昨日のセミナーは非常に好評でした。
若手社員の皆さんがセミナーの企画から運営まで行ってくれていたので、今回のセミナーは彼らの大きな自信になったのではないかと思います。
若手社員は、ひとつのきっかけで大きく化けることがあります。
それまで蓄積されてきたモノ(情報・知識)が何かのきっかけ(タイミング)でつながるという感覚に近いのでしょう。それを演出してあげるのが上司の仕事です。
そんなきっかけを今回のセミナーでは上司の皆さんがつくれていたような気がします。
セミナーというイベントは気遣いの塊です。
企画の段階から参加者の気持ち、場の演出などを考えながら頭の中で成功イメージをつくっていきます。
そのイメージが企画担当者間でずれていると、よいイベントをつくることができません。
ですから対話が必要になってきます。
今回も対話を重ねて関係者に理解をもとめてきました。
外部の人間である私の立ち位置はクライアント企業にとっては微妙な存在で、やはり外様的な扱いを受けますので、外様であれば外様としての役割を演じることに徹します。
よそもの(社内のシガラミは気にしません)
ばかもの(そもそも固定概念を持ちません)
わるもの(社内の人間関係にしこりを残しません)
相手の会社の社風を変えるくらいの意識で関わっていかないと小さな変化もつくることもできません。
その時に抵抗勢力になるのは、先方の会社の中間管理職になります。
本来は自分たちがやらないといけない仕事ということを自覚していますので、外部から入ってきて好き放題な発言をされるというのは面白いはずはありません。
だから、あえてその刺激分子的な動きをします。
挑発的な発言もします。
ただ、そこに反発を覚えてくれることを狙っているので、その反発を改革パワーにしてもらいます。
全員営業
などとヌルイことを言っている会社もありますが、全員でこの仕事を成し遂げますくらいの覚悟では小さな成果もでません。皆の協力を仰ぐことは重要ですが、腹の括れているリーダーが「これは自分の仕事だ!」という意識で真剣になってもらわないと組織の本来の力は引き出すことはできません。
他人事みたいな発言は論外で、自分の人生の一部の会社での仕事は自分事でないと困ります。
仕事ができない人間は、チャレンジするときには自分事のようなことを言いますが、どこかで保険をかけます。その保険は「みんな事」という保険になります。自分で覚悟をしたはずなのに皆でやってできなかったのであれば仕方ないなどの発言が出てきます。
それが甘さです。
本物の仕事人になるということも簡単ではありません。
ただ、そのような仕事人は他人の雇用も生みだしたり、他人の成長も助けます。
そんな人間はたくさん生まれることが世の中をよくすることでもありますし、社会起業家的な考え方とは少し違いますが、企業人の育成などを仕事としている私からするを強い人材をつくるために強い人材をつくれる人材を育成するというのは理にかなっています。