2008年04月24日

人が見ていないところでも努力する

人材の採用というのは非常に難しいものです。

その人材が2年後、3年後にどのような人材になってくれるのかということを考えて採用して投資(教育)しないといけません。
投資をどのようにして回収するかということを考えると、その人材が会社を辞めてもらっては困ります。

組織として成果物の品質を一定に保つためには、組織としての品質管理を徹底するということもありますが、採用の視点で人材の資質に目を向けると、見ていないところでも手を抜かないで仕事をする人材か、いつも見ていないといけない人材かということを見定める必要があると思っています。

人生・仕事での成果 = 能力 × 熱意 × 考え方

と以前も投稿しましたが、リーダーとしてメンバーと一緒に仕事をして組織としての成果を最大化するには、メンバーの能力は伸ばすための教育(OST)をしてやればいいですし、熱意は継続できるようにフォロワーシップ(コーチング)を考えることも必要です。
ただ、考え方というのは一朝一夕では直せないというのが私の感覚です。考え方というのは、その人の育ってきた環境が作ったものですから「考え方と矯正する」にも時間がかかってしまいます。

人材を採用する場合には、採用面接官は能力などはエントリーシートとSPIなどの試験である程度はわかります。熱意は、一次的ですが面接などで行うことで見えてきます。ただ、考え方は一緒に仕事をしていても時間をかけないとわからないところがあります。

私が出張で会社を不在にしていることが多いのですが、当社の社員は私が不在にしていても自分たちがやらないといけないことを理解して自分を律して動いてくれます。会社に新しく入った社員には早朝の掃除を義務付けています。誰も見ていない間に掃除をするというのは手を抜きやすい環境ではあります。その時に手を抜くのか、逆に真剣にやって周囲から認められるまで徹底的にこだわってやっているのかということで、その人材の資質が見えてきます。

また、弊社では、社内でコーヒーカップなどが放置されていたら、誰ということもなく自然に引いて洗い場に持って行って洗ってくれています。そして、その人に対して皆が「ありがとうございます」という言葉をかけています。自分ができること、自分が気づいたことを、まずはやるということが徹底されていることを嬉しく思っています。自分で動く、そして周囲は動いてもらったことに感謝する。なんでもないようなことに見えますが、そのようなことの繰り返しが組織の力を醸成していくのではないかと思います。


最近の若い人たちも完全に二極化しており、要領よく人が見ているところでのポーズがうまい人間と、根から自分と周囲の成長を願って人が見ていないところでも努力している人間がいます。当然、前者の若者が多くなってきています。

学生NPO「九州学生ネットワークWAN」を支援していますが、この学生団体の中でも二極化が見られますが、総じて後者が多いように感じます。自分がどのように見られているのか?ということを意識できればいいのですが、人はなかなか自分がどのように見られているのかということが理解できません。

だから、リーダーは仕事の中からメンバーを評価をして、なぜそのような評価になったのかということを伝えて、メンバーの仕事に対しての取り組み姿勢を理解させないといけません。能力でも熱意でもなく、仕事に対しての姿勢を評価するということで仕事に対しての「考え方」に向き合ってもらう必要があります。ポーズではなく心から仕事を通じて価値を提供しようと思ってもらわないと組織の中では機能しません。

ポーズだけで仕事をこなしている人材は、すべてを教えてやらないと仕事をできるようになりません。
心から仕事を通じて周囲に価値を提供しようと思っている人材は、自分で考えさせる機会を与えることで伸びていきます。


1.自律
2.創造
3.革新

先日、某企業で新入社員研修を行ったときに朝礼で新入社員がこの社訓を読みあげていました。非常に重要な社訓ではないかと思います。

この言葉は立場によって解釈も変わってきますが、新入社員の場合には、

【自律】
周囲が見ていなくても自分を律してきちんとした仕事を行うということができないとリーダーは仕事を任せることもできません。

【創造】
仕事というのは問題を課題に置き換えて前に進んでいかないと足を止めるということは後退を意味します。仕事でのキャリアパスは自分で創造していくものです。また、市場に提供していく価値も自分たちで創造しないとすぐに陳腐化してしまいます。

【革新】
自分を変えるということは難しいですが自分でしか自分は変えれないので、学生だった自分に決別して社会人として別人格になってもらう必要があります。学生までは自分主体、社会人は周囲主体で価値を考えるということになります。

親元離れてホームシックになりはじめている新入社員もいるようです。

先日はホームシックにならないアドバイスをしました。

「目先のことばかり見ているので環境の違いが気になってしまう。自分の将来を見定めて日々の自分の成長にワクワクしているとホームシックという過去を見るようなことはなくなる。自分の部屋に帰ってさみしいと思うのであれば、その時間に必死に勉強しなさい。それが甘ったれた学生気分を払拭することになる」

アドバイスになっていたかはわかりません。(笑)

後ろを振り返って過去を懐かしむ人生を生きるのか、先を見定めて自分の将来を楽しむ人生を生きるのか

自分の力をセーブして生きるのか、自分の力を出し切るのか

自分の力を出し切ることができる人間だけが、成果を出すことができるのではないかと思います。

自分の可能性を最大限にするためには、自分の潜在的な能力まで引き出すしかありません。


我々は、どれだけ社員を信用することができるかということを問われています。
社員が部下が、どれだけ力を出し切れる環境を提供してあげれるのか?
ということを常に考えておかないといけません。

ただ、社員や部下が与えられた環境で自分の力を最大限に発揮する覚悟があるということが前提になります。


同じカテゴリー(人材育成)の記事画像
こちらのブログは6月末までになります
ビジネスの芽がたくさん生まれてきました!
来年こそは!
君たち(学生)でも出来ると信じてあげる
営業研修に真剣に取り組んでいる企業の半数は増収増益
無意識有能な上司と有意識有能な上司のどちらがいいですか?
同じカテゴリー(人材育成)の記事
 こちらのブログは6月末までになります (2017-06-23 06:13)
 ビジネスの芽がたくさん生まれてきました! (2015-01-01 10:24)
 来年こそは! (2014-12-31 07:51)
 君たち(学生)でも出来ると信じてあげる (2014-12-29 10:32)
 営業研修に真剣に取り組んでいる企業の半数は増収増益 (2014-11-26 09:55)
 無意識有能な上司と有意識有能な上司のどちらがいいですか? (2014-11-20 19:10)

この記事へのコメント
ポーズがうまい人間の方が採用されやすいに決まっています。


人が見ていないところでも努力している人間は、
絶対に知られることがないので、


「人が見ていないところでも努力している人間」と、
認識された時点で、
もうすでに
「人が見ていないところでも努力している人間」からは外れます。


というように、
うまいこと人にアピールできた人間だけがうまくいく
異常に不公正な社会です
Posted by tak at 2008年06月26日 15:04
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。