2009年01月02日

帰省して何を思うのか?

正月は郷里で過ごすという人が多いと思いますが、郷里が地方都市の場合には帰省してみて一抹の寂しさを感じる人も少なくないと思います。

正月だからではなく日常的にシャッターが閉まって寂れている商店街、昼間でも人通りが少ない中心街、自信なさげで元気の無い若者たち、高齢化していくばかりの住民の人たちを見ていると、自分が育った頃の昔の郷里の姿と今の姿のギャップにショックを受ける人も多いのではないでしょうか。

地方が疲弊しています。

地方に住む人たちが、自信を無くし、元気も無くなってきています。

その結果、地方から都会に出てきている人たちも自分たちの郷里に誇りを持てなくなってきています。

日本全体が自信を無くしているように感じる根底には、自分のルーツになる郷里の危機というものがあるようにも感じます。


自分のキャリア設計を考えた場合に、自分の人生の出発点である郷里がしっかりと存在していることが前提で自分の人生に迷いを感じた時にはその郷里を訪れて原点から自分の人生を見直すということもできました。

いつでも自分のことを受け入れてくれる郷里が元気でいてくれるというのは両親が元気でいてくれるというのに似ていて、こちらも元気をもらえます。


その郷里を離れて都会で派遣労働などをしていた人たちが行き場を失っているという報道が連日行われています。

田舎には仕事が無いので職を探して都会に出て、その都会で行き場を失っている人が沢山いるようです。

郷里に帰るという選択肢は無いのでしょうか?
個々の都合はあるでしょうが田舎に仕事を作ってあげるという行政の仕事は進展していないのでしょうか?
田舎もまた失業者で溢れているのでしょうか?

都会で生きるということが「かっこよくて」、田舎で生きるということが「かっこわるい」という概念は、都会や企業が労働者が足りないと感じたときに人々にすりこんだものかもしれません。

自分の田舎を自慢げに話す人は少ないですが、田舎を馬鹿にしたような話をする人はたくさんいます。どうも私たち人間というのは昔の身分制度でもそうですが下を作ることで自分たちの立ち位置を確認しているようです。

かと言って、都会では人々が楽しく過ごしているかと言えばそうでもなく、一部の富裕層は楽しく(しかし内面には虚無感を持って)生活していますし、金銭的な余裕が無く過ごしている人は日々不安に苛まれています。

人口比などもアンバランスになってきている都会と田舎の様々な歪みの適正化をはかることができる機会に今回の不況はなるかもしれません。

田舎に仕事を作るということも今までの概念では難しいのかもしれません。
ただ、我々人間の意識の問題が根底にあるとすれば打開策はあるかもしれません。

ちょっと、考えてみたいと思っています。


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Posted by 森戸裕一 at 22:56│Comments(0)地域貢献
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