕事ができるようになるかも相性というものもあるかもしれません。しかし、男性の場合には周囲の意見を受け入れるという基本的なことができなければどのような環境に変わっても最初はいいですが結果は同じになるように感じます。


研修などでも最初から斜に構えて絶対に自分を変えないと身構えている男性社員は多いものです。


人材採用などを中心に行っている人事担当の方々から教えてもらうことが多いのですが、受験という非常に単純な競争に対してどのように向き合ってきたかということを見るだけでもその人材の競争に対しての姿勢というものを見ることができると言われます。

受験はルールが明確に決まっていて単純だということです。

その競争に正面から向かい合えるのか、逃げるのか

その逃げた理由は何なのか?スポーツなどに正面から立ち向かっていたのか?

などのことを総合的に判断して、仕事の課題に向かいあえる人材か、逃げる人材なのかを判断するようです。


学生にも学歴を評価されているのではない、課題に対してどのように取り組むかという姿勢を評価されているという話をします。

自分の学歴が誇れない、受験に対しての向き合い方を自信を持って話せない

という場合には、就職活動という競争に対してどのように向き合っているかということで挽回するしかないということも話をします。


テクニックで逃げるのではなく、自分の将来をどのように予測するのか、仕事を行うということで社会にどのような貢献をおこなうのかなどを真剣に考えて、課題から逃げない自分をつくるということを目標に頑張らせています。


次世代を担うキャリア形成のための学校を創る

ということで、キャリアデベロップメントカレッジを創りました。



http://www.kg-wan.net

単位をもらえる、得をする

などの目先のメリットを求めるのではなく、課題に対して正面から向き合うことができなかった自分というものを振り返り、「今度こそは」ということで課題(プロジェクト)に対して仲間と一緒に正面から向き合い勝負する、競争するということを基本理念にしています。


運営スタッフ、プロジェクトスタッフも覚悟ができている

学生を選抜しています。


就職活動で内定を獲得する

というのがゴールではなく、就職活動という非常に厳しい競争にどのように向き合うことができるかということで「社会人になる腹を括らせる」ことをゴールにしています。


優秀な人材難で困っている企業から引っ張りだこになる人材を創る

というイメージは持てています。


あとは、事業として継続できるような仕組みをどのように創るかという事業家としての私のビジョンと遂行力の勝負ではないかと思っています。


学生に対してでも大きなことを言うのは自分に負荷をかけていることになります。

こちらが失敗すると、彼らの信じることができるものまで失ってしまいます。

それが覚悟ではないかと思っています。


自分の可能性を信じることができなければ戦うことはできません。

自分の可能性を信じていない仲間と一緒に戦うこともできません。

自分の可能性を本気で信じることができるかどうか、これは重要です。



XX染色体に対して、XY染色体は突然変異でできた不完全なものだとすれば、教育をきちんとしないとしないといけないという理論にも納得できる部分もあります。

ただ、男性としては複雑な気持ちです。



  

Posted by 森戸裕一 at 07:56Comments(0)人材育成