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2010年02月01日

自分のためという感覚だけでは、なぜ成長できない?

次世代のリーダーになれる素養というものについて、いろいろと考えながら学生団体の支援をして数年になります。

その後、就職して学生スタッフがどのように成長していっているのかなどの音信をたどりながら学生時代に感じていた資質などと照らし合わせながら、就職先の環境なども加味して、リーダーとなる素養というのはどのように芽生えていくのかということを考えています。


人と同じことをやりたがらない
人の面倒をみるのが好きだ
自分に高いプライドを持っている

いろいろと学生時代に主張していた彼らの資質が社会人になってどのように花開いたのかということに興味を持ってみています。


なんでもやってあげると、そのうちに「やってもらう」ことが普通になってしまいます。

過保護に育てられていないとは考えている彼らも、豊かな社会で育ったということで「やってもらう」ことが普通になってしまっています。


自分たちが会社に対して、社会に対して何をやってあげることができるか?

という思考ではなく、

会社や社会が自分に何をしてくれるのかということが中心になってしまっているようにも感じます。


どのような教育を受けることができるのか?
福利厚生はどのようになっているのか?
就労条件は?

など、条件面などの「何をやってもらうのか?」ということばかりを見て、その条件が自分の要求を満たせば「安定」という判断をしています。

一番の安定は自分の能力を高めることで、その努力から逃れるための安定であれば、その待遇が継続できないことを理解させないといけない時代になっています。


自分の仕事はちゃんとやっています。

という自分の仕事の定義が自分勝手になっていると組織の中では浮いてしまいます。


最近は「社会起業」などに興味を持つ学生も増えてきました。

その動機が自分の人生を懸けてでも社会が抱える課題を解決したいということであれば、企業という営利企業に就職したとしても企業内の仕事を通じて社会が抱える課題を克服することができます。

お金を稼ぐために仕事をするという動機でもいいのですが、お金を稼ぐためには人のため会社のため、社会のためという強い意識が必要ではないかと感じています。


人材育成の仕事は、社会環境の変化などを強く意識しておく必要がありますが、育成対象となる人材の持つ特性なども同じように強く意識しておかないとうまくいきません。



グローバルな人材と付き合わないといけない時代にもなってきていますが、その前に日本人だけでも様々な特性を持っている人材が増えてきていますので、その対応についても考えないといけない時代になってきています。





  

Posted by 森戸裕一 at 06:08Comments(0)人材育成