2008年12月11日

雇用不安なときほど人間の資質が見える

ネットカフェで30日の料金と登録料を払えば住民票が取れるように自治体とネットカフェの運営会社が提携したというニュースを見ました。

住民票が無いと就職活動ができないので、雇用対策のための一環のようです。

会社という場所で働いていると、ついつい自分の主義主張ばかりで会社の方針とは別の動きばかりする人がいます。だからといって解雇通知をすると労働者を権利ということで会社を訴えるということになることもあります。会社という場所は人間が人間らしい活動である価値創造という仕事をする場所であり、与えられた仕事の価値を最大化することに喜びを感じる場所でもあります。

会社の文句、上司の文句を言うのはいいのですが、自分の仕事が本当に周囲に認められているか?ということはさておき、周囲の不満ばかり言っている人は会社から見放されたときに初めて自分の考えや行動の愚かさに気付くのかもしれません。

当然、不当解雇というものもありますので、その場合には会社にきちんと説明を求めるということが必要ですが、企業の組織改善支援などを行っているときには、この社員の人の凝り固まった自分勝手な思考をなんとかしないといけないという場面にも遭遇します。

自分の周りで世界がまわっているかのような錯覚に陥っている若い世代の方々に、このようなことを伝えてもなかなか理解されません。親から面倒を見てもらっていたという感覚すら麻痺している場合があります。自分らしく生きたいということで、本当に自分勝手に社会でも会社の中でもやりたい放題の場合もあります。

そして最後は、会社の価値感と自分の価値感が違いましたということで去っていきます。貴重な時間をその人材の育成に割いてきた会社は振り回されたという感覚しか残りません。

ただ、その若者が本当に社会から認められる価値感を持っているかというと、さほど立派な価値感は無く、最後は自分を甘えさせてくれる場所を探してそこに寄生します。

仕事というのは自分の価値感と周囲の価値感を合わせるという作業の繰り返しです。だからコミュニケーションが必要になります。自分はコミュニケーションする必要は無いと思いましたということでは仕事になりません。自分は必要無くても周囲の人は必要と感じていないかを確認するくらいの配慮がないと仕事にならないということを考えてもらわないといけません。

どこかにいけば、誰かに頼れば自分を甘えさせてくれるパラダイスがあると信じて日々を送っている人たちには本当に厳しい時代になりました。

このような雇用不安が生まれたときに、その人の本当の資質が見えてきます。自分で目の前の仕事に必死に取り組み価値を創造するか、目の前の仕事ではなく将来的な不安だけを口にしてバタバタするかのどちらかになるでしょう。

雇用不安に陥った際に、人はいろいろと雇用主に一方的に不満をぶちまけます。ただ、もっとアサーティブに言ってもらわないと、周囲はあのように自分の都合だけで相手に圧力をかけようとする人だったらたしかに一緒に仕事をするのもきついなと思うのではないかと思います。

1月6日(火)のイベントでは、仕事で成果を成し遂げることができる大人の凄さというものを学生にきちんと伝えて、仕事をできるようになることが一番重要だということを学生さんには実感してもらいたいと思っています。


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Posted by 森戸裕一 at 11:24│Comments(1)人材採用
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 森戸さんが、雇用不安なときほど人間の資質が見えるというエントリーを書かれていま
人の振り見て我が振り直せ、のタイミング【「走れ!プロジェクトマネージャー!」】at 2008年12月11日 15:00
この記事へのコメント
こんにちは。

> 誰かに頼れば自分を甘えさせてくれるパラダイスがあると信じて日々を送っている人たち

今回は、つくづくこういう人たちを大勢見ることになりました。
しかし、自分自身を正しく相対評価出来ない人たちが多いのも事実ですよね。
自分を離れたところから眺めるトレーニングは、年代問わず重要だと再認識した、今日この頃です。
いろいろと見えてきました。近々、ぜひ。
Posted by ooki at 2008年12月11日 09:21
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