2010年01月11日

リーダーシップとマネジメント

今月号のハーバード・ビジネス・レビューを読んでいます。

リーダーシップとマネジメント

その中で、

「マネジャー研修とリーダー教育は異なる」

という記事があります。

http://www.dhbr.net/magazine/backnumber/201002.html

◎マネジメント
・プロジェクトの計画と予算を立てる
・目標を達成するための手順を組み立て、保有する経営資源を配分する
・目標を達成するための組織を編成し、必要な人員を配置する
・組織の中に統制を敷き、組織内やプロジェクトに問題があれば解決する
・フォーマルな組織の権限や権力に依存する
・組織の活動を統制する
・複雑な環境に適応する

◎リーダーシップ
・企業や組織が進むべき未来の方向性を定め、ビジョンと戦略を描く
・その方向性、ビジョンや戦略を社員たちに理解させ、納得させ、実現に向かわせる
・非常に基本的だが、ついつい見過ごされがちな、人間関係上の必要性、価値観、感情などに訴えかけ、モチベーションとエンパワーメントを推し進める
・インフォーマルな人間関係に依存する
・人心を統合する
・変革を成し遂げる能力を意味する


リーダーシップは人と企業文化に訴えかけることで機能して、それは柔軟でダイナミックなものですが、マネジメントは階層とシステムを通じて機能する非常に論理的でスタティック(静的)なものと書いてあります。





企業内の人材育成の仕組みを考えていくのは非常に難しい仕事です。

以前、スタンフォード大学に行った時に、そこの先生から「御社の人材育成プログラムは教育工学や人材育成面でドクター(博士)を修めている人がつくっているんですよね?」と聞かれたことがあります。

企業はビジョンや事業ミッションが決まっています。

そこで決定された目標を達成するための戦力となる人材を育成するのは何よりも大切な仕事になります。

その枠割は研修会社やコンサルタントが担っているのではなく、組織のリーダーが担っています。

マネジメントを行う役割の人間にリーダーシップを求める場合もありますし、マネジメントは担わないが先輩や上司として後輩や部下の育成を担っているのはリーダーです。


リーダーには、人に関わるという覚悟が必要になります。

自分のことしか興味が無いということでは役割を全うすることができません。

起業などをしても、社員を雇えない、組織をつくれないという方もいらっしゃいます。

個人としては優秀でも、人と関わることができないということになるのでしょう。

管理職として抜擢されても、部下や周囲のメンバーと真剣に関われない人材は苦労しています。





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Posted by 森戸裕一 at 10:55│Comments(0)組織改善
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