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2008年12月25日

ボトムアップ型意味づけで人生を定義する

昨日のクリスマスイブは地味に過ごした人が多かったということを朝からメディアが報道しています。

サンタクロースがいる
ということを子供たちに言うと、冷ややかな目で見られる時代です。

不況のせいというよりも、これもインターネットなどの情報化の影響なのか?と思っています。情報化社会の本質はビジネスのからくりまで消費者に見えてしまうということなのかもしれません。バレンタインデー、クリスマス、最近ではハロウィンなど、レストランやお菓子業界、玩具業界などの商品拡販のためのイベント商法に消費者が冷めてしまったのかもしれません。

学生などの就職支援などをしていても、

自分の学歴では・・・
自分の能力では・・・

などと、自分の人生が見えているような言い方をする学生がいます。
自分の人生が学校教育の世界で決まってしまったかのようです。

では、彼らにどのようなアドバイスをしていくか?ということになりますが、やはり、自分のやりたいことではなく、人がやって欲しいことに意識を変えてみるということをアドバイスします。


企業が採用した人材と組織が求める人材像のミスマッチということも言われますが、そのミスマッチが生じたときに儲かるように第二新卒などの紹介ビジネスを仕掛けているのも新卒紹介などをしている会社です。ミスマッチが生じたら、それは採用された側の人材が自分の能力を上げてその会社で成果を発揮できるような人材に成長しないといけません。

だから、当社は人材育成の支援を行っています。

自分が思っていた仕事と違う、自分の力を発揮できない

というのも、自分が軸になっているので、そのように感じるわけであって、周囲から見ると、言われたこともできない人材が採用されたという評価だけが残ります。

自分の人生に意味をつけるのは、自分ではなく、周囲の人間です。



目の前の仕事の意味を理解できないとモチベーションというのは上がりません。

なぜ、その仕事をやる必要があるのか?

わからない場合には仕事を指示した上司なり同僚なりに聞かないといけません。

この仕事は何のためにやるのですか?


では、なぜ、人は働くのか?

生活をするために、生きていくために

人は生まれたときから働くということを宿命付けられているのでしょうか?


自分の目の前の仕事の意味を自分で考えてみる。

その仕事を成し遂げることで自分が成長していく姿を楽しむ。

どのような自分になりたいのか?ということを自我が目覚めてから自分に問いかけているのが人間ではないかと思います。

自分の内面は大きくは変化しないと思いますので、外からの評価を変えないと自分が変わったことになりません。そのために仕事で成果を出しているのでは?


人生の意味を戦略と位置づけてみると、その戦略は誰が考えるのか?

親が自分の子供が生まれたときに子供の人生を宿命付けてくれるのか?、昔はそんな時代もあったようですが、今は子供には自分の好きに生きて欲しいという親が増えています。

ただ、好きに生きるというのも楽ではありません。自分で戦略を考えていかないといけないというのは意外と難しいものです。

親が決める子供の人生設計をトップダウン型のアプローチと表現すると、子供が自分自身で決める人生設計はボトムアップ型のアプローチと言えるのではないかと思います。


ボトムアップで人生設計という戦略決めを行うのであれば、その戦略を考える場を与えないと、戦略が無い中での行き当たりバッタリの人生になってしまいます。ただ、そのような人生を送っている人は、そのような人生を送りたかったわけではなく、結果、そのようになってしまったということです。そして、自分の子供に「自分のようにはなってほしくない」と言います。

高度経済成長期に会社という場で終身雇用されて人生を全うするという生き方をしてきた人たちは、人生設計をどのように考えていたのでしょうか?

安定した生活をする、1つの会社を勤め上げて退職金、年金という、勤め上げた人間へのご褒美をもらうことを人生の目標にして働いてきたということになるのでしょうか。

では、会社が社員の人生すべてを担うことが難しくなった現代は、会社員は何を考えて生きていけばよいのでしょうか?

我々が今まで経験したこともない時代がやってきています。

日本人は変化の対応に弱いと言われています。ただ、変化するのに時間がかかりますが変化できれば日本人は優秀だとも言われています。

変化に対応する生き方としては、目の前の仕事、課題に正面から取り組み、その仕事を達成する意味や課題を解決する意味を徹底的に考えて自分の人生の意味をイメージしていくということを愚直にやるしかありません。


来年の1月6日に「学生が考える、学生のための就職活動イベント」を開催します。



このイベントの学生スタッフは、自分たちが創ったイベントにたくさんの学生に参加して欲しいということで集客に奔走しています。

その中で、学生スタッフが、

「このようなことをして、何か意味があるんですか?」

ということを聞いてきたとすると、私は、

「生きている意味と同じで、イベントにも自分たちで意味をつけるしかないのでは?」

と答えると思います。

場が与えられたときに、自分たちでその場にどのような意味をつけるのか?その意識が無いと、人生や仕事に虚無感を感じてしますことがあります。



学生にいろいろなイベントを企画・運営させている中で、私たち社会人が口出しすると、

「やらされ感がします」

と学生から言われることがあります。(笑)

その「やらされ感」の本質は、自分に軸が無いということではないかと私は考えています。

自分に軸ができると、口出しもアドバイスに聞こえます。

目の前の仕事、作業をやるのが問題ではなく、その仕事や作業をやり遂げることで、その仕事や作業の価値を最大化することで自分が得るものも最大化するということを考えないといけないと学生には伝えています。

自分たちがやりたいことということを行動レベル、作業レベルで定義、認識するのではなく、やり遂げた後の達成感や成長実感に置くと周囲からの多様なアドバイスは自分の力になります。


今回のBizPASSトップゼミもたくさんの学生に運営をまかせています。

その中から、どれくらいの学生が私たちの思いを理解してくれるのか?

ということを期待して見ています。


このような次世代人材の育成は人材派遣したいから、人材紹介でビジネスを行いたいからではなく、本当に学生が成長して、次世代のリーダーになってもらえればと思って取り組んでいます。
その活動を継続するためにビジネスをしているということになります。

金儲けのためにビジネスをする。

ということだけに大切な人生の時間を費やすのはもったいなく、自分が生まれてきたことに感謝して、次の世代を創るという仕事に誇りをもつということを、これらのプロジェクトに関係している人たちには感じてもらいたいと思っています。


ミクシーなどでプロジェクトの進捗状況を共有しています。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=3881080

学生が一生懸命に自分たちの頭を使って活動している姿が見て取れます。


自分の頭で考える

ということができるようになれば、彼らの生命力はグンとアップします。

混沌とした時代を生き抜く力を学生にはつけてもらいたいと思っています。



1月6日のイベントでは、学生のプレゼンテーションの時間も取ります。

既に九州以外の学生2名、九州の学生3名のエントリーがありました。

企業の人事担当者や経営者に向かって自分たちの思いをプレゼンテーションする。

そのようなことができる学生も育ってきています。





http://www.kg-wan.net/BizPASS_seminar/notice.html

協賛を、福岡県、福岡市、雇用能力開発機構、西日本新聞からいただいているようです。



1月6日のイベントが終わったら、学生の運営スタッフはグンと成長していると思っています。

非常に楽しみです。  


Posted by 森戸裕一 at 07:26Comments(0)人材育成