2009年03月24日

日常から学べないことの辛さ

一般的に親は子供に教育を受けさせようとします。

子供が社会に出たときをイメージして、社会に役にたつ人間になってくれるようにと教育を受けさせるのではないかと思います。

その教育というのは、学校での教育もありますが、学校外活動としてスポーツ、文化的な活動に関わらせることで学ばせるということを選択する親もいます。

その選択の際に、親は自分の経験をもとに子供の教育方針を選択するのでしょう。

自分が高校までしか出ていない親は、子供は大学までいかせたいと思うかもしれません。

自分が社会で苦労した親は、子供に安定した職業についてもらうための進路をすすめるかもしれません。

自分がスポーツを通じて人間関係や社会の仕組みを学んだと思っている親は、子供にもスポーツをすすめるかもしれません。(ただ、最近では子供をプロの選手にして・・・などと考えている親も多いと聞きます)

日本には、学ぶ気になれば学べる環境が整っています。



学びたくても学べる環境が無いアフリカなどの子供たちに学べる環境を提供する活動なども日本は積極的に行っています。

http://www.plan-japan.org/kodomo/



人間にとって「学ぶ」ということは非常に大切なことで、一生、いろいろな場面で学んで、自分の判断能力を高めていき、自分の人生を良いものにしていくのではないかと思います。

どんな辛い人生でも死ぬ前の1か月でも幸せと感じることができれば、人間は良い人生だったと思って人生を終えるのではないかと思います。

日々、学習して自分を成長させて、自分の周囲の人間に良い影響を与えて人生の終焉をむかえる。

それが人生かもしれません。


人間、いつ死んでしまうかわからないので、常に学んで、昨日よりも今日、今日よりも明日と成長していかないと、自分の人生とはなんだったんだ?と自問しながら人生の終焉をむかえてしまう可能性は非常に高いように感じます。


逆に、学ばない人生とは?

と考えると、ずっと人に迷惑をかけ続ける人生ではないかと思います。

仕事などでもそうですが、今、仕事ができないのはさほど大きな問題ではないのですが、学ぶ気が見られない(変化する気が見られない)というのは、周囲の支援する気力、活力まで奪ってしまいます。自分の問題だから周囲には関係ないことだと本人は思っていても、一緒に仕事をしているメンバーは本当に疲れ果ててしまいます。

そのことを幼いときに気づかせるということも重要なことではないかと思います。


ゆとり世代と呼ばれる若者(シュガー社員とも言われていますが)を会社に入れて、その若手社員を面倒みる先輩社員が精神疾患になってしまった、その社員の先の見えない教育に組織全体が振り回されて業績が落ちてしまった。最終的にはその若手社員も勝手に転職していったという笑えないような話もあちらこちらで見聞きします。

また、ゆとり教育だけの問題ではなく、その子供たちの親が同じように身勝手だという話も学校関係者からも聞きます。

この日本はどこに向かおうとしているのかというのは見えません。

ただ、自分さえよければという感覚が親世代にも蔓延してきているのは否めません。

その親世代も、今度はリストラの憂き目にあうような時代になってきました。

自分を変える、自ら学ぶ、学ぶということの本質を理解するということは、世代を超えての課題になってきました。


社会人にとって学ぶということは、今の自分を冷静に見つめるということで、他人の忠告に素直に耳を傾けるということからはじまります。

自分は自分

という感覚で社会人をしていると、その姿を冷静に子供が見続けているということになります。

親の姿を冷静に見た子供たちが、シュガー社員として社会にどんどん流入して親世代を苦しめています。

その子供たちを必死に教育しないと、その子供たちが親になって更にひどい状況をつくります。


教育の重要性を感じれば感じるほど、新しい形での教育というものを追求していきたくなります。

メソッド、テクノロジーなど最新のトレンドを追いかけて、そのトレンドを一般の人たちでもわかりやすい形にして提供していくのも当社の役割ではないかと考えています。


当社の社員は常に考えること、自分を変革すること、周囲から見られていることを意識すること、そして自分の人生を意味があるものにすることを求められています。

自分の人生を意味があるものにするのを拒否する社員はいません。

ただ、「自分にはできない・・・かも」という心の葛藤と毎日戦っています。

その時には、自分だけではできないが、周囲と協力すればできるという基本的なことを言っています。

同僚だけの協力ではできない場合には社外にも協力者を求めればいい、それでも難しければお客さんにも協力してもらえばいい、ただ、それだけのことです。

社内でも社外でも、きちんとこちらの意図を伝えて協力を求めれば、協力してくれます。

自分の仕事に意味を感じ自分の人生に尊厳を持つ人間が、本気で協力を求めれば相手は協力してくれます。
それが人間のよいところではないかと思います。

中途半端な考え方の人間がテクニックだけで相手をコントロールしようとするから、仕事も人生もうまくいかないのではないかと私は思っています。

人は潜在的にコントロールされることは嫌いますが、自分の人生はよくしたいと思っています。

その本質的な部分を理解できる人間は、すべての事象から学べるのではないかと思います。

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Posted by 森戸裕一 at 13:35│Comments(0)人材育成
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