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2008年08月18日

大学の専門性は就職後に使えるのか?

大学生から、

「大学で学習したことは就職した後にも使えるのでしょうか?」

ということを聞かれることがあります。

皆さんだったら、どのように答えますか?





仕事を経験のない大学生が、仕事のどの場面でどの学習内容を使おうとひらめくことができるかというと無理があります。

また、企業が新卒学生を採用する際にも学生が大学で学習した専門性を評価して採用しているかというと疑問もあります。


では、なんのために大学に進学しているのでしょうか?

キャリアとして学卒というものを望んでいるのか?

では、さらに進学して大学院、博士課程などの評価はどうなんでしょうか?


企業の論理でいうと、一部の製造業や研究職などの採用は別ですが、大学院や博士課程を出ている人材のキャリアは企業的には持て余すようです。

1)高卒の人材の4年目と大学卒の人材との比較

2)大学卒の人材の2年目や4年目と大学院や博士課程卒の人材との比較

1については、企業は大学卒の人材に優位性を感じているように感じます。特に最近では少子化の影響で大学は全入時代になっていますので大卒と高卒の比較もあまり意味がないようになっているかもしれません。

2については、企業が大学院などの専門教育をどれくらい評価して採用しているかという点が気になりますし、大学院なども企業ニーズを満たした教育ができているかというものには疑問も残ります。

上記は、採用時にどれくらいの年齢になっているか?

ということをポイントに企業サイドの視点を述べていますが、年功序列的な考え方が企業サイドに残っているとやはりこのような考え方になるのもうなづけるのではないでしょうか。

最近の学生は終身雇用的な人事制度を望んているとも言われています。
口では個人の能力、仕事の成果が評価されるシステムを望むと言っていても、学生時代に激しい競争にはさらされていない世代なので自然な流れなのかもしれません。

そろそろ、人材採用、人材育成、人事制度なども、新しい形を模索しないと制度疲労をおこしているのは明確のようです。


大学生に、私が唯一言えることは、

仕事を通じて社会に価値を提供することが人生を一番豊かにすることで、お金を儲けて仕事を早々とリタイアしてもそこには何の喜びはないし、自分探しをしても自分を見つけることはできないので、他人から感謝されている自分を誇りに思わないといけないのではないかということです。

仕事人間にはなりたくない

というのは中途半端にしか仕事をした経験がない人間が言うことで、仕事を通じて社会に貢献している人間は自分の人生を謳歌して社会から存在を感謝されているので、仕事人間という言葉が意味するネガティブな生き方はしていないのではないかと思います。  


Posted by 森戸裕一 at 06:29Comments(0)人材採用