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2009年05月14日

環境だけが人を変えることができる

企業の3月決算の発表が続いていますが、100年に1度と言われるのを実感する赤字決算の発表が続いています。

企業の5月危機説というのも、今回の決算発表を見ていると現実味をおびてきて株主の動向が気になります。


しかし、なかなか変われなかった私たち日本人にはよい刺激ではないかとも思っています。

食うに困らない
働く意義も見えなくなってきた

という状況下で、社員のモチベーションの維持のためにはなどの議論を続けてきた私たちには「危機感」という人間の本来の本能が出てくる環境の到来は歓迎すべきものではないかとも考えています。


マスコミの報道などを見ていると、景気が良いときには雇用の流動化を盛んに報道していたのにもかかわらず、景気が悪くなると雇用を守れない企業の姿勢がという論調になっています。

企業を経営していると、採用のミスマッチというのは絶対におこるということを実感します。

採用のときに、この人のこの部分を変えさえすればと考えると絶対に失敗します。

変わりません

変えようとすると、頑張るこちらも疲弊しますし、変われない相手も疲弊します。

ただの消耗戦になってしまいます。

仲間と戦ってもしかたないんです。


しかし、このような状況になれば、変われる人間とそれでも変われない、変わらない人間が見えてきます。

企業としては緊急事態のときにもマイペースな人材は当然、必要とは思いません。

だから、リストラという再構築の際に、その人の役目が無くなるだけです。


今回の不況は、人材の本質的な部分での能力を見透かすことができるような環境をつくりました。


その中で、どのように自分は見られているのか?

ということをしっかりと考えることが必要と思います。


景気がよいときに身の丈以上に綺麗なオフィスに入居して、社員の給料なども高く設定して、その環境に憧れて入った社員ばかりの会社は、今の不況は厳しいものになっているようです。

環境で会社を選んでいる社員は、この不況になったら会社を見限ります。


採用支援などの仕事をしていると、必要以上に着飾って学生にアピールする会社などもありますし、そのような支援をしている採用支援会社もあります。

ただ、そのように着飾るのであれば、社員が入ってくるまでにそのレベルまで会社を引き上げておかないと社員は入社したとたんに元気が無くなりますし、その時点で大きな荷物を担いでしまったことになります。

当社が提唱している「育成採用」という考え方は、人を採用するときに組織で真剣に自分たちの組織のことを考えて、万全の受け入れ態勢をつくることで組織力を強化するという考え方です。  

Posted by 森戸裕一 at 23:58Comments(0)組織改善