先日、弊社主催のBPS(ビジネスプロフェッショナルスクール)で『サバイバビリティ時代の本格到来!あなたの明日を変えるキャリアづくり講座』を先日開催しました。
http://www.seminar-info.net/curriculum/special/
新しい時代を迎えて、自分のキャリアをどのような形で形成していくのかを考えている人は多いと思います。
学生には、自分がやりたいことを探すよりも自分がやりたいことがわからないのであれば指示されたことを確実にしっかりとやるということを心がけるように指導しています。今の20代の人たちの特性と言ってしまうとかわいそうですがやはり根気がありません。忍耐力、継続力、協調性、素直さなど将来的に自分がリーダーになった時に必要となる資質については20代は修行の時期であると割り切って頑張ってもらうしかありません。
今回のBPSで扱っているのは、社会人としての基本動作はできるという人に対してキャリア形成などについてディスカッション形式で学んでもらっています。
近道を探したり、机上の空論になってしまうスキルを習得したりするのではなく、場の中でどのような意識でいるのかということを自覚してもらうということになります。
自分の組織が好きであるか、嫌いであるか というのを論じるだけでは意味がなく、なぜ、好きなのか?なぜ、嫌いなのかのレベルまで落とせば、自分が立ち振る舞うべき方向性が見えてきます。その立ち振る舞いで周囲が反応してきますので、その反応から学ぶことは多いものです。
一番、学べない人は「自分が所属している会社、組織なのにそこに無関心」という人ではないかと思います。
無関心は楽(らく)かもしれません。
ただ、その楽な状態からは何も学ぶことはできないので、そこに所属していること自体が無意味になります。
その無意味な状況を自分がつくっているということに気付いたら、周囲に組織に関心を示すことで自分のキャリアも見えてきます。会社とは関係ない部分で自分のキャリア形成に必死になっている人を見るとさびしいものも感じてしまいます。
結局、その人の協調性の無さが自分のキャリア形成を妨げているだけなんです。
今日は、3月17日(火)に予定されている新卒学生の就職イベントの打ち合わせを社内で社員が行っています。
企業の人事担当者の方々に参加を打診する中で、
「すでに選考段階に入っていますので、今から新しい学生に会うということは・・・」
という返事をもらうということも、当社の営業から聞きます。
大学3年生のこの時期にすでに囲い込まれて選考段階になってしまっているという採用活動はどうなんだろう?と思いながら、「何か変だな?」と思うと、何かを仕掛けないと気が済まないと思って、
社員に、
世の中に「なにか就職活動、採用活動が変じゃありませんか?」と問いかけるための一石を投じるイベントをやりなさい
と言っています。
今の政治も同じですが、「何か変だ」と思っても、行動を起こさない人が増えています。
日本では、仕方無い という諦めにも似た感情で現状を批評はするがそれに行動をおこすということをやらないのが普通の感覚になっています。
当社では、仕事というものを考えた場合に、
その仕事を完璧にこなすと誰の役に立つのか?
社会的にどのような影響がでるのか?どのような価値を提供するのか?
ということを社員には考えてもらっています。
単に目の前の仕事をしていますというだけでは、よいサービスも作れませんし、お金は少しもらえたとしても長続きしませんし、なによりも仕事が楽しくなりません。
3月17日に以下のようなイベントをおこなうことが、個々の社員のどのような成長につながり、そのイベントを成功させることで社会にどのような影響を及ぼすことができるのか?ということを、必死に考えさせています。
http://www.kg-wan.net/BizPASS_seminar/challenge/notice.html
1月にもイベントを行いましたが、イベントに参加している学生の表情が他の就職イベントとは全然違うという感想を参加した企業の方々からいただいています。
表情ができるのは、考えているからです。
自分では考えていると感じている状況でも、他人の評価がもらえないものは考えてないに等しいというのが、私の基本的な考え方です。
考えることができなくなった学生に、考えるという意味を仕事の中で説明できなくなった若手社員に、考えることでしか成長できないということを教えていきたいと思っています。