2008年03月03日

人の頭脳のグリッド化(その2)

以前、人間の頭脳(CPU)のグリッドコンピューティング化について投稿したと思います。

ただ、最近、思うのは、どの頭脳(CPU)でもよいというわけではないということです。

コンピュータのCPUは製品の出荷時に点検されて品質管理は徹底されていますが、人間の頭脳(CPU)は一定ではありません。ただ、その頭脳もIQが高ければ良いのか?というとそうでもないということです。

グリッドする場合には極端に一人の頭脳(CPU)の性能がよくても全体で考えると大きな影響は与えません。それよりも人間の頭脳をグリッドさせて最大の性能を引き出すためには、グリッドのグランドデザインをきちんと事前に書いておくということが重要だということです。

企業などでは、それを組織マネジメント(ヒューマンリソースマネジメント、コンピテンシーマネジメント)などで語りますが、地域活性化などを意識したコミュニティビジネスなどを考える場合にも同じと思います。志さえ持っていれば誰でもよいという考えでプロジェクトチームを作ると調整にばかり時間がかかってうまくいきません。

まちづくり

の中でも書いてありますように、ワークショップなどを開催して合意形成をしようとしても、参加できなかった人の中やワークショップの最中にもモンスター住民がいれば合意形成は非常に困難になってしまいます。地域住民の合意は必要なのですが、ある程度はスピード感を持って、前へ前へ進めていく推進者と地域のしがらみがわからない異邦人の存在も必要と思っています。

それらの爆発的に推進していく道具として、インターネットは使えるという印象を持っています。

地域の問題を、地域の人間以外が解決する。

当然、地域を視察したり、討議したり、報告したりするのが面倒なので、誰も、自分の居住地域以外のことなどやりたがりません。

ただ、それが時間的な拘束や地理的な問題まで解消できれば・・・

地方都市などの活性化に大きな変化が現れるかもしれません。

地方都市に行くと、自分たちがいかに不遇化・・・ということを語られる方が多いことに気付きます。
ただ、それを『どうすれば活性化できるか』という未来志向に変えることは、インターネットの恩恵を最大限に活用することにより異邦人でもできそうな気がしています。

地方都市の中でも、そこに住んでいる人たちが『はっはっは!森戸さん、私たちはインターネットも使わないんですよ!』って、自慢げに「できない理由」を述べられない地域は活性化の余地は残されていると思っています。

できない理由が先に出る人は、頭脳のグリッドからも外れますが、その前にインターネットという知識交換網からも自ら外れているということでしょう。

ただ、勉強をしたい、本気で自分たちの地域を活性化したい、自分の能力の限界を知りたいと思っている人には、インターネットで共有されている情報、インターネットを介して情報交換ができる人たちは本当に価値あるものになります。

見えない人は存在しないと同じ

という考えを私は持っています。

世界の人口が、日本の人口が、どれくらいいようと自分が知りあっていない人はこの世に存在していないと等しいと思っています。ただ、実際に会って知り合いになっていたという流れが、インターネットの爆発的な普及で、自分の考えに共感できる人にブログやSNSなどの情報発信ツールを通じて会うきっかけができるということが増えてきました。これは今までになかったことです。

現に、私は地域ポータルサイト構築のために北海道、佐賀、鹿児島など福岡以外の地区の方々と情報交換をしてしている中で、新しい地域ネットワークを広げています。

また、この7年は全国47都道府県の中小企業の経営者5万人くらいの方々の前に講演者として露出してきました。その模様などをネットで配信して多くの方々に名前を知ってもらいました。

今までは知りあえなかった人と知り合うことができるのが、インターネットのビジネスや地域活性化におけるインパクトです。そういう意味では、すべての人たちが自分の先生になります。

学ぶ気さえあれば、インターネットの中にはたくさんの先生がいます。

人の頭脳のグリッド化(その2)

ウェブ時代 5つの定理 この言葉が未来を切り開く
梅田望夫 (著)


インターネットで師匠を見つけて、自分の能力を高めていくいう部分では参考になります。

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Posted by 森戸裕一 at 12:55│Comments(1)地域貢献
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ナレッジネットワーク株式会社代表取締役森戸裕一さんのブログのテーマです。人材育成の会社の社長さんのブログですが、次の時代を見据えた記事がいっぱい書かれています。武雄市長の...
次世代リーダー育成の考え方【高槻ライオンズクラブ物語2008続編】at 2008年03月04日 09:50
この記事へのコメント
ときどき、拝見させていただいています。今回トラックバックさせていただきました。よろしくお願いいます。
Posted by 中川 at 2008年03月04日 09:53
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