今までの成功は、何が機能したと思いますか?

森戸裕一

2010年10月22日 16:04

今までやってきたことの中で、何が成功して、何が失敗したのか?

ということを語るのは難しいと感じています。


ビジネスの中で失敗したと思っていることはほとんど無く、タイミングが悪かったものに関してはタイミングがくるまで寝かせているだけですし、力不足だったものは力を蓄えてから再度挑戦します。


ただ、独立するときに社員を雇用する意味というものを徹底的に考えた中で、今は社員を抱えている中でいろいろと考えることがあります。


会社勤めだったころには無かったプレッシャー、仕事を継続して雇用を継続させないといけないという感覚、それから給料を払い続けるという苦しさ、売上というのは浮き沈みある中で社員の給料を浮き沈み、遅配させることはできないというルールの経営という仕事は簡単ではありません。

自分の給料は遅配、会社への貸し付け

そんなのはあたりまえの中で、働いてくれている社員の給料を払い続けるという恐怖とどのように戦い続けるのかということをいつも考えています。

そういう意味では、今まで、社員への給料の遅配などはなかったということは成功だったと言えます。

これは単純に社員が給料以上の働きをしてくれているからで、一般的な会社がどれくらいの給料をもらっている、自分の生活レベルを守るためにはこれくらいの給料が必要だ、などと社員が言い出したら、確実に給料は遅配してしまうかもしれません。

一生懸命に働いている社員の給料を上げたい

しかし、

会社を潰してしまったら社員の生活の礎さえもなくなる

そんな葛藤の中で、がんばっている社員を見ると泣き言も言えません。


日本の不況は本質的な部分では空洞化、従来型の産業構造の崩壊など非常に根深いものです。

今の日本人の給与水準を守って国の運営や会社経営をやっていたら確実に崩壊します。

ワークシェアなどをやりながら、なんとかやりくりして生き延びていく企業も増えてくると思います。

給与水準というのは下がってくる中で、

バブル

という言葉、

懐かしい響きです。





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