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2009年03月25日

日本の歴史に裏付けされた強さを引きだしたい

先ほど成田空港に到着しました。

昨日の成田空港での事故の影響で欧州からのフライトもキャンセルになる可能性があったので少し心配していましたが、無事に到着できました。(亡くなられたフェデックス貨物機の2名の乗務員の方々のご冥福をお祈りいたします)

WBCは日本が2連覇で経済的にはちょっと暗い日本にも明るい話題が提供できたようですね。

欧州ではWBCの報道もほとんどされずに、YAHOO!のテキストラインでの1球実況を見ていました。

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/sports/samurai_japan/

YAHOO!の映像配信サービスでWBCのダイジェストのようなサービスがあるのですが、アクセスポイントが海外(フランス)になっていると映像の閲覧を拒否される仕組みになっていたようです。プロクシーをちょっとイジればなんとかなるかな?とも思ったんですが著作権の問題でしょうから、素直にテキストラインでの実況に一喜一憂していました。

ジャイアンツにおける原監督の采配には迷監督などの揶揄もあるようですが、ビジネス現場でのマネジメントで考えれば柔軟性のある采配ですし、選手の自主性を重んじ自分はフォロワーにまわる現代風のマネジメントに見えます。逆に星野監督のような強烈なリーダーシップを発揮できる親分肌のマネジメントはビジネスの世界でも徐々に通用しなくなってきているようにも感じます。

ビジネス環境の変化なのか選手(社員)の気質の変化なのかはわかりませんが、強烈なリーダーシップを望みながら、そのリーダーシップを発揮されると自分の力を発揮できない弱い部分が今の若者にはあるようにも感じます。要は自分が楽をしたいという下心も見え隠れしているようにも感じます。

原監督のようなマネジメントを野村監督が率いる楽天イーグルスでやったら・・・、たぶん最下位でしょう。(笑)
やはり個々の選手の能力がまだ整っていない場合には名将と言われる方が場作りをしないと、大人の扱いだけでは力はつきません。原監督は個々の選手の能力が高すぎるくらいのジャイアンツ、日本代表のような個性溢れるチームで機能するのではないかと感じました。これは原監督のマネジメント能力が低いと言っているのではありません。個々の選手は本当のプロとしての自覚を持ち強烈な個性を持っている場合のマネジメントはピカ一かもしれないと言っているのです。

このようなことは会社の社員の能力の高さ、低さなどを考えて、管理職に必要なマネジメント能力を考える場合にも同じようなことを考えます。中小・中堅企業は大手企業に比べて社員個々の能力は低いと言われることがあります。(ただ、中小・中堅の中堅社員は大企業よりも踏ん張り力や成し遂げ力は強い場合が多いです) その中小・中堅企業の管理職の求められるマネジメント能力と大手企業のように地頭が良い社員が集められた集団のマネジメント能力は違うということです。

個々の社員が学歴や実績にプライドを持っている集団と、自分の力に自信がなく不安と戦っている、あきらめのような開き直りがある集団とは、まったく違う組織改善のご支援をやらないと成果は出ません。

同時にそれぞれの集団の特性を加味した形で人材の採用、登用、育成も考えないととんでもないことになります。

今回の原監督のマネジメントは、なんとなく次世代の組織管理の道しるべにもなったように感じます。

長島、王の時代の4番バッター像を期待されて若大将と言われて苦労してきた原監督だから今回の結果は出せたのかもしれません。


さて、毎年、この時期に訪問している欧州ですが、金融危機で大変だという報道もありますが、街全体はゆっくりとした時間が流れていて歴史の重みを今年も感じました。歴史の浅さからか生き急いでいる米国と革命など大きな時代の変化を何度も経験してきている欧州の格の違いを毎年実感します。

私も独立して(1年毎にビジネス周期では決算期にあたるこの時期に)定期的に欧州を訪問するのを習慣化してきましたが、欧州から見ると極東(地図で見ても東の外れの島国)と呼ばれている日本での細々した諸問題やストレスを洗い流すために良い習慣になっています。視野が狭くなってくると忙しいことが仕事をしていることのようになってしまいます。本当の意味で仕事をしているということはお客さまや周囲の人たちの役にたっているという意味になると思いますので、ちょっと俯瞰的にモノを見るという基本に戻るためには欧州から日本を見るという時間が役になっています。

米国でも同じでは?

とも言われますが、日本は歴史があり日本の良さなどを再認識するには歴史がある欧州の人たちの余裕ある動き、節度ある、マナーをわきまえた社会の中で思考をはりめぐらせた方が将来展望もふくめて見渡せるように感じます。

今回のWBCにおける米国の大リーグ各球団の対応なども近視眼的なビジネスベースの対応だったのが残念です。(ただ、これも、もともとのWBCという仕組みが大リーグ的には各国対抗オープン戦をすればちょっとした小金が稼げるくらいのビジネス志向なのかもしれません)

まあ、米国には米国の良さがあります。

ただ、日本の良さを引き出すには米国の短期的な視点でのビジネススキームの考え方は適していないようにも感じます。
日本人は日の丸を背負って個々の欲よりも組織のためにという意識で頑張れます。(だから米国は日本が怖いのでしょう)


いったん九州に戻りますが、明日からは北海道に出張が入っていますので、さっそく日本的な部分の良さ、悪さの精査をして、良い部分を引き出すご支援をしていきたいと考えています。




  

Posted by 森戸裕一 at 18:25Comments(0)雑感