2009年03月28日

新卒学生の採用に関する就職協定は復活するのか?

昨日、某企業の2010年度卒業予定の内定者向けの研修を担当させてもらいました。

非常に素直で、発想力のあるしっかりとした学生の皆さんで、聞く力がありましたので研修を担当している私の方も自然に熱が入りました。

経済状況から業界動向、働く意味からキャリアについてなどの話を3時間ほどでまとめてみました。

大学3年生の段階で話すには難しい内容かな?とも思いましたが、しっかりとした考えを持っている学生さんなので理解とイメージはできたようです。

研修の後も懇親会の2次会から私も合流して、研修に関する話などを中心に話ができました。



企業の採用活動も早期化する傾向があり、大学などでは学業の妨げになるということで、文部科学省は就職協定の再考もはじめているようです。

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090313AT1G1202D12032009.html


企業は自社の将来を託す良い人材を確保したいという気持ちもありますから、採用活動が早期化すること自体はある程度は仕方ないという部分がありますが、大学などでの学業を修める必要性を企業サイドも配慮してお互いに次世代を担う人材を育成するという意識をもって学生に接するという意識が必要なのではないかと思います。

自分の将来に不安を感じるのであれば学問を修めて知識という武器を持つという意識を学生に芽生えさせることが重要で、安定した職業・会社を選択する、自分の現在の能力以上のことにチャレンジをしないなどの意識を持つことが自分をどんどん弱くしてしまうということに気付かせるべきではないかと思います。

昨日の研修でも、自分の人生をより良いものにするために一番重要なことは、安易に妥協しない、安定という楽(らく)を選択しない、という意識レベルの話が中心になりました。

一般的に安定していると言われる職業はダメだと言っているのではありません。

安定することで生命力が無くなっていく動物としての自分に不安を感じないといけないという話をしています。

平和ボケしているとさえ言われる日本人の中で、さらに「現時点では安定」という成長するためにはリスクとも感じることを選択する自分に気付かせて、チャレンジする意識を高揚させることが私の仕事ではないかと思っています。

研修で縁が生まれた8人がこれから頑張ってくれることを期待しています。





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Posted by 森戸裕一 at 23:15│Comments(0)人材採用
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