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2008年05月19日

自分のことより人のこと

「自分のやりたいこと」をやるのが仕事ではなく、「周囲がやってもらいたいこと」をやるのが仕事です。

ということをいつも学生や若手社員などには言っています。

これに関連して、

周囲の仕事具合には口を出したくなるが、自分の仕事には口を出してほしくない

というのも、仕事をやっている時に感じることです。



いろいろな人と一緒に仕事をしていると、人の仕事具合ばかりが気になって、自分の仕事を怠っている人がいます。

人ができないことを助けて、自分が苦手なことを手伝ってもらうということが、組織での仕事で成果を出すコツですが、どうも人の仕事具合には一言いいたくなります。

どんなに小さいことでも周囲の人の仕事具合を誉めると、その人はそれ以上の仕事をやろうと思ってくれます。
ただ、その人が一生懸命にやった仕事をけなされると、単純にその人はその仕事すらもやる気を失います。

本当に組織での仕事を理解している人が、プロジェクトリーダーなどになった場合には、まず、それぞれのプロジェクトメンバーの力量を測って、その人の力量よりもちょっとだけ難しい仕事を与えて、その人の力量が100%出たくらいのタイミングで誉めます。誉められたということで、ちょっとだけモチベーションがあがった人は、もうちょっと頑張って105%くらいの仕事ができるようになります。

それでいいじゃないですか。

最初から相手に200%を求めるとやる気を失いますし、何よりも最初からできないものを渡して相手を非難するということは、意図的に相手のやる気を失わせようとしているということになります。

答えを早く教えすぎると、それはそれで教えられた人間は考えなくなります。

相手の成長を心底考えているのであればヒントくらいを渡して答えは考えさせるということをやるでしょうし、相手を潰すのであれば、相手を非難するのではなく、どんどん答えを教えてあげればいいと思います。
考えることができなくなった人間は、社会で生きていくことはできませんので、最高の潰し方です。(笑)

ただ、考えるには材料(情報)が必要になります。

だから、相手に考えさせる達人は、事前準備を怠りません。
その準備段階の綿密さが、教えようとしている相手への愛情の裏返しなのではないでしょうか。  


Posted by 森戸裕一 at 23:17Comments(0)ビジネススキル