2008年04月20日

アイデアを実行に移し、トレンドという形で成功に導く

昨日は、際コーポレーション株式会社の中島社長の講演をお聞きしました。

アイデアを実行に移し、トレンドという形で成功に導く

懇親会の時に中島社長とお話をしましたが、私が福岡を本社としてビジネスを行っているという話をしたら興味を持ってもらったようで、自分は福岡県田川出身だとおっしゃっていました。

私が社会人になった年である1990年に際コーポレーション株式会社を設立して、翌年に米軍の基地の街である福生に『韮菜万頭』をオープンされています。その後に、全国的にも有名になった『紅虎餃子房』、『万豚記』『胡同マンダリン』などの人気店を次々と出店してこられています。

昨日の講演では、飲食関連での起業についてのアドバイスだけでなく、モノの見方、モノの考え方までシンプルに語っていただけました。


最近では、

2003年には野趣溢れる野膳懐石が味わえる『草門去来荘』、
2005年には京都に『柚子屋旅館』を誕生させ、和の分野に本格的に進出。
一方で、インテリアや衣料品の店舗開発も積極的に進め、グループ店舗328店、直営飲食262店を展開中。
市街地活性化や旅館など多方面でのコンサルティングも行う。

とプロフィールにありますが、地方都市の活性化まで行われているようです。


講演の中で、

「どこにもないものをやるのではなく、どこにでもあるものを使ってトレンドを創る」
「その地域に、お店に、誰をつれてきて、何をするのかをイメージするのが重要」
「飲食もファッションも一緒で、ライススタイルを提案することでキャラがたつ」
「うんと専門的にするよりも、ちょっと専門的くらいの方がクチコミが広がる」
「立地が悪いところでファーストフードみたいなことをしても意味がない」
「名前は重要、名前でお客さまはイメージを確立する、あとはお店が名前負けしないように頑張る」
「人がかっこいいというものを追い求めるのは、かっこわるい」
「嗜好性があるモノのトレンドには飽きがあるが、循環性もある」
「ターゲットを絞ったコンセプトを作ることでイメージができる」
「飲食の世界で地方都市進出は難しい、東京から進出するときに地元のモノを使っても地元のヒトに支持されない」
「地方都市は外部からの進出者を遮断することで、地元の結束を作っている」
「世の中ではメタボ対策と言われないがも、食のトレンドはメガになっている、それが人間の面白い所」
「カネを儲けたいと思うのであれば、カネが儲かる商売を選択しないと難しい」
「不思議なことにカネを稼ぎたいと口で言いながらも、カネが儲からないビジネスでジタバタしている人が多い」

などの言葉が非常に印象的でした。


さて、今日はというと博多織の岡野さんが六本木に出店されたawaiに行ってきました。

アイデアを実行に移し、トレンドという形で成功に導く

日本を代表する建築家でありプロデューサーの吉柳満氏が、店舗デザインを担当されています。

アイデアを実行に移し、トレンドという形で成功に導く

六本木経済新聞にも記事が掲載されています。

今日は、ちょうど吉柳氏も来店されており、少しお話をしました。
awaiの店舗デザインも素晴らしく、着物という日本古来からの伝統工芸の魅力を引き出す斬新なデザインを見に行くだけでも価値がある店舗と思います。

岡野さんは、もともと着物のメーカーですから、自分たちで商品開発ができるという強みがあります。
直営店舗を持たれることで、お客さまのニーズなども反映した商品開発ができるようになってきています。

モノづくりへの回帰ということで言うと、梅田望夫さんの話などにはいつもモノを作るエンジニアが未来を作る的な話が多いのですが、日本はやはりモノづくりで世界的な競争を勝ち抜いてきた国なので、伝統工芸などのモノづくりの歴史が途絶えることがないように我々が伝統を支えていくことも重要なのではないかと思います。

awaiで着物などの展示を見ていたら、お客さんで来ていたawaiの隣にあるアトリエGALLERIA645の西城さんともお知り合いになりました。

アイデアを実行に移し、トレンドという形で成功に導く

西城さんは、有田・伊万里焼を六本木の店舗とネットなどでも販売されています。
また、有田と東京を行き来して伝統工芸の良さを東京というマーケットに伝導している方でもあります。

私もお話をしていて非常に勉強になりました。


伝統産業の復興のためには、様々な壁があるように感じます。
我々がコンサルティングなどで話をするようなことはメーカーさんも知識としてはご存知です。
ただ、その知識がなぜ行動につながらないか?
というと、商社・販社の方々とのしがらみもあると思いますが、もうひとつは成功のイメージを持つことができていないということがあるのではないかと考えています。

知識として情報を提供するだけでなく、イメージとしてプロセスを示さないと行動にはつながりません。
伝統産業が変わるというプロセスは、まだまだ産地では共有されていませんし、そのイメージを全国の産地で共有するためにはネットの利用は不可欠になります。そこらへんのサポートをサイバー大学の世界遺産学部などではできるのではないかと思います。

現在の伝統産業が抱える問題を具体的にどのような形で課題設定して解決していくべきか?

ということは、博多織の岡野さんが体現してくれているような気もします。

現状を打破するモデルとして彼らが成功するように消費者である我々がそれを支えるということが、日本の将来を支えるということになるのではないかと思います。


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Posted by 森戸裕一 at 23:58│Comments(0)講演
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