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2009年09月28日

人はいつか気づく、いつか変わる 決してあきらめない

その人は、そこで努力すること、変化することに、どれくらいの負担を感じているのか?

ということを感じることが最近多いので、自分の考え方との差異を考えながら心の中では葛藤しています。


そこで努力できる(踏ん張れる)か、気持ちを入れ替えることができるか

というのは個人差がありますので一概にどうこうとコメントできないとは思っています。
いつも周囲がフォローしてあげないとできないのか、自分をコントロールすることでできるようになるのかということも考えて組織では人材の育成を考えていけないような状況になってきたと感じています。


人材育成で重要なのは「あきらめない」ということではないかと思います。

相手を変えるのに真剣になるのではなく、相手に気づかせるのに真剣になる

ということに尽きるのではないかと思います。

相手に気づかせるのためには、こちらが真剣になるという覚悟をしないといけません。

しかも、それを相手が気づくまで継続する必要があります。



真剣になれない人、変化することができない人

というのは、こちらのやる気が失せるような反応をしてくることもあります。


それが、相手の立場からすると「そっちの対応でこっちのやる気を失せている」ということになるのでしょうが、そのやり取りで最終的に根負けしたほうが負けになります。



相手を攻撃したりすることは何の成果も生み出さないですが、相手に迎合して現状に甘んじるということも何の成果を生み出さないので、それはお互いに時間の無駄ということになります。


これらのことは、本来であれば親子関係の躾の部分で子供の反抗期などを通じて解決してほしい部分になりますが、それらを回避しているツケが学校での教育や企業での研修にまわってきているような感覚も持っています。


当社は研修などを行っている訳ですので当然、受講生を選ぶことはできません。

ただ、人材を自社の社員として採用する場合には「自分の力で道を切り拓くタイプ」なのか「周囲の力が無いと道を切り開けないタイプ」なのかということはわかって採用しているわけなので、そのサポート体制を考えておく必要があります。


私は、自社の社員へもそうですが、研修などで受講生をあまり誉めることはありません。


今の時代は「人は誉めて育てるものだ」と言われますが、そのようなことを考えること自体が相手に失礼ではないかと考えていました。


しかし、昨日のNHKスペシャルの「ONの時代」を見ていて、王監督が現役を退いて選手に期待するあまりにホームランを打った選手にも「もっとこのようにすればよかったのではないか」ということを言っていたということが紹介されていました。

http://www.nhk.or.jp/special/onair/090927.html

あれだけのプロフェッショナル意識をもったプロ野球選手ですら王監督のそのような言葉で「無理だ」と感じて諦めたということが紹介されていて、何となく私も気づきました。


「競争意識をもたせない」ような環境の中で育ってきた「ゆとり世代」の学生などを、無理やり競争社会の原理で叱咤していても彼らは「無理だ」ということを考えるだけかもしれないということです。




本来であれば、同世代の競争の中で自ずと気づくという流れが普通だと思っていまいますが、同世代での競争を嫌う世代なので誰かが悪者になってでも気づかせるということをやらないといけない時代になっています。

しかし、そのやり方をもう少し考える必要があると最近では感じています。



新入社員と若手社員の組み合わせでOJTなどをやらせていると、ぜんぜん成果が上がらないということも最近では耳にします。

若手社員の何が悪いのか?

ということも見ていますが、正直、自分以外のことに関心がないということが根本的な原因になっているようなところもあります。


若手社会人研修は本当に問題だらけのようにも見えますが、同じようなことが40歳代、50歳代の人たちにも言えますので、親子関係もあるのかと感じてしまいます。


人材育成というのは研修だけでなく現場研修の持つ意味というのは大きいので難しくもあり、楽しくもありという仕事です。


神戸大学の金井先生のライブベース教材のディスカッションシートです。
リーダーが「一皮むけた」と感じるポイントなどの視点が興味深いです。



人を真剣に教えることで、自分の殻を破ることができるということを、これからは訴えていきたいと思っています。


  

Posted by 森戸裕一 at 06:05Comments(1)人材育成