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2008年07月31日

コンサル用語はチャラい?

シナジーやエンパワーメントなどの難解な言葉を追放する運動が起きているようです。

http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200807300056a.nwc

英国での話ですが、

約500の自治体が参加する地方政府協会(LGA)は、住民に政策を的確に伝えるため、意味が不明確でなじみの薄い100の英単語を「禁句」とするよう提言、“脱お役所言葉”を訴えているようです。




日本でもコンサルティング会社や大企業では当たり前のように使われている言葉が多いように感じます。

相手がイメージしにくい言葉を使って煙に巻く?

そんなつもりはないのでしょうが、そう見られても仕方ない言葉です。

コンサルタントになることを志望している学生や実際になった(呼ばれている)若手社員などの口からもこのような言葉が出てきます。ひどい場合には、これらの言葉でしかしゃべれないのじゃないのかというくらい意味不明な説明を受ける場合もあります。

経験の無さを誤魔化しているのはわかりますが、やはり相手に理解してもらってのコミュニケーションなので、自分の言葉を相手の言葉に置き換えるという能力を兼ね備えてもらいたいものです。
  


Posted by 森戸裕一 at 08:44Comments(2)ビジネススキル

2008年07月30日

企業、地域再生は個人の意識改革から

企業を生き返らせるために、森戸さんならどのような手段を講じますか?

ということを聞かれることがあります。

企業というのは人の集まりなので、人(社員)の考え方を変えさせないといけないのではないですか?

というのが私の回答です。

このような企業再生と地域再生は似ています。

そこの住んでいる人が何ができるのか?

ということを考えて、地域資源としての住民に何を生み出してもらうのかということを考えてもらう必要があります。

自分は何もできない

ではなく、

自分でも何かできるはず

と考えてもらうことが重要です。


企業再生でも、社員の意識や考え方が変わらないと戦略だけでは成功しません。

社員の意識、考え方を変えさせるための研修の依頼も増えています。

自分の可能性を引き出すのは自分でしかなく、その可能性を引き出すための考え方をインストールする必要があります。


会社が何かしてくれるはず

国は自治体が何かしてくれるはず

という意識がある限りは、人間が本来持っている生命力が衰えますし、その生命力の減退から創造性や革新性が失われてきます。

リーダーシップやロジカルシンキング、コミュニケーションなどから会議のやり方の変革まで様々な研修の依頼が入ってきますが、その前に必要な教育は、自分自身が主役だという再認識させる教育だと思っています。  


Posted by 森戸裕一 at 23:25Comments(0)ビジネススキル

2008年07月29日

真剣になることで見える景色

昨日はアジアン・ブリッジ・プログラムの『NIJIの会』発足記念セミナーで講演をさせていただきました。

多くの方がご参加されていて、講演の方にも熱が入りました。

今回のプログラムは昨日も投稿していたように海外からの留学生に地元(北海道)の企業に就職してもらい、企業の組織力と創造力をアップさせるのが目的になります。

今回のプログラムが経済産業省から全国の地方都市にも展開されているというのは、後に続く施策(たとえば労働人口の低下による外国人の就労条件の緩和など)と確実に絡んでいます。規制緩和で労働環境、経済環境が変化してから動いていても手遅れで、今から3年後、5年後を見越して先に動かないといけないのがビジネスの常識です。

それを、昨日の講演では話をしました。

非常に好評だったようで、安心しました。



企業の変革、成長に限らず、人の変革、成長もタイミングというものがあります。

日本も地方都市も、今が大きな変革点になっています。

今、動かなかったら将来的に大きな問題を抱えることになります。


地方行政などでは、すでに再生機構に管理させる手前になっても職員や市民の意識が変わらないところもあります。

中小企業などでは、創業社長が先行きは不透明だといって前進を躊躇している場合もあります。

個人では、給料が上がらない、がんばっても認められないと子供の言い訳のような理由で仕事に邁進できない人たちも増えてきています。


当社の社員には、

真剣になってはじめて見えるものがある

今、真剣になれない人間は将来的にも真剣になれない

と言っています。


最近では皆の生命力が落ちているのか、〇〇になれば動きますという感覚でのモノ言いが増えているように感じます。



同じ風景を見ていても、実は個人の意識の問題で見えているものが確実に違うというのは私の持論です。


北海道は、ヨソモノの私から見て、このように見えます

ということも昨日はお伝えしました。


気分を害された方もいると思いますが、外部からどのように見えるかということはきちんとお伝えしないと将来的にも変革はできません。

私は、ヨソモノとしての役割を果たしたまでです。



札幌の書店に入ったら平積みの書籍も、『崩壊』、『破たん』という言葉が多いのが気になりました。



さすがに、

「じゃあ、森戸さん、どのようにしたらいいのか教えてくれよ!それに納得できれば動いてやるよ!」

という自分たちが動かない理由を正当化しようとする意見はでませんでした。(笑)

昨日の参加者の皆さんは、非常に紳士的な方々でした。  


Posted by 森戸裕一 at 17:07Comments(0)地域貢献

2008年07月28日

アジアン・ブリッジ・プログラム

昨日から札幌に入っています。

今日は、アジア圏から日本に留学で来ている学生が地方都市で活躍するためにどのようなな施策が必要になるかということを講演したいと思います。



アジアン・ブリッジ・プログラム

『新しい時代の人材育成戦略とグローバル化時代の事業展望』



経済環境の変化への対応や継続した事業拡大を考えた場合に、次世代人材の採用や育成計画が重要だということは誰しも理解できると思います。その中で、グローバル人材の活用ということを検討するということは地方都市の企業などでも必要になってきています。

ただ、その検討のタイミングが非常に難しく、誰しもが行動するタイミングでは遅すぎます。

実際に九州などでも、大学などの留学生には東京の商社などの流通関連企業からの求人が増えています。

情報に富んでいる首都圏の企業が先行して行動をして、中小企業や地方企業はどうしても遅れてしまいます。

これからの企業経営には、今まで以上に情報が必要になるということはご理解いただけるのではないかと思います。


そんな経済環境の中で、私たちが住んでいる地域、お世話になっている地域を盛り上げるために私たちはどのようなことができるのか?

仕事を通じて地域貢献を考えることは重要で、CSRのような観点だけではなく経済基盤、マーケットを創るという意味でも考えていかないといけません。ただ、それがビジネスとして機能していけば、こんな楽しい仕事はありません。

マーケットがある地域にビジネス基盤を作るのではなく、自分たちが存在している地域を活性化する

ということを考えながら、人材採用支援、人材育成支援、企業の組織力強化の仕事に取り組んでいます。

グローバルスタンダードとなるビジネススキルと、日本人特有のヒューマンスキルをブレンドした次世代マネジメントの考え方、そこに地方都市の地理的な特性を加味した形での地域特化型の企業戦略を考えることのお手伝いをしています。

九州で考えると、明治維新などの歴史をひも解いても、九州の人たちは自分のスタイルにプライドを持っていると感じています。ただ、そのプライドをうまく引き出していかないとただの変化に弱い地方都市の人たちの特性だけが目立ってしまいます。

学生の就職支援もしている中で、学生から見て、かっこいい九州人のスタイル創り、日本の国力が弱くなっても、九州だけは何とか地理的な特性を生かし国を牽引することができないかなどのことも考えています。

自分の人生をどのようなものにするのか?

ということは自分が決めることですが、移動しながら狩猟をしていた欧米の民族と違い、定住して農耕をやっていたアジア民族としては、自分たちが住んでいる地域を盛り上げるということを仕事とできれば、本当にやりがいを感じることができますし、後世のために自分の人生をかけてもいいなと思います。


労働でお金を得て、そこそこの暮らしができればいいという考えが蔓延し、逆にだれもが誰かに頼るような社会になり、頼られている国は財務的にも苦しい状況になり、国際競争力も落ちて崩壊の一途をたどっていることを薄々気づいていても、その事実から目をそらす、現実感が無いということで自分たちだけは逃げ切れるのではないかと淡い期待をすることに違和感を持ってしまいます。

自分たちができることは、確実にやる、真剣にやる

というのが、かっこいい大人だと思いますし、その姿を次世代を担う人材に見せて、彼らの気持ちに火をつけるのが我々の世代の仕事ではないかと思っています。



ガクログインターンシップ特集が更新されました。



学生の皆さんにはインターンシップを通じて、仕事の楽しみ、かっこいい生き方、仕事への取り組み方、考え方などを学んでもらいたいと思っています。




さて、今日も地方都市活性化のために何ができるか考えながら様々な人たちと交流したいと思います。

  


Posted by 森戸裕一 at 13:00Comments(0)地域貢献

2008年07月27日

労働意欲

「働きがい」という言葉があります。

労働に対しての対価である賃金の伸びが低くなると労働意欲は低くなるのか?

何のために働いているのか?

労働の対価である賃金をもらうためだけに働いているのか?



いろいろと考えさせられる統計資料が公開されています。

労働経済白書(平成20年版)
http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/08-2/index.html

労働の対価が称賛であったら?

労働の対価が名誉であったら?

労働の対価が社会の変革であったら?

労働の対価が人の気持ちの変化であったら?

労働の対価が・・・

目標管理という成果主義の考え方が本格的に日本に入ってきて10数年が経ちます。

日本人という「人の目を気にする」、「マイナス評価を嫌う」、「個より集団でいることを望む」特性を持つ民族のマネジメントをどのような形にしていくのかということを真剣に考えないといけないような時期がきています。

誰かがやってくれるのではなく、自分がやる

私たちができることは、若年労働者や学生に対して「お金を得るために働く」だけでなく、「次世代を創るために働く」という意識を持たせることではないかと思っています。

そのためには、人生も折り返しを過ぎている人たちも一緒に次世代ということを真剣に考えることが重要になってきています。

給料が安いから、上司が自分のことを理解してくれないから、会社が・・・

そのような理由で「働きがい」を感じることができない大人を、子供や学生はどのように見ているのでしょうか?

私がそのような親の子供だったら、大人になりたくない、仕事ってやりたくないって思いそうです。  


Posted by 森戸裕一 at 12:27Comments(0)ビジネススキル

2008年07月26日

ファイナルバーゲン?

福岡は焦げつくような暑さが続いていますが、昨日は午前中は企業でリーダー研修、午後は企業の人事担当者向けセミナーを行いました。

研修の方が、先日の他の企業でのリーダー研修もそうですが高い評価をいただいたようです。
研修については、講師としての本気度を評価してもらったということは非常にうれしいものです。
本気で、その企業の業績を改善したい、社員の働きがいを高めたいと思って講義をしているものが伝われば、受講者も気持ちが入ってきます。

午後からの人事担当者向けのセミナーですが、

日本全体は景気の不透明感から大手企業を中心に人材採用などについても抑制傾向に動き始めています。

東京の大手企業が採用抑制をしてくると地方の企業に人材がまわってくるか?

というと、東京の不景気感は地方企業も直撃しますので、地方企業も採用抑制ということになって、就職については、再度、氷河期が再来する可能性もあります。

そんな中で、

リクルート:入社決定後、企業から仲介料 成功報酬型で新卒者紹介--九州でスタート

 リクルートは学生の入社が確定した時点で企業から仲介料を受け取る「成功報酬型」の新卒紹介サービスを今月28日、九州で始める。昨年から三大都市圏でスタートした新事業だが、福岡、佐賀、熊本、鹿児島の各県に所在する企業にも広げることにした。

 「就活2ndステージ」と題した新サービスで、会員登録した来年3月卒業の学生に企業を紹介。企業側は内定を出した後、入社するという誓約書を得た段階で45万~50万円の報酬をリクルート側に支払う。学生の登録は無料。

 リクルートは「大手が大量採用を行う中、中小企業は人材確保に苦労している」という。一方、同社が6月に行った調査では、約2割の学生が内定を得ておらず、「企業と学生のニーズに合わせたサービス」とPRする。企業側の問い合わせは、同社の九州担当窓口。学生は同社ホームページから申し込む。

毎日新聞 2008年7月19日 西部朝刊


という新聞記事を見つけました。

なんというか、言葉は悪いですが、アパレル業界の在庫一掃のファイナルバーゲンのようです。

人材確保に苦労している中小企業、地方企業の人材戦略(採用、育成)には経営的な観点で別の問題があると私は感じています。

中小企業や地方企業の本質的な問題は、採用してから人材を育成する基盤が整っていないということもあるので、雇用が流動化する中で、短期間で若年労働者に帰属意識、成果を実感させる仕組みが整っていません。

その本質的な問題を解決しないと、就職できない学生と採用できない中小企業をマッチングさせても、離職、さらに第二新卒市場で、再度、人材データベース登録、さらに採用できない企業への人材紹介という人材紹介業の方々の人材ころがしのスパイラルにはまってしまいます。

学生には自分の将来をきちんと見越した人生のキャリアプラン設計、会社ではなく働く地域への貢献を考えた上での働きがいの考え方などを教えていきたいと思っています。



中小企業や地場企業には、データベース紹介に頼るのではなく、実際に次世代の地域経済を担う学生の育成にも携わってもらうという選択をしてもらい、私たちと一緒に人材採用、育成について真剣に考えてもらいたいと思っています。

昨日の人事担当者向けセミナーに参加していただいた人事担当者の方々には、

どれくらい当社の「志」が伝わっただろうか

これから、講演やセミナー、実際に企業のご支援を通じて、当社の「志」を理解してもらいたいと思っています。  


Posted by 森戸裕一 at 12:36Comments(0)人材採用

2008年07月25日

お客さまへの熱意の見せ方

昨日は東京に日帰り出張でした。

午前中に2件の打ち合わせ。

午後の打ち合わせが14時からということもあり、お昼の時間に、

ヒューマン・キャピタル2008

をのぞいてきました。

様々な会社がe-Learning制作ツールや目標管理など運用ツール、人材採用、育成などのソリューション製品を展示していました。日頃からお世話になっている会社も多かったので、挨拶もかねて会場を1周まわりました。

名刺交換なども、あちこちで行って、タクシーで霞が関ビルに。

午後の打ち合わせも非常に有意義なものでした。


打ち合わせ後の懇親会も途中まで参加して最終便で福岡へ。


そして、今日の朝に電子メールを確認していると、昨日のヒューマン・キャピタル2008で名刺交換した担当者の方からメールが届いています。

たわいもないことかもしれませんが、伸びている会社の営業担当者はこのようなところがきちんとしています。

相手のどのような形で自分たちの熱意を伝えるのか?

相手が想像もしていないスピードで対応する

簡単ですが、非常に重要なことです。

さて、今日は午前中は某企業の教育担当者向けの研修を行ってから、午後からは人事・教育担当者向けのセミナーです。  


Posted by 森戸裕一 at 07:36Comments(1)ビジネススキル

2008年07月24日

総務省の九州ウェブ大賞受賞

昨日、総務省九州総合通信局の「九州ウェブサイト大賞2008」の発表があり、弊社が支援しています福岡県中小企業振興センターの『ふくおか経革広場』が入賞しました。

http://www.kbt.go.jp/press/080723-3-1.html



ふくおか経革広場が、地場企業の情報化推進による経営革新を支援するために立ち上げられた情報ポータルサイトで、福岡県下のパブリックセクターの情報化支援施策や企業の情報化を支えるシステム開発会社、ITコーディネータ、経営コンサルタントなどの方々のご協力で成り立っています。特に公的資金などを使って運営していないところにポイントがあります。

今回の受賞に際して、九州総合通信局の評価委員の皆さんからいただいた評価としては、映像配信などを使って情報化をわかりやすく解説している、とくに人にフォーカスして構成されているのでコンテンツが興味深い、他の公的機関のサイトや民間運営のサイトのコンテンツと連携してポータル本来の機能を有しているなどの評価をいただいています。

地方都市の活性化は地方都市の力で、その力は公的機関だけの力ではなく産学官の協力のもと継続した形で力を発揮することができるスキームを作ることで地方都市は本来の力を発揮できるようになりますし、自立することができると思います。

今回の産官連携によるポータルサイトが賞を受けたことは非常にうれしいことです。

今後ともコンテンツの充実と、関係先との連携強化を図りたいと思っています。

  


Posted by 森戸裕一 at 12:27Comments(1)地域貢献

2008年07月23日

当たり前なサービスこそ難しい

どんな困難な仕事でも、私たちを信じて依頼してもらった仕事を「できない」と言わない。

私が起業してきてから守ってきた仕事への考え方です。


「できないこと」は早い段階で「できない」と言わないといけない

ということをプロジェクトマネジメントなどを教えているときに新入社員や若手社員に対して言います。

お客さまは、あなたに仕事を任せているのではなく、会社に仕事を任せているのであるので、早い段階で会社の他のメンバーにアラームを出して助けを求める必要があるということです。チームで仕事をしている際の基本です。

ただ、プロとして仕事を受けている人間は、お客さまが「できるのではないか」と期待して任せてくれた仕事に対しては、退路を断って「できる」ようにする覚悟が必要になると私は考えています。

自分の看板で勝負しているのであれば、できないことを何とかするという姿勢がないと、誰でもできる仕事はビジネス的な面でのメリットは少ないものです。

何とかするという姿勢が自分を会社を成長させてくれます。

当社の社員には、プロとして通常の会社の社員は「できない」と思う仕事であればあるほど、「できる」ようになるために徹底的に工夫してみなさいと言っています。その生みの苦しみを経て、仕事力は培われます。安易にマイナスワードを口にして考えないということが習慣化すると成長が止まります。


半年くらい前に某企業の新規サービスのプロモーションを依頼されました。

個人情報保護の観点で、営業担当者などが交換した名刺管理を会社としてどのように管理するかということを解決するシステムです。

仕組みは、いたって簡単で1日の営業活動などで交換したお客さまや取引先の名刺を会社で管理するものです。特に中小・中堅企業などのセキュリティ管理体制を作るためには使えます。

名刺は立派な個人情報なので、社員が個人で管理するのではなく会社で管理する方が安全です。

会社を辞めると名刺などのお客さまの個人情報を持ったままで会社を移動するなどのことが横行している業界では通用しないシステムかもしれませんが、個人情報保護法が施行されて個人情報は会社で管理するということは当たり前になった現代では必ず必要となるシステムです。また、情報管理だけでなく、情報を集約することで営業戦略の立案にもつながります。

システム的に簡単なので、利用イメージがつかないという声も多かったので、営業プロモーション用に映像を作ってみました。



個人情報である名刺を組織管理するだけでなく、組織として人材を育成するシステムとしても活用を考えられています。

営業担当者が交換した名刺をもとに、上司が部下に営業アプローチの方法を教えたり、営業組織のマネージャーが部下が交換した名刺を並べて営業戦略を考えるなどのことも可能になります。

当然、名刺はイメージスキャンするだけでなくOCRでデータ読み込みも行っているので、そのデータにひも付けて営業日報や取引情報管理を行うことも可能です。仕組みは簡単でも使い方は無限大に拡がります。

このような映像を見せてあげるとお客さまは、自分でビジネスイメージを作ることができます。

私たちの会社の仕事は、そのようなシステムの活用イメージをきちんと市場に伝えることです。そのために映像制作などの仕事も行っています。知識だけあって、行動につながらないことは世の中にはたくさんあります。その知識を行動につなげるためにはイメージ化で背中をひと押ししてあげる必要があります。

営業担当の人たちも、活用イメージが映像などで理解できれば、お客さまにきちんと説明ができます。
また、このように映像配信サービスのサイトなどにイメージをアップしておけば、お客さまにメールでも案内ができます。
また、以下のQRコードを携帯電話で読み込むと、先ほどの映像は携帯電話で見ることもできます。



営業担当者は携帯電話でもお客さまに活用イメージを説明することができます。

IT関連のツールは利用イメージがはっきりしていれば大きな力を与えてくれます。

皆さんの会社で、イメージ化で営業担当者、お客さまの行動を後押ししてもらいたい仕事がありましたら、ご相談ください。

映像によるイメージ化、マニュアルによる標準化、研修による根付かせ化のサポートは当社の得意分野です。  


Posted by 森戸裕一 at 04:13Comments(0)ビジネススキル

2008年07月22日

しょうがなくない

昨日のテレビ東京の「カンブリア宮殿」は『世界を救う社会起業家たち!』でした。

ソーリャルアントレプレナーと呼ばれる彼らの仕事については、社会的意義が高いものですが、その志を事業にして継続するのは並大抵の努力では難しいと思います。

継続できるかは、社会や他の協力者たちの心を揺さぶることができるかどうかだと思います。

社会起業家に限らず、一般ビジネスでの起業家であっても、事業を起こして社会に価値を提供することに対しての気持ちの強さで勝負しないと、ちょっとお金を稼ぎたいという中途半端な気持ちだけであれば、すぐにその気持ちはお客さまや市場に知られてしまうので賛同は得れません。

私は?というと、次世代を創れる人材育成を通じて社会に価値を提供しようと本気で考えています。

次世代を創る ということテーマで考えると、ビジネススクール的なスキルの体系化も必要ですし、スキルだけでなく社会に対しての接し方や自分のあり方などの働く意味についても教えないといけないですし、情報・知識化時代に対応した情報活用人材育成についても考えないといけません。

テクニック的なものではなく、本質的なものを次世代リーダー候補の若者に教えていくということに人生をかけてもよいのではないかと思っています。そのための手段が会社経営であり、大学での教育であり、就職支援の場での教育、NPOの運営であります。

昨日のカンブリア宮殿に出演していたサフィア・ミニー氏(フェアトレードカンパニー社長)は、日本に来たときに一番嫌いになった日本語は「しょうがない」ということでした。



フェアトレード&エコロジーショップ


たしかに、「めんどくさい」や「しょうがない」という言葉を使ってしまうと新しい価値を創り出す仕事はできません。

何ともならないと誰しも思うことを、何とかするのが我々の仕事である

といつも社員には言っています。

九州には次世代を担う、創る人材がいない

という九州のコミュニティでよく聞く「しょうがない」言葉を、「どうにかする」という行動に変えるのが当社です。

九州に学生文化を根付かせる
九州の企業から「しょうがない」という言葉を排斥させる

今年は大きな勝負になるかもしれません。

まずは、当社や当社が支援する団体・企業からは、ネガティブワードを徹底的に排斥したいと思っています。  


Posted by 森戸裕一 at 07:36Comments(2)人材育成

2008年07月21日

現在の状況を肯定的に捉える力

米国政府が出資する研究組織「ワールド・バリューズ・サーベイ(世界の価値観調査)」が発表した最新の世界各国の国民の幸福度調査(米国のミシガン大のロナルド・イングルハート氏(政治学)らが約100ケ国を対象に実施)によると、国民が最も幸せを感じているのはデンマークだったようです。

この調査は、対象地域の国民に対して

1.非常に幸せ
2.まあまあ幸せ
3.さほど幸せでない
4.まったく幸せでない

という選択肢で、「今、自分が幸せと感じているか?」ということを質問しています。

さらに、「最近の生活にどの程度満足しているか」ということもフリーアンサーで回答を求めて結果を総合的に分析しているようです。(1981年から2007年にかけてアンケートを実施して約35万人から回答を得ています)

1位はデンマーク、2位はプエルトリコ、3位以下コロンビア、アイスランド、北アイルランド、アイルランド、スイス、オランダ、カナダ、オーストリアまでが10位以内になっています。

主要な国では、米国16位、英国21位、ブラジル30位、フランス37位、中国54位、韓国62位、インド69位、エジプト74位、ロシア89位、イラク92位で、日本は43位だったようです。

◎国民の幸福度ランキング
1位 デンマーク
2位 プエルトリコ
3位 コロンビア
4位 アイスランド
5位 北アイルランド
6位 アイルランド
7位 スイス
8位 オランダ
9位 カナダ
10位 オーストリア

16位 米国

43位 日本

88位 ロシア
89位 グルジア
90位 ブルガリア
91位 イラク
92位 アルバニア
93位 ウクライナ
94位 ベラルーシ
95位 モルドバ
96位 アルメニア
97位 ジンバブエ

これ以前(2006年)に、英国のレスター大のエードリアン・ホワイト氏(社会心理学)らが実施した研究では、日本の「国民の幸福度」が176ケ国中90位という結果が出ています。

調査項目の違いはあったと思いますが、その時の調査でも1位はデンマークになっています。



デンマークは九州と同程度の面積に約543万人が暮らす小さな国で、ヨーロッパで一番税率が高い国です。

日本の消費税に該当する付加価値税が25%、自動車を購入すると自動車税が180%加算されます。
一般市民の平均所得税は58.95%、平均市民税は31.7%となるようです。
その税収を財源として、例えば教育機関の学費は無料(大学を含む)で学生には全員政府から奨学金が給付されます。
医療費は無料(手術代も含む)のようです。

デンマークでは、国を信用して主に福祉費用として税金を納めているという構図になります。

2位はスイス、3位オーストリアと、この時の調査では、デンマークのような福祉大国が上位に入っています。

日本は90位だったんですが、同じアジア圏の中国が82位で、韓国は102位ということで、これは文化が影響しているのかもしれません。

ただ、九州と同じ国土面積に福岡県の人口(約500万人)が住むデンマークの国民満足度がいずれの調査でも1位ということは、これからの地方都市のあり方などにもヒントがあるのではないかと思います。

◎国民の幸福度ランキング
1. Denmark
2. Switzerland
3. Austria
4. Iceland
5. The Bahamas
6. Finland
7. Sweden
8. Bhutan
9. Brunei
10. Canada
11. Ireland
12. Luxembourg
13. Costa Rica
14. Malta
15. The Netherlands
16. Antigua and Barbuda
17. Malaysia
18. New Zealand
19. Norway
20. The Seychelles

23. USA
35. Germany
41. UK
62. France
82. China

90. Japan

102. Korea
125. India
167. Russia

176. Democratic Republic of the Congo
177. Zimbabwe
178. Burundi

この結果については米国のCBSニュースでレポートを見ることができます。

http://www.cbsnews.com/sections/i_video/main500251.shtml?id=3841772n
http://www.cbsnews.com/stories/2008/02/14/60minutes/main3833797.shtml



我々は、将来の目標を「幸せになる」とするのではなく、今、幸せと感じる生き方ができるかどうかを考えておく必要がありそうです。

お金を稼げれば幸せと感じる
ブランド価値が高い会社に就職していると幸せと感じる
都市部に住めば幸せと感じる

すべて、正しくは無いと思います。

今の仕事に楽しく取り組める
目の前でおきていることに感動する
自分が健康であるということに幸せを感じる。

今が不満足(不幸)で、将来の満足(幸せ)のために努力するという考え方がある限りは、その状況を抜け出すことができないように感じます。

経済的には苦しくても、今の環境、生活を肯定的にとらえることができる能力があれば、外部環境の変化に強くなります。  


Posted by 森戸裕一 at 09:23Comments(0)ビジネススキル

2008年07月20日

リーダーとなる人の考え方

以前の投稿でも書きましたが、京セラの稲盛和夫会長の以下の言葉は非常に共感が持てます。


人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

この公式は、平均的な能力しか持たない人間が偉大なことをなしうる方法はないだろうかという問いに、私が自らの体験を通じて答えたものです。

能力とは、頭脳のみならず健康や運動神経も含みますが、多分に先天的なものです。しかし、熱意は、自分の意志で決められます。この能力と熱意はそれぞれ0点から100点まであり、それが積でかかると考えると、自分の能力を鼻にかけ、努力を怠った人よりも、自分には頭抜けた能力がないと思って誰よりも情熱を燃やして努力した人の方が、はるかに素晴らしい結果を残すことができるのです。

そして、これに考え方が加わります。考え方とは、人間としての生きる姿勢であり、マイナス100点からプラス100点まであります。つまり、世をすね、世を恨み、まともな生き様を否定するような生き方をすれば、マイナスがかかり、人生や仕事の結果は、能力があればあるだけ、熱意が強ければ強いだけ、大きなマイナスとなります。

素晴らしい考え方、つまり人生哲学を持つか持たないかで、人生は大きく変わってくるのです。

(京セラ:『心を高める、経営を伸ばす』より)



企業の人材育成を考えた場合にも、昨日の研修のように能力を伸ばす研修ではなく、リーダーとしての考え方を考察する研修が必要になっているのではないかと思います。  


Posted by 森戸裕一 at 22:23Comments(0)ビジネススキル

2008年07月19日

アサーションな考え方

今日は朝から某システム会社のマネージャー向け研修を行いました。

お客さまからの依頼は、リーダーシップとコミュニケーションについての内容を盛り込んでほしいということだったので、リーダーとしてのアサーション(assertion)について考えてもらいました。

アサーションは、日本語に翻訳すると断言や主張ということになりますが、これでは理解されにくいので演習などを行ってもらいないながらリーダーとしての自分主張の方法について研修しました。



【図表:http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071114/287131/

今回の研修では、コミュニケーションのタイプを大きく3つに分けて話をしています。

アグレッシブ(攻撃的)
ノンアサーティブ(非主張的)
アサーティブ(主張的)

受講者の皆さんにも満足してもらえたようです。

土曜日などであれば、じっくりと研修を行うこともできます。
この企業は人材育成には非常に力を入れていらっしゃいますので、業績も良いようです。

研修受講者の皆さんは、来週から現場で研修で学んだことを実践していただけると思っています。  


Posted by 森戸裕一 at 23:26Comments(0)人材育成

2008年07月18日

朝一番のフライトで帰福

今日は朝一便のJALのフライトで東京から福岡へ。



東京の人たちからすると観光地九州というと、上の映像のようなイメージなんでしょうが、私にとっては東京とあまり変わらないビジネス環境と近場にゆったりできる自然がある最高の場所と思っています。
だから、10年も九州と東京を毎週飛行機で往復して仕事を行っています。なかなか九州を離れることはできません。


昨晩はサイバー大学の事務部門の方々と遅い時間まで食事をしていましたので少し睡眠時間が少ないかもしれません。

午前中は社内事務作業を行って、午後からパートナー候補の方との面談、それから社外に出て某企業と研修内容についての打ち合わせ、それから明日のマネージャー研修が合宿形式であるので、その合宿所に出向き懇親会に参加してきました。

さすがに私まで合宿所に宿泊することはできないので、いったん自宅に帰って、明日の研修に備えることにしました。  


Posted by 森戸裕一 at 23:58Comments(0)出張

2008年07月17日

情報化白書って知っていますか?

今日は朝から新宿の某企業と打ち合わせをして、午後から採用面接、その後には赤坂の某企業と打ち合わせをして、夕刻からJIPDEC(日本情報処理開発協会)で情報化白書発刊のための委員会に出席しました。

JIPDECというとPマーク(プライバシーマーク)などの外部認証機関というイメージが強いですが、日本の情報化振興のために、いろいろなことに取り組まれています。



この映像は、平成19年に行われた、「第28回U-20プログラミング・コンテスト」の団体部門・ 入賞作品「Knights of Kingdom Online」(制作者・Disaster:学校法人静岡理工科大学 静岡産業技術専門学校 ゲームクリエイト科 平成19年3月卒業)のデモンストレーション映像です。(映像提供:U-20プログラ ミング・コンテスト事務局)

情報化白書も、今までの白書とは違った視点で日本の情報化の現状を伝えようとされています。
遠方(福岡)からの委員会参加ということで、事務局の方々にはいろいろと気遣いいただいています。



午前中の打ち合わせも情報発信という面で面白い展開が作れそうですし、午後からの打ち合わせも多方面への展開が期待できそうです。

JIPDECの委員会での打ち合わせは2時間におよびましたが、非常に中身のある話ができたのではないかと思います。

少々疲れましたが、21時くらいからサイバー大学の方々と食事することにしました。

サイバー大学の人たちとの食事は楽しいので疲れも吹き飛びます。
昨日の学生団体のOB会もそうですが、楽しいお酒は翌日の活力になります。  


Posted by 森戸裕一 at 23:50Comments(0)出張

2008年07月16日

九州学生ネットワークWANのOB交流会

今日は朝一番のフライトで福岡から東京に入りました。

羽田空港に到着して、天王洲アイルの某企業へ打合せへ。

それから赤坂の某企業とアライアンスについての打合せ、それから芝浦埠頭の某企業とコンサルティング関連の打ち合わせ。

今日も非常に中身の濃い打合せができました。

夕刻からは、九州学生ネットワークWANのOBで東京で働いているメンバーと集まって交流会でした。

渋谷の居酒屋「てっぺん 男道場」に集まって非常に楽しい時間が過ごせました。


【CSフォーラム大阪2008にて公開された居酒屋てっぺんの軌跡 DVDの抜粋映像】

今日、誕生日のお客さんが誕生日を祝ってもらうための「てっぺん」に来ていましたので、誕生日イベントだけでも3回ほど行われていました。誕生日をお客さん全員で祝ってあげるというのが「てっぺん」流のようです。

てっぺんは、お店の雰囲気自体が非常に前向きなので、会社の愚痴などのマイナス的な会話はほとんどでません。

久し振りに会うメンバー、年代が違うので初めて会うメンバーなどがいましたが、以前から知っているかのようにすぐに打ち解けあえます。交流会の場所としては最高でした。(ちょっと渋谷駅から遠かったですが・・・)

WANのOBも成長しているようで、とても頼もしく感じました。

現役のWANの学生スタッフも、これまでのOBの期待を感じてもらって、今年も成長してもらいたいと思っています。  


Posted by 森戸裕一 at 23:59Comments(0)人材育成

2008年07月15日

リアクション力

いろいろな地区の学生を見ていて感じるのですが、反応が良い学生と反応が薄い学生がいます。
反応が良い地区、反応が薄い地区という言い方もできます。
(基本的に社会の変化に弱い地区は反応も薄いと感じています)

昨日は学生NPO団体の会議にちょっと出席しましたが、通常であれば感動するはずのDVDを見せても感動する学生と何となく感動しているのかなんなのかわかりにくい学生がいます。本当に感動していないのか、その姿を見せるすべを知らないのか。

反応が遅い、または無いというのは絡む方からすると絡みにくくなりますので、仕事などを一緒にする場合には厳しいものがあります。



ロボットの方がリアクションがよかったりします(笑)
【動画映像は先日一緒に飲みに行ったメカトラの永里社長が写っているロボットプロモーションの映像です】



リアクション

という言葉が英語では該当すると思いますが、何かが起きたらそれに反応する、その反応力は人間力でもあります。

コミュニケーションの基本はリアクションでもあります。

リアクションを見ながら、話している方は次の言葉を選びます。

講演などをしていても、リアクションが自然でうまい人がいればその人のリアクションを中心に話を組み立てていきます。

反応力が弱くなってきた一因としては情報過多で不感になってきたということも言えるのではないかと思います。

では、どうすれば感性を高めることができるのか

ということですが、やはり、感動するものには感動する姿を見せてあげる必要があると思っています。

それは、親が子供に、先輩が後輩に、上司が部下に感動する姿を見せてあげるということではないかと思います。

若者に未来を準備してあげるのが年長者の務めだということを再度、認識して様々な支援をしていきたいと考えています。


さて、今日は某企業のメンター研修です。

会社の将来、自分の将来を創るためにも、後輩を育成するのは先輩社員の仕事であるということをきちんと認識してもらうための研修を行ってきます。  


Posted by 森戸裕一 at 07:21Comments(0)人材育成

2008年07月14日

知らなかったではすまない時代

先日の北海道洞爺湖サミットの期間は北海道へ出張していたのですが、その期間は民間機がハイジャックされてサミット会場に向かった場合には自衛隊により撃墜してもよいという判断がされていたようですね。



07月10日 19時19分 NHKニュース
北海道洞爺湖サミットの直前、ハイジャックされた民間の旅客機による「航空機テロ」を想定して、防衛大臣も参加する初めての図上演習が行われ、サミット会場への突入が避けられない場合、乗客を乗せた旅客機であっても撃墜するという判断が示されていたことがわかりました。

北海道洞爺湖サミットは、2001年にアメリカで起きた同時多発テロのあと日本で初めて開かれたサミットで、航空機を使ったテロにどのように対処するかが安全を確保するうえでの最大の課題でした。図上演習は、サミットの直前の今月2日に防衛省と航空自衛隊の各地の司令部をホットラインで結び、石破防衛大臣と自衛隊の指揮官などが参加して総理大臣官邸とも連絡を取りながら行われました。防衛省によりますと、想定は、乗客およそ200人を乗せた民間の旅客機がハイジャックされ、通常のルートをそれてサミット会場の方向に飛行してくるというもので、時間を追ってどういう判断をするかが検討されました。その結果、ハイジャック機があと1時間でサミット会場の上空に到達すると予測された時点で「治安出動」が発令され、航空自衛隊の戦闘機に武器の使用が許可されました。その後も、ハイジャック機が間近を飛行する戦闘機からの無線での呼びかけや警告射撃にまったく反応せずに飛行し続けたため、協議を重ねた結果「このままでは突入は避けられない」として、上空まであと1分、距離にして18キロ余りのところでハイジャック機を「撃墜」するという判断が下されたということです。防衛省によりますと「航空機テロ」への対処について航空自衛隊の内部で検討したことはありますが、防衛大臣も参加して防衛省全体で演習を行ったのは今回が初めだということです。



この情報を事前に知っていれば出張の日程を前後に調整していたかもしれません。

台風などの悪天候で空港に着陸できない場合には別の空港もしくは当空港に引き返す場合があります。

というアナウンスを空港などで耳にしますが、

テロなどで機体がハイジャックされてサミット会場などに向かった場合にはやむなく撃墜する場合があります。

というアナウンスが空港で流れていたら、搭乗するのをためらったかもしれません。


世界の首脳会議なので仕方ないのかもしれませんし、海外では当たり前のことなのかもしれませんが、その日本政府が撃墜やむなしと決定した対象のフライトに往復2回搭乗した立場からすると、自分がそれを知らなかったことに対してちょっと複雑な気持ちになりました。

今回のサミットの意味というのは、未だに見えかねますが、サミットなどを見る中でも新興国の力が強くなって日本の力が弱くなっているのは誰しもわかったというサミットでした。

国防も含めた日本の将来をどのように考えていくのか?ということに関しては、若い世代も含めて真剣に考えないといけない時期に来ています。エネルギー問題、食料問題、防衛問題など知らなかったでは済まないようなことがどんどん増えています。

自己責任で判断しないといけないことが情報化社会ではさらに増えてきます。

自己責任で判断するには更に情報を精査して理解しておく必要があります。  


Posted by 森戸裕一 at 14:20Comments(0)出張

2008年07月13日

情報化時代の人材育成

昨日は読売新聞関連のフリーペーパーの対談コーナーの取材でした。

このコーナーは地元テレビ局勤務を経てイベントプロデュースなどを行われているイケダオフィス・ピオの池田代表がテーマを決めて様々な人たちとの対談をして、その模様を掲載する企画コーナーです。

今回のテーマは「教育」ということで、対談の中では大学生や若手社会人などの育成の中で気づいたこと、注意していることなどを話しました。2時間くらい対談していたと思いますが、次々に話が湧き出てくるので最後は若干強引に終わらせたという感じでした。(笑)

地域の活性化のためには最終的には人を育てていかないといけませんし、人を育てるということがどのようなことかという本質についても、そろそろ考える必要があるのではないかと思います。

情報が溢れている時代に大人が子供たちに、先輩が後輩に何を伝えるのか?

ということを再度、考えるよい機会でした。

池田さん、ありがとうございました。
今度は、一緒にお仕事したいですね。


情報が溢れているといえば、今日、小学校2年生の甥っ子と話をしている中で、

パティシエ

という言葉が出てきました。

同じ小学校の1年生が将来はパティシエになりたいと言っているという話でしたが、小学1年生がパティシエという職業を知っている、また、それを聞いた小学校2年生がお菓子職人=パティシエということを知っているというのが驚きでした。

いろいろな情報が子供たちの目や耳にも入っているんですね。


インターネットから情報を提供する際に、同時にその情報が持つ本質などについて伝える人が責任をもって解説するということができるようになれば、その情報収集自体が学習になるのではないかと思います。

ブログなどを通じて消費者が情報発信をする時代になったということで最近ではCGM(Consumer Generated Media)などという概念で情報化のトレンドを話すこともあります。

時代が大きく変化していく中で、人が情報を得て、その情報から知識を得て、実践の中から知恵を創出するというプロセスも大きく変化してきています。

その中で、映像配信などで情報の本質をわかりやすく伝えるということもトレンドになってきています。



上記は、サイバー大学の勝先生がプロジェクトマネジメントについて解説している映像です。

その他にも、久保田(クボタツ)先生は携帯電話で撮影した動画をyoutubeにアップするテストなどもおこなっています。
画質的には辛いものもありますが、即時性を考えると非常に面白いことができそうです。



本当に面白い時代になってきたと感じています。


知恵が知識を生み出す、知識から知恵を生み出す。

クリエイティブな頭脳をもっている人には本当にエキサイティングな時代です。

昨日、こちらの投稿したiPhone を発表するスティーブ・ジョブスの講演もそうですが、プレゼンテーション自体が非常にクリエイティブなのがわかります。  


Posted by 森戸裕一 at 23:27Comments(1)人材育成

2008年07月12日

ベンチャー支援ネットワーク

昨日は九州大学の「ベンチャー支援ネットワーク特別セミナー」に参加してきました。

ゲストスピーカーは、サンフランシスコ在住の起業家、外村仁氏(First Compass Group の General Partner)でした。

【ゲストスピーカー外村仁氏略歴】
http://www.englishvitamin.com/podcast/text/05/0422.html
1991年4月:Bain and Companyにて経営コンサルタントとして、外資系および日系企業の多様な業種のコンサルティングに従事。その後、アップルコンピューター・ジャパンに転じて、ビジネスデベロップメント及びマーケティングの職を歴任し退職後、スイス国際経営大学院(IMD)にてMBAを取得。2000年4月:アメリカ人と香港人のエンジニアとともにシリコンバレーでGeneric Mediaを創業した。現在は、First Compass Group General Partnerとして活動中

SFから成田に到着して、iPhoneの発売イベントに東京で参加してから、ほとんど寝ずに福岡に入られたようでした。


 iPhone を発表するスティーブ・ジョブス(日本語字幕)

iPhoneのイベントについては、元マイクロソフト日本法人社長の古川さんのブログの写真に外村さんの顔も写っています。
http://furukawablog.spaces.live.com/blog/cns!156823E649BD3714!9935.entry

古川さんと外村さんは、IPAの海外視察の際にご一緒されているようですね。
http://ascii.jp/elem/000/000/116/116097/
http://furukawablog.spaces.live.com/blog/cns!156823E649BD3714!9428.entry?_c=BlogPart


さて、昨日の講演では、

スイスでMBAを習得してからシリコンバレーに移り住み、VCから14億円出資してもらってストリーミングの会社を作ったことや、実際にそのビジネス立ち上げを通じて得たもの、失ったものとして、

・ネットワーク
・尊厳と自信
・さらなるやる気

などについて話をしていただきました。

これから時代に必要となる人材については、

・判で押したような人材はいらない
・総合職よりも専門職(腕に覚えのある人)
・人のまねができない得意分野がある人
・変化につよい、土壇場に強い人
・全く異なる視点から発想できる人

という話や、次世代の企業が求める人材として、会社2.0(第二世代)という言い回しで、

従来型の会社(会社1.0) ⇒ これからの会社(会社2.0)

人は会社を必要としている ⇒ 会社が人を必要としている
機械設備、資本、土地が競争力の源 ⇒ 知識や想像力が競争力の源
職務の数は限られている ⇒ 職務の数は無限大に広がる
社員は忠誠心が高い、転職しない ⇒ 社員は仕事について、自然に流動する
社員は一律のパッケージを受け入れる ⇒ 社員は多様性に集まる
人事部が人の管理に責任を持つ ⇒ 現場のマネージャーが人の管理に責任を持つ
採用業務は購買業務に似ている ⇒ 採用業務はマーケティングに似ている

などの話もしてもらいました。
これは人材採用や育成の支援を行っている私も参考になりました。

【参考】
社員2.0 ⇒  http://blogs.sun.com/shingoy/resource/Shain_20.jpg


その他にも、

〇のぼせもんのススメ
・夢中になれることで、感性を研ぎ澄ます、能力も全開
・完成と判断力を養うためには、よい素材に多く触れる
・自分の感性に基づいた自分の直感や判断力を信じ、そして行動する
・信念に基づいた行動には、自然に人が集まってくる

〇事前予測はできない
・直感/勘は非常に重要
・知識・データ・経験に基づいたものが勘

などの話もいただきました。

また、シリコンバレーに在住の外村さんの日本人の友人からのビデオメッセージなども準備していただいていました。

日本にいたころと変わったこととして、その方々が言った言葉を抜粋すると、

⇒これだからできない思考からこれだからできる思考に変化。

⇒反対意見を言われてもオープンマインドで気持ちよく聞くことができた。
 (日本にいるとなぜかムカムカした)

⇒健康になった

⇒友人・知人と意見交換、討議する頻度が増えた。

なども興味深かったです。


九州は日本でも西に位置づけられていますので、東京などの東日本と比較して、

ポジティブ思考
オープンマインド
食で健康
フリーディスカッション

などができる地域になると、日本でもベンチャースピリットが高い地区になれるのではないかと私も思います。  


Posted by 森戸裕一 at 12:20Comments(1)雑感

2008年07月11日

商人の街 福岡

昨日、士業の方が会社を訪問されました。

大手企業に勤められた後に独立された方なので、視野が広いというイメージを持ちました。

その話の中で、

福岡という街は高いポテンシャルを持っていながら、商人ビジネスの領域を脱しきれない非常にもったいない地区ですね

という話がありましたが、私も同感です。

ビジネスと商売の間には大きな隔たりがあり、ビジネス思考で世界経済は動いていて、そのルールをしらなくて商売の現場で儲け方を覚えればいいというのではグローバル化されたビジネスの世界ではやはり通用しません。

当社が主催しているビジネススクールも2時間でビジネスに最低限必要な考え方を学んでもらうというコンセプトで実施しています。考え方という部分をリセットしてあげれば、学習の場は仕事の現場になりますし、足りないスキルはインターネットや書籍などで補完することができます。

学生団体の活動や学生自体も福岡は非常に小粒で、自分たちの主義主張が先にきてなかなか他の価値観をもった団体や個人とは交わろうとはしません。福岡の大人の思考を忠実に引き継いでいます。(笑)

一歩踏み出す勇気を持つというのは多様化された時代を生き残るためには必要なことで、

自分は不器用なんです

ということを口に出すことで、努力を回避することなどを繰り返していると、本当の不器用な人間になってしまいます。

学生にも、

難しいですね
自分としては・・・
やれればいいと思います

などの自分の思考を停止するような言葉を出すなと指導しています。

いよいよ、来週は博多山笠の追い山です。

博多商人の祭りですが、この祭りを将来的にも残すためには、ビジネスの世界では福岡は商人気質を抜け出す必要があると感じます。  


Posted by 森戸裕一 at 08:24Comments(0)地域貢献

2008年07月10日

さらに上を楽しく目指す

今日は沖縄のシステム会社の社長が来社してくれました。

話が盛り上がって2時間程、話をしていました。

経営者としての信念を持っていられる社長で、社員を大切にされているということがうかがえました。


私も経営者として、いろいろなことを考えながら社員と接しています。

〇仕事は楽しくなければいけない
ただ、楽しく仕事をできるようになるためには、それなりの努力が必要になってきます。
自分がやりたいようなスタイルでやるだけでなく、相手が求めるスタイルでも仕事ができるようになると仕事が格段に楽しくなります。

〇言葉で気づいてもらうよりも行動で気づいてもらう
当社は人材育成や企業の経営支援を行っている会社なので、社員は他の会社の社員や学生などの模範となるような人間でないといけないということになります。そのためには、相手から模範と思われるような行動とは?と常に考えないといけなくなります。堅苦しくは考えないでいいのですが、相手から働き方、生き方が「かっこいい」と思われないといけません。

〇新しいものを創るよりも既存のものに+α(付加価値)をつける
新しいサービスは市場に認知してもらうために時間とお金がかかるので、既存のものに+αを考えることで市場が認知(気づくことが)できるサービスを高い満足度で提供することができます。また、会社の個々のサービスを複雑に絡めることでシナジー効果を期待することもできます。

その他にもいろいろとありますが、私もプロフェッショナルですが、社員も同様にプロフェッショナルであることを求めています。
プロフェッショナルとは、今に満足するだけでなく、お客さまからの「ありがとう」で満足する訳でもなく、さらに上を目指さないといけないと考えています。

「ほどほど」でいいじゃないですか



と言われることもありますが、ほどほどという仕事の取り組み方では仕事が楽しくならないんです。
真剣になるということが楽しいと思えないと、人生は謳歌できないと思います。

ただ、同時に今の環境に感謝して、お客さまの「ありがとう」という言葉にも感謝することを忘れないようにしないと心のバランスが崩れてしまいます。

このような形での仕事を求める職場なので、周囲への感謝、お客さまへの感謝は、すべて言葉で表すようにしています。

「ありがとうございます」

心からの言葉として、この言葉が自然に出るようになると相手からの見え方が大きく変わると思います。  


Posted by 森戸裕一 at 23:59Comments(0)人材育成

2008年07月09日

学生からのレポート

厳戒態勢の札幌から福岡に戻ってきました。

空港から会社までのタクシーの中で運転手さんと環境問題や食料自給率低下の問題などについて、しばし話をしました。

この運転手さんは、なかなかの博学で現在の問題をマルクス理論やマネジメント経済などを使って、運転手さんの考え方をわかりやすく説明してくれました。それ以上に感心したのは、自分の理想とする人生で必要な収入を先に計算して、その収入が得れればそれ以上の収入を無理に求めることなく世の中の人たちが豊かに生きれるような活動をすればいいと思っていると言われたことです。

環境サミットなどを見ても、エコサミットではなく、経済優先のエゴサミットになっているということでした。
たしかに国の力は経済の力=軍事力というパワーバランスの構図が見えています。
G8よりも中国やインドなどの新興国の発言力が大きくなっているのを感じます。

個人で考えても中国やインドの新富裕層の数の伸びが顕著なようです。

(参考)
2007年の富裕層人口の伸び率が世界で最も高い国はインド、ついで第二位は中国。
同レポートにおける富裕層とは、主な居住用不動産を除いて、最低100 万米ドル以上の純資産を保有する個人層。2007年のインドの富裕層人口は前年比22.7%増の12万3,000人、中国は20.3%増の41万5,000人。
2007年、世界の富裕層人口は、6%増加し1,010 万人に達した。同時に、超富裕層(主な居住用不動産を除いて、最低3,000 万米ドル以上の純資産を保有する個人層)の人口は8.8%増加した。同社がレポートを発行し始めて以来初めて、世界の富裕層個人の平均保有資産高が400 万ドル(約4億3,200万円)を超えた。
アジア太平洋地区の富裕層人口は、前年比8.7%増の280万人に達し、保有資産の総額は、12.5%増の9兆5,000億ドル(約1,026兆円)であった。アジアは富裕層人口の伸び率が世界で最も高い地域で、3年連続で伸び率世界上位10カ国のうちの5カ国を占める。
中国の富裕層人口は、フランスを抜いて世界第5位となった。他アジアの伸び率の高い国は、韓国が18.9%、インドネシアが16.8%、シンガポールが15.3%であった。
(メリルリンチとキャップジェミニが発表したワールド・ウエルス・レポートより)



さて、さきほど会社に戻ってきましたが、机の上には福岡大学の学生からの授業「情報社会と経済」レポートが、



なかなかボリュームのあるレポートです。

ざっと目を通しましたが、拝金主義的な考え方よりも社会貢献的な考え方を持っている学生が多いと感じました。

時間をとって、ゆっくりと読んでみたいと思います。
  


Posted by 森戸裕一 at 18:30Comments(0)人材育成

2008年07月08日

北海道の熱い学生たち

今日は日中は札幌市のITエキスパート育成事業の研修を行いました。

研修への参加者は60名、IT業界への転職を希望されている方々が2ケ月間の研修を受けるプログラムです。
今や経済インフラを支える存在になっているITの技術を習得して、社会基盤を支えるという意識を持ち自分たちの仕事に誇りを持てるようになって欲しいという話をしています。

自分の仕事に誇りを持てれば仕事に積極的に取り組めます。
社会基盤を支える仕事に従事する人は、自分の仕事に誇りを持って取り組めるはずだと考えています。


夕刻からは北海道大学の学生を中心にした学生団体のイベントで講演しました。

今回は敢えて抽象的なテーマで「かっこいい生き方」について講演をして、グループワークをしてもらいました。



(写真も熱気で曇っています)

参加者は60名くらいでしたが非常に盛り上がりました。

グループワークの結果はプレゼンテーションをしてもらって、学生自身で評価してもらいました。


この北海道の学生のパワーをその他の地域の学生のパワーとシンクロさせて、おもしろいことができればと思っています。

学生文化を根付かせて地方を活性化させるという仕事は簡単ではありませんが、彼らのパワーは地域を元気にするためには不可欠です。企業の人材として就職活動の支援をするだけでなく、学生と地域の関わり合いについても様々な事例を整理して各地域で共有できるような仕組みを作りたいと考えています。
  


Posted by 森戸裕一 at 23:27Comments(0)人材育成

2008年07月07日

厳戒態勢

昨日から札幌に出張しています。

洞爺湖サミットに出席するための各国の首脳などが来日するために新千歳空港も厳戒態勢です。

飛行機が着陸するまでに見えた空港の周辺道路も警察の検問だらけでした。

空港には、普段は見ないような航空会社の飛行機がありました。

今日からの環境サミットが実りある会議になるといいのですが・・・




今回の出張では、札幌市が主催しているITエキスパート育成事業の支援を行ってきます。  


Posted by 森戸裕一 at 09:40Comments(0)出張

2008年07月06日

自分の保有する資産(時間)の使い方

行動させることができるのか?

継続させることができるのか?


仕事力、社員力などに関する講演などを行うことがありますが、社員の個々の能力差などは非常に小さいので、実際に仕事力や社員力の要素の大半は、行動できるのか、継続できるのか、ということが重視されます。

組織マネージメントにおいても、マネージャーにはメンバーに行動を促すことができているか、継続して自発的行動ができるような仕掛けを作ることができているかということを聞きます。

その後に、そのマネージメントを受けてメンバーは楽しく仕事に取り組めるか、また、マネージメントをしているマネージャー自身も楽しく仕事に取り組めているかということを聞きます。

仕事とはいえ、自分の時間(人生)を切り売りして取り組んでいる限りは楽しい時間(人生)にしてもらわないと困ります。


自分の人生を謳歌するためには、

自分の大切な時間をこんな仕事に費やすことはできない

という考え方よりも、

自分の大切な時間を使うのだからこの仕事では絶対に結果を出したい

と考えるのが良いような気がします。


  

Posted by 森戸裕一 at 22:19Comments(0)雑感

2008年07月05日

この瞬間に何をすべきか

今日はシステム会社の会議に出席して、市場ニーズの変化とシステム営業のあり方について1時間ほど話をさせていただきました。

システム会社はソリューションという言葉でお客さま企業の問題解決をシステム提案で行っています。
以前にも投稿したと思いますが、正式に言うと課題解決案を提示するのが営業の仕事です。

人間でも企業でも大なり小なり問題は抱えています。

その問題をすべて解決することはできないのですが、問題の重要度を考えて問題解決の優先順位を考えたり、問題の中で課題におきかえることが可能なものは課題設定をして目標達成までのプロセスを明確にするなどのことをやって、人も組織も成長していきます。

システム営業は、お客さま企業の最終的な目標達成をサポートするシステムを提案する仕事で、お客さまの夢というか、お客さまがなりたい姿を実現サポートする仕事です。そのような夢のある仕事をやっている営業担当者が夢のないような顔をして仕事をしているのはどうだろうか?という話をもしました。

システムというのはブラックボックス化していますので、最終的にはシステム営業は信用商売です。

自分の人生を謳歌している、自分の人生を大切にしている営業担当者だったら、自分たちの会社も大切にしてくれるのではないかと直感的にお客さまは感じます。

今日のシステム会社の営業グループミーティングでは、何人かの方に「今抱えている問題はなんですか?」と聞いてみました。

「いろいろな問題がありますね・・・」
「急に問題と言われても・・・」
「自分が理想とする自分の仕事の進め方と現実とのギャップが・・・」

などの意見をいただきました。

「いろいろ」の部分が明確になって解決の優先順位が明確になれば
「急に問題と言われても」という部分は、今、何をすべきかということを常に考えていれば
「自分の理想とする姿」という部分は、更にイメージ化できないのか

などについて補足して話をしました。

今、この瞬間に何をすべきかということが明確であれば、時間を有効に使うことができます。


夕刻からは九州学生ネットワークWANの学生スタッフが事務所を訪ねてきましたので、その対応をしました。

学生スタッフにはいつも話をしていますが、法人というのは個人の成長のためにあるのではなく、法人として社会に価値提供するためにあるので、九州学生ネットワークWANというNPO法人も九州に学生文化を根ざすという社会的意義のために活動をしている、その社会的な存在意義、組織の理念ということを軸として行動などを考えてくださいと話をしています。
自分の行動に軸ができれば、その制約条件の中でいろいろと自分なりに工夫をして価値を最大化を考えます。
最終的にはこの結果をして自分が成長していることになります。

就職したら自分を成長させないといけないという呪縛でまわりが見えなくなっているという状況になっている若い社会人は多くなっています。成長というのは結果であり、今、その瞬間に所属する組織の事業ミッションにしたがって最大限の努力をした結果が自分の成長につながるということを忘れないでほしいと思っています。

会社や組織を利用して自分の成長をなどと考えていると少なくとも年長者には見透かされます。

楽しい仕事などは無い、ただ、楽しく仕事をする能力を持っていればどのような仕事でも楽しく取り組むことができる。

世の中で楽しい仕事があるように見えるのは、そのような人の仕事ぶりを見たからではないか
自分もそのように仕事を楽しんで人生を楽しめる人間になりたくないか

少なくとも九州学生ネットワークWANに関わる学生には素直にそのように考えてもらいたいものです。  


Posted by 森戸裕一 at 23:23Comments(0)人材育成

2008年07月04日

戦略的な情報発信

今日は朝から佐賀大学のキャリアセンターを訪問して、そのまま佐賀県庁に行って「さが経革広場」のキックオフセミナーなどについての打ち合わせをして、佐賀新聞社を経由して、伊万里市役所に行きました。

伊万里市は、伊万里焼などの伝統産業、フルーツ、伊万里牛などの食の分野でも数多くの地域資源を持つ地域になります。



(このトンテントン祭は事故があって昨年は中止になりました)


この伊万里市の情報発信について職員の方々といろいろと考えています。

住みたいまち伊万里・行きたいまち伊万里

住みたいと思ってもらいたいのは他地区の人
行きたいと思ってもらいたいのも他地区の人

であれば、そのターゲットの方々にきちんとメッセージは伝わっているのか、その伝わったメッセージをもとに人は動くのかなどをきちんと検証していきたいと思っています。

今回は市役所を訪問する前に、駅からの導線、バスターミナルからの導線の中で観光案内や住みたい、また来たいと思わせる情報がどのように配置されているかなども検証してみました。観光協会や商工会館に設置されているチラシなどの情報も収集して実際にWebなどから発信されている情報などと照らし合わせて何が足りないかなどについても見てみました。

まだまだ情報発信に意図が感じられないというのが率直な感想です。

職員の方々向けの研修も行いましたが、メッセージとしては、

職員の方々の本気度を伝えましょう
情報を発信することを意識することで日常の視点が変わります
職員の方々が地域活性化のリーダーとして動く中で元気さを前面に出してください

基本的に発信しないものは伝わりようもありません。また、誰に伝えるのかということが明確でなりと伝達された相手も自分に対してのメッセージだということを理解できません。人間は興味がないものは見えないという特性がありますし、興味を持っても好奇心が出るか、楽しそうでなければその場所には行きません。

自分のことや自分の住んでいる町、自分の所属している組織などの良さなどは近すぎて見えない場合もあります。
それを外部の人間が気付かせてあげることはできるのではないかと思っています。

これから半年くらいの間である程度の成果を出していくために職員の人たちとの情報交換は密にしていきたいと思っています。  


Posted by 森戸裕一 at 23:28Comments(0)地域貢献

2008年07月03日

本当の富裕層

昨日からビジネスプロフェッショナルスクールの第四期が始まりました。

第三期までに約100名の卒業生がいて、スクール終了後もビジネス意識が高いもの同士で交流を継続しています。



今期も定員20名で2ケ月間、毎週水曜日の19:00から2時間、勉強してもらいます。

以前も投稿しましたが、人材育成のトレンドも1日缶詰になって研修を受けるスタイルから大まかなガイダンスを受けてから自己学習するスタイルに変わってきています。インターネットで情報収集はできますし、講師とのコミュニケーションもメールなどを使ってできる時代なので対面でティーチングしてもらうスタイルは限られた研修のみになっていくのではないかと思っています。

今回のスクールの冒頭のあいさつでは、スキルと志(こころざし)の話をさせていただきました。

MBAというと、日本ではなんとなく独立とか独善的なイメージがあるようですが、私はMBA的な学習をすることは自己のスキルの棚卸しになりますし、MBAカリキュラムは知識を体系立てて整理するのには適していると思っています。MBAという称号を保持しているかどうかなどは、日本ではあまりビジネス的な意味はなさないようにも感じますし、一時期、中小企業診断士という称号が企業コンサルティングの世界では公認資格のような意味合いで語られていた時期もありますが、どちらかというと知識を体系立てて知っている方という意味合いの方が今は強いようにも感じます。

このようなスキルを保持している人がそのスキルをどのような意味合いで使おうとしているのかという部分が志(こころざし)の部分になり、社会に貢献するという志を持っているとスキルは万人のために使われて非常に感謝されますが、ただの金儲けの材料のように使われるとせっかくのスキルが色あせてしまいそうに感じます。

会社に勤めている人は、会社のための、お客さまのため、社会のために自分のスキルを磨いて他人に貢献できるようになれば、スキルはその人を輝かしてくれます。

ビジネスプロフェッショナルスクールに参加している人たちからは、そのようなオーラが出ていたように感じます。

仕事柄、多くのビジネスパーソンにお会いしますが、その人が輝いているかどうかはスキルだけではなく、自分の人生にきちんと向き合って、どのように生きようとしているのか、仕事を通じて何を成し遂げようとしているのかということにかかっていると思います。

人生に疲れたような仕事をされている人には、いつも聞いています。

「その仕事をするために生まれてきたのですか?」
「その仕事を行うことで、どのような価値を社会に与えているのですか?」
「その仕事を通じて何かを成し遂げたときに人生の喜びを感じますか?」

どのような仕事でも社会が求めている仕事は尊いものです。
その仕事にどのような意識で取り組むかということで自分の人生も尊いものになります。

独立だ!お金を稼ぎたい!IPOが!売上がビジネスモデルが・・・

なぜだか、そのようなことばかりを言っている人たちが非常に貧しく感じてしまいます。  


Posted by 森戸裕一 at 09:29Comments(0)雑感

2008年07月02日

人の思考を見る

人が自分の考える通りに動いてくれれば、そんなに楽なことはありません。

ただ、そのように人が動いてくれる訳はありません。

人は自分の意思で動いていますので、こちらが相手の意思を理解して、ある程度、思考を合わせていかないと意思疎通というのはできません。

プロジェクトなどで報告・連絡・相談などをタイムリーに行わないといけないのは、リスクマネジメント的な観点もありますが、適格な指示やアドバイスをマネージャーが出すためには、メンバーからの報告・連絡・相談が不可欠だということになります。

ビジネス経験に乏しい若い社員や学生などとプロジェクトを行っていると、報告・連絡・相談のタイミングがこちらの考えているタイミングから、ずれてくることがしばしばあります。それを感じたら随時、指摘をしないとできるようにはなりませんし、このタイミングというのはマネージャーによっても若干の差異がありますので、常にコミュニケーションをとっておかないとタイミングをはかることは難しくなります。

若手社員などが指示待ちになってしまうというのも、このタイミングがわからないので全て指示してもらったほうがいいという発想からきているようにも感じます。

せめて彼らには報告・連絡・相談の意味とタイミング、内容については明確に理解させてプロジェクトはスタートする必要があります。伝えるだけで理解させていなかったら、やはり、人間は都合がよいようにしか解釈しません。  

Posted by 森戸裕一 at 23:28Comments(1)ビジネススキル